【徹底解説】KinKi Kidsコンサート、ぶっちゃけ「どれから観ればいい?」
KinKi Kidsの魅力がわかった!変化球も観てみたい人におすすめ作品
【エピソード4:KinKi Kids concert tour J】
11枚目のアルバム「J album」の楽曲をメインとした公演。全体的に大人っぽくおしゃれな楽曲が多く、しっとりしたイメージのコンサートだ。(MC以外)最初に観るよりも、KinKi Kidsのコンサートに少し慣れてから観るとより一層楽しめると思う。光一の誕生日公演ということで、MC中で行われたドタバタの誕生日パーティーの様子も収録されている。
オープニングでは、2人が最初にリリースした「A album」から「J album」までのジャケット写真がモニターに映し出され、期待を煽った後に「Secret Code」のイントロが流れ出す。最初からテンション高めの楽曲が2曲続き、ボルテージがMAXになったところで、バラードへと流れる。この緩急がKinKi Kidsのコンサートの魅力でもある。
このコンサートで注目してほしいのは、「宝石をちりばめて」「walk on…」などのダンス楽曲。ふざけ倒したMCの後だとは思えないほどバチバチにかっこよく踊るKinKi Kidsが見られる。2人のダンスは、タイプが全然違う。力強く踊る光一と、少し力を抜いて踊る剛。中居正広は「どっちが上手いとかじゃなくて種類が違う。光一はダンスシューズ、剛はスニーカーっぽい」と分析していたが、こんなにぴったりくる表現があるのかと感服した。
全然違う2人だが、そんな2人が一緒にいるからこそ放てるかっこよさがあるし、2人で踊って初めてKinKi Kidsのダンスとして完成するからおもしろい。2人は衣装も完全に同じということは少ない。全く違うこともあるし、同じ雰囲気の衣装でも、光一の方がジャケットの丈が長く、剛の方が短いなど微妙な違いを作っている。あえて2人の“違い"を楽しみながら観るのもおすすめだ。
違うタイプの2人だけれど、声の相性の良さは本当に抜群。聴いていて心地良く、それは音源でも生でも変わらない。それがありありと感じられるのはやはりバラード曲だろう。特にアンコールの「愛について」は、2人の優しさに包まれているような感覚に陥る。KinKi Kidsのバラードは騙されたと思ってじっくり聴いてみてほしい。2人の声が完全に溶け合う瞬間が、確かにあるのだ。
そしてクライマックスに歌う「スワンソング」。ここまで、踊る楽曲はダンサーたちと一緒に踊るシーンが多かったが、ここからはムービングステージに2人きり。照明もシンプルなものになり、2人であることを強く感じさせる。切ないメロディーと歌詞は、どこまでもKinKi Kidsにマッチする。大注目ポイントは最後のサビで、2人が向き合って歌う場面。曲の盛り上がりとともに“2人であることの意味”のような尊さが詰まっている。ちなみに「スワンソング」はいろいろなコンサートで歌われているが、すべてのコンサートで推したい楽曲だ。
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