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『MISS ミス・フランスになりたい!』 レビュー:性別・年齢関係なく、背中を力強く押す名作!

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キラキラした映画だったなあ、『MISS ミス・フランスになりたい!』。

“ミス・フランス”とは、いわゆるミスコン、ミスコンテンストのこと。女性が美しさと情熱を競い合う、あれでしょう?とわかった風にして脇に置いてしまってはいけません。対象が女性に限定されるミスコンに性別を隠して挑むお話であるこの作品。しかし、性差や年齢に関わりなく、多くの人の背中を力強く押すこと間違いなしです。



主演は実際にジェンダーレスモデルとして活躍するアレクサンドル・ヴェテールさん。ジャン・ポール=ゴルチェのレディース・コレクションにモデルとして出演したこともある、話題の人物です。

主役のアレックス(アレクサンドル・ヴェテール)はボクシングジムの下っ端として働き、しがない毎日を送っています。ある日、ジムでボクシングのオリンピック代表へと上りつめた旧友と再会し、アレックスは自分が子どもの頃に思い描いていた夢を思い出します。それはブロンドのストレートの髪をピンクのピンで留めていたころの憧れ。かつての少年の望みは「ミス・フランスになりたい」だったのです。肉体的には男性であることは秘してコンテストに出ることを決意するアレックス。個性的な大家とルームメイトたちを応援団として、一歩を踏み出します。  



そもそも“今さらミスコン”をフィーチャー?と思う人もいるかもしれません。実は私もそうでした。

ジェンダーフリーが共通語になりつつあるこの世の中に、ミスコンをぶつけるって?どんなお話になるの?と。

しかし、そこは作品中でしっかりと抑えてあるからご心配なく。



この映画、アレックスのまわりの配役が皆強烈で魅力的なんですが、そのミスコンに反対する大家のヨランダと大会のディレクター、アマンダとの丁々発止の議論に、“今”が上手いこと表現されているのです。この見せ方自体があっぱれだし、すべてがわかっていなくても、現代が抱える大切なことが少しだけ垣間見えるようになっています。  

地区大会で選抜されたメンバーは、選考段階の一つとしてツアーと称して旅に出かけ、互いに友情を築きつつも切磋琢磨していきます。ここでも今の時代にあったエッセンス盛り込まれていて、それも新鮮。コミカルで皮肉たっぷりでクスリと笑わされます。  



次々と登場する衣裳や煌びやかなヘアスタイル&メイクに目を奪われっぱなしになる、とにかくファッショナブルで華やかな映画。ショーアップされたラストシーンも、音楽もキャッチーで全編に渡って気分をアゲてくれます。当然、アレックスの美しさはいうまでもありません。さて決勝で彼は何を掴むでしょうか。それを目撃したとき、きっとあなたの心も動いているはず。

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