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『るろうに剣心 最終章 The Beginning』レビュー:実写も激しく切ないのでコミックスと一緒に楽しんでほしい



『るろうに剣心 最終章 The Beginning』がコロナウイルスによる約1年の延期を経て、ついに公開となりました。

原作は和月伸宏氏によるコミックス「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」ですが、筆者は映画を観てから、映画の元になっている漫画の「追憶編」を読み返しました。

そしてまた映画のことを思い出しながら今度は最初から…とリピートばかり。大変幸せでした。

ということで、今回は原作好きな方に実写版ならではのみどころをお伝えします。

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剣心VS新撰組の闘いがすさまじい


舞台は1864年、260年以上続いた江戸幕府の末期・「幕末」と呼ばれる時代。

倒幕派と佐幕派(幕府を擁護する側)に分かれて両者が激しく戦っている中、主人公緋村剣心(佐藤健)も長州藩の元で暗殺者として働きます。

その残酷で比類のない強さは物語冒頭から繰り広げられるわけですが、藩士が新撰組に襲われた「池田屋事件」では剣心と新撰組が衝突。

まさか剣心と沖田総司(村上虹郎)の対決が描かれるなんて。両者共に強くて一向に引かない。

肺を患っている沖田が途中で喀血しても、剣心はそこにつけこまない。実力伯仲してる両者の剣戟の次はどうくる、どうなると本当に手に汗握ります。

三番隊組長・斎藤一(江口洋介)にしても、ふてぶてしい感じでさっさと間合いを詰めて相手を斬ったり、突き技(牙突)使ったりと迫力満点です。

剣心が新撰組と池田屋で直接戦う場面は原作にはないもので、より一層剣心の世界が広まります。

雪代巴が忘れられなくなる


雪代巴(有村架純)が忘れられない。これに尽きるかもしれません。原作の巴も美しくてミステリアスですが、実写版も負けず劣らずの美しさ。

それは巴と出会って少しずつ変わっていく剣心とのドラマでより際立ちます。

人の幸せを願うが故に残虐なことを表情ひとつ変えずにできる剣心。でも、天涯孤独の身は「しあわせ」とはなにかを知らないまま。

そんな剣心を大きな葛藤を抱えながらいつの間にか愛してしまった巴。2人のやりとりは時に緊張感をはらみ、時にほのぼのとし、目が離せません。

彼女の生前の心のうちがわかる場面は独特な繰り返しが用いられるのですが、寡黙な中に秘めていた巴の沢山の気持ちが伝わってきて切ない。それを取り返しがつかない局面で知る剣心の心情もまたやりきれない。

そして、そんな悲劇すら飲み込んで、幕末という大きな時代は突き進んでいく。剣心が「じゃあ行ってくるよ、巴」と呟いたあたりから、激しい戦いの劇伴が流れます。

この悲劇すら時代の奔流の中の一つに過ぎず、なお戦いは続き、そして物語の始まりに続いていく。

この映画が描くのはどこまでも切ない人の業の話。その渦中にあって、雪代巴の言動・立ち居振る舞いは様々な感情を観るものに訴えかけます。

最後に


ということで、実写版ならではのみどころをお伝えしました。原作コミックスファンのみなさまにおかれましても、映画もコミックスも楽しむ「るろ剣ツアー」をおすすめしたいです。

遠出にはまだ厳しい状況ではありますが、想像力を羽ばたかせることはできます。どうぞ楽しいエンタメライフを!

(文:ささのは)

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