『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』の「5つ」の魅力を徹底解説!隠された父と息子の物語とは?
4:3つの事件に関連がある作劇
#明日よる9時 は劇場版第1作?️#名探偵コナン #時計じかけの摩天楼 を放送?
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) February 4, 2021
シリーズの原点にして最高傑作の呼び声も高い作品なのでファンの方はもちろん、初めて見る方も楽しめます?
放送を楽しみにしてくれている方に、コナン?が連続爆弾事件の謎に挑むシーンを特別動画で公開しちゃいます✨ pic.twitter.com/z63eozOJuU
もう1つ、本作の物語で皮肉的なことがあります。中盤の目暮警部の回想において工藤新一は、市長の息子が事故を起こした父の身代わりになり罪を背負おうとしていた事件を解決します。このために市長は失脚し、森谷が手がける予定だった新しい町づくりの計画は白紙となってしまいます。森谷が新一を指名し、爆弾の場所の謎解きをさせていたのも、その逆恨みのためだったのです。
市長の息子が罪を背負おうとしたのは、権力者である父の身を案じてのこと。これもまた、森谷とは異なる「息子の父への愛」ゆえの行動だったのです。もちろん、その愛もまた正しいとは、到底言えるようなものではありません。
さらに、この映画の冒頭で起きた殺人事件の動機は、権力者の医者が酔っ払ったまま手術をして失敗したことについて、その圧力から病院関係者からの証言が得られなかった、ということでした。
市長の息子が父の権力者の立場を理由に罪を被ろうとしていたのに対し、権力者がただ理不尽に周りを支配し殺人事件につながることもある……こうして、劇中で起きた3つの事件に関連がある作劇がなされている、ということも本作の美点でしょう。
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