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1月公開アニメ映画を一気にチェック|セーラームーン、銀魂、ヤマト、夏目、エヴァ……

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増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」


何かと大変だった2020年がようやく終わり、2021年の到来! 

まだまだいろいろありそうですが、気持ちの上だけでも前向きに、明るく、早速本年度最初の月の新作映画ラインナップを眺めていたら……?

これって一体いつの……ってか、今の時代の作品?

一見そう勘違いしてしまうような新作アニメーション映画が、1月は毎週のように公開されることになっております。

懐かしさも踏まえつつ、順を追ってこれらをチェックしていきましょう!

懐かしキャラたちを再チェック!
『美少女戦士セーラームーンEternal』



まず1月8日(金)より公開となるのが、『美少女戦士セーラームーン(前編)』です。

ご存じ月野うさぎ(三石琴乃)の「月にかわっておしおきよ!」の決め台詞で有名な、美少女バトル・ヒロインものの走りとも言えるこの作品、竹内直子の原作漫画「美少女戦士セーラームーン」が開始されたのが1991年。

その翌1992年よりTVアニメシリーズが放送開始され、およそ5年間の間に5本のシリーズ、3本の劇場用長編映画、2本の短編映画が製作されました。

2014年から16年にかけては90年代TVシリーズの続編でもリメイクでもない、原作漫画に比較的忠実な新シリーズ「美少女戦士セーラームーンCrystal」が放映され(全3期)、ヴォイス・キャストも三石琴乃以外は一新。

そして最新作『美少女戦士セーラームーンEternal』は『Crystal』のその後の世界を劇場用映画の前後編で描いたものとなりますが、今回はどちらかというと90年代TVシリーズのファンだった当時の少女たち=今の大人女性世代に向けた作りを目指しているように見受けられました。

ストーリーは武内直子を監修に迎えて原作漫画の《デッドムーン編》をベースに、ちびうさと聖地エリュシオンを管理するエリオスとの初恋およびセーラー戦士たちの成長を描いていきます。

ただしこの前編、各セーラー戦士のキャラクターを改めて紹介していく構成となっているので、「ああ、そういえばあの子はこういうキャラだったよね」と、当時のファンは久々の再会に懐かしく胸ときめかせてくれることでしょう。

後編はおよそ一月後の2月11日の公開となります。

本当にこれで終わり…だろう!?
『銀魂 THE FINAL』



同じく1月8日に公開されるのが『銀魂 THE FINAL』です。

ゴリ…いや空内英秋による漫画『銀魂』は2004年より連載開始され、幾度となく「終わる終わる詐欺」を繰り返しながらも、2019年にようやく完結。

これを受けて、2006年からTV放映が開始されたアニメ版も全4期と2本の劇場用映画(さらには実写映画も2本作られましたね)を経て、今回の最新劇場版で堂々の完結を迎えることになりました!

ストーリーは原作のラスト・エピソードをベースにした最終章として、シリーズ最高&最強のスケールで描かれていきます。

原作を読破している方ならば、大方の流れは想像できることでしょう。

しかし、アニメ版『銀魂』は単に原作をなぞるだけのことをしてきてないことも、これまでアニメ版に接してきた方ならば先刻ご承知の通り!

要するに、今回も大いにやっちゃってくれています。

もっとも、そこをネタバラシしてしまったら、作品関係者はおろかファンにも袋叩きに遭うのがオチなので、これ以上のことは申しません。

ただ、以前に作られた劇場用アニメ映画2本のとんでもないギャグ・シークエンスの数々を目の当たりにして頭がウニになる快感を覚えてしまった方ならば、今回も大いにウニってください。

ちなみに本作の前日譚を描いた『銀魂THE SEMI-FINAL』も1月15日より“万事屋篇”が、20日より“真撰組篇”がdTVで配信される予定となっております。

がそれよりも何よりもブットびなのが、公開第1週目の入場者プレゼントで、何と空知先生が描いた『鬼滅の刃』“炭治郎&柱”イラストカード全10種類!?
(いくら同じジャンプ連載作品とはいえ、こういうことが許されるのか?……まあ、それも『銀魂』ならではか。そういえば『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴先生は大の『銀魂』ファンであるとも聞いています)

