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【徹底考察】「コントが始まる」、高岩兄弟・美濃輪姉弟・中浜姉妹、それぞれの関係性


里穂子にとっての妹・つむぎは「接着点」



里穂子・つむぎ姉妹の関係性が詳細に描かれるのは、3話「奇跡の水」回だ。彼氏にふられ、会社も辞めた里穂子は廃人同然となり風呂にも入らず引きこもっていた。レスキューにきたのが妹のつむぎ。部屋を掃除し、姉を風呂に入れ、栄養豊富な食事を食べさせて散歩に連れ出すなど、かいがいしく世話をする。

つむぎがいなかったら、私はどうなってたんだろう……と自身の過去を振り返る里穂子。落ちていきそうになっていた自分の人生が救われたのは、もちろんマクベスと出会ったおかげも大きいけれど、妹・つむぎの支えがあってこそだ。

里穂子にとっての妹・つむぎは「接着点」だ。外界との接着点。もう一度この世界と向き合い精一杯生きてみようと、気持ちを切り替えるきっかけとなったのだ。

表向きには”つむぎが里穂子を助けた形”になってはいるが、つむぎ自身、里穂子の世話をすることで確実に自分のためにもなっていた、と述懐する。自信を失い、スナックで日銭を稼ぐもやりたいことが見つからず、精神的にフラフラと軸のない日々を過ごしていたつむぎ。姉の里穂子を助けることで、自分の存在意義を見出していたのかもしれない。

4話の「捨て猫」回の最後では、母親のことで一悶着あるも落ち着いた瞬太に対し、ミートソーススパを作ってあげるつむぎ。一方、自分が食べるパスタにはバターと醤油の味付けだけだ。見かねた里穂子が「ソースないの?」と気遣う。「私はいいの」と返すつむぎ。

「つむぎには、救いを求めて傷ついた人が集まってくる」ーー自分を助けてくれた妹に対し、少々自己犠牲的な面があるところを心配する里穂子。姉のため、瞬太のため、助けを求める人に対して自分を犠牲にして尽くすところがあるつむぎ。姉としては「もっと自分を大切にしてほしい」のだろうが、つむぎ自身はそんな自分でもいいと受け入れている。

つむぎのおかげで生きることに前向きになり、マクベスのおかげで新しい就職先へのつながりを得られた里穂子。つむぎも、姉