『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』膨らみに膨らんだ期待を超える内容に涙…!
■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会
昨年の夏、新型コロナウイルスの影響で、毎年恒例のスーパー戦隊&仮面ライダーの映画は公開されませんでした。
しかし、『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』と題し、『魔進戦隊キラメイジャー』の映画を含む豪華3本立ての劇場が2月20日に公開されました。
「キラメイジャー」の映画を待ちに待ち、膨らみに膨らんだ期待を抱えて『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』を見ました。
あかん、面白すぎる。
もう最高。
宝路の感じやグレイトフルフェニックスが出てこないので、本来これが夏に上映される予定だったはず。
普通に考えたらもう本編は最終回間際でストーリーもだいぶ進んでいるので、この映画と本編では、最悪空気感が変わっていてもそれは仕方のないところ。
と思ってたのですが、なんの違和感もなし。
時雨、小夜、瀬奈が法被や浴衣を着てるのを見て、ギリギリこれは夏の話なんだと気づいたくらいで、最初から最後までキラメイジャーらしいキラメイジャー。
本編が面白いスーパー戦隊は、映画ももれなく面白いと言う僕の持論がまた立証されました。
まだ見てらっしゃらない方もいるかと思うのでざっくり言うと、夢が舞台のお話なんですが、夢ということはつまり「なんでもあり」なんです。
この「なんでもあり」というのは縛りがなさすぎて、逆にその設定に喰われてしまいかねない危険なテーマだったりします。
しかし「キラメイジャー」の世界観と、この「なんでもあり」の食い合わせは抜群によく、充瑠のひらめキングによって生まれたペンによって、夢の世界を破る展開は泣けてきてしまうほど。
この涙、本編でも同じ涙を流したことがあるんですが、自分でも説明がつかないんです。
一生懸命言語化してみると、浅い語彙力ですみませんが「キラキラしてるから」以外に言いようがありません。
余談ですが、「トッキュウジャー」の映画『烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS』で、子供たちのイマジネーションによって空に線路が架かっていくシーンがあるんですが、そこでも今回と同じ感情になり涙しました。
あと実は、作品外のとこでもウルウルきてまして。
まさかまさかのここにきてのPPAP(まんま出しちゃうこの許容力、包容力もキラメイジャーの魅力)が流れたときに、劇場の子供がめっちゃ笑ってて、一緒に連れて行った僕の息子ももれなく笑ってて、そこでも涙腺ゆるんでしまいました。
「キラメイジャー」のメインの視聴者層の5歳あたりの子は、当時PPAPが世界を席巻したことを知らず、初PPAPの子がほとんど。
純粋に曲の面白さに声を出して笑ってて、PPAPが持つ力強さをあらためて感じました。
そんな「キラメイジャー」の本編は今日が最終回。
これだけは言わせてください。
充瑠が小宮璃央さんでホントよかった。彼以外に誰がこの充瑠を演じられたでしょうか。
映画の話に戻ります。
「キラメイジャー」でお腹いっぱいになったのに、続く『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』がまた泣ける。
冒頭に、とあるメッセージが出るんですが、あの文字は見た人は絶対に忘れないし忘れちゃいけないと思いました。
そして、そこからのナダの振る舞いも胸を打ちます。
コロナがなければ「キラメイジャーVSリュウソウジャー」が制作されていたかもしれませんが、この「メモリーオブソウルメイツ」は作られてなかったんではないでしょうか。
そういう意味では、夏映画がなくなったことはむしろ喜ばしいこととすら思います。
「メモリーオブソウルメイツ」
タイトルが秀逸すぎる。
この流れで最後は『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!』
まさしく全開。
久々のお祭り映画。
レッド大集結が圧巻なのは言わずもがな、バスコ、ザミーゴらをまた見られる幸せ。
さらに敵ボスの集合体の怪人の目立つ部分に、『超新星フラッシュマン』のラー・デウスの面があるという興奮。
あっという間の1時間30分。
至福の時間でした。
ありがとうございました。
(文:篠宮暁)
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