まるでドキュメンタリーのような
『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』



続いては、1月15日公開の『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』です。

その原点は、1974年よりTV放送が開始されて以来、77年の劇場用総集編映画で日本中に空前のアニメーション・ブームを巻き起こし、以後も脈々と作られ続けているSFシリーズ『宇宙戦艦ヤマト』です。
(ところで、一体いつになったら『宇宙戦艦ヤマト復活篇』09の続編は作られるのでしょうね。あと1995年よりOVAシリーズとして展開された『YAMATO 2520』も、残念ながら未完のままです)

今回のヤマトは、21世紀に入ってシリーズ第1作をリブートした『宇宙戦艦ヤマト2199』(12~13)と、その続編で映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(78)およびTV「宇宙戦艦ヤマト2」(78~79)を融合リブートした『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(17~18)の総集編映画です。

さすがに2作合わせて52話もある内容を、およそ2時間の映画にまとめるのは無理がありすぎるのでは……と懸念していましたが、これがなかなかユニークな編集がなされている!

要するに、22世紀後半から2202年までのリブート・ヤマトの歴史を、あたかもNHKでよくやっている戦史ドキュメンタリー番組のようにまとめあげているのです。

特に前半部『2199』のまとめ方は絶品で、まるで歴史の映像テキストを見ているかのような醍醐味を体感できることでしょう。

また『2202』はかなり観念的な設定が説明台詞で展開されていくもので、途中から難解に感じてしまうこともしばしでしたが、こういった客観的なまとめ方によって割かし中身が理解しやすい仕組みにもなっています。

なお、21世紀のリブート・ヤマトはこの後新シリーズ『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』(2021年公開予定)へ突入します。

「ヤマト2」の続編TVムービー「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」(79/81年には劇場公開)から『ヤマトよ永遠に』(80)あたりまでのリブートになりそうな気配ですが、もう『2202』の段階で旧シリーズとはかなりパラレルワールド的な独自の展開になっているので、今後はもう別物として接したほうが得策かもしれません!?

今回も期待して間違いなし!
『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』



1月16日より公開される『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』は、今回のラインナップの中で一番新しく、現在も継続中のアニメ・シリーズの最新作です。

普通の人には見えない妖怪が見えてしまう青年・夏目貴志(神谷浩史)を主人公にしたファンタジック作品で、緑川ゆきによる原作漫画は2007年より連載中。

アニメシリーズは2008年から現在までに6期分のTVシリーズが、2018年には劇場用映画も製作されています。

こうしたロング・シリーズと化して久しい『夏目友人帳』、その最新作は原作ファンに人気の短編エピソード《石起こし》《怪しき来訪者》2作を映像化し、映画館で限定上映するというもの。

残念ながら2020年末の段階で通常のマスコミ試写は行われていないので、鑑賞こそ未だに叶ってはいませんが、このシリーズの毎回のクオリティの高さはファンなら先刻ご承知の通りなので、今回も期待を裏切ることはないでしょう。

1月23日まで誰にもわからない
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』



さて、トリを務めますのは、1月23日公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:II』です。

1995年から96年にかけて放映された庵野秀明監督によるTVシリーズが日本中を席捲し、97年には劇場用映画2作も制作され、賛否真っ二つの一大現象を巻き越しました。

そして21世紀に入って2007年より新たな構想の映画版『ヱヴァンゲリオン新劇場版』シリースがスタートし、今回の第4弾にして遂に完結。

恐らくはこれにておよそ四半世紀にわたって続いたエヴァ・ワールドは一応の終結を見るかと思われますが、今回も秘密主義で制作が敢行されているため、初日を迎えるまで一体どういう内容になっているのか皆目見当もつきません(マスコミ試写などもありえないでしょう)。

最初のTVシリーズ放映時に主人公・碇シンジ(緒方恵美)の年齢と同じ14歳だった人は39歳になるわけですから、何とも月日が流れるのは……(当時の子どもで、現在、本作にスタッフとして参加している人も多いはず)。

そのすべてをリアルタイムで接してきたこちらとしては、もう毎回毎回庵野監督が繰り出す精神世界に翻弄され、時に怒り、時に共感しながら今に至っている次第です。

ここまでくると、もう今回何が起きても驚かないというか、驚いてたまるかという意地もあったりします。

14歳の少年少女らが織り成す不安定な心理を基軸に据えながら、世紀末へ向かう不安思想や滅亡への畏怖、大震災に原発事故など、エヴァは常に時代の混沌を象徴する存在として屹立してきました。

コロナ禍が続く今、今回の完結編もまたきっと何某かの啓示を私たちに与えてくれるのは間違いでしょう。

今はただただ1月23日を待つのみです。

(文:増當竜也)

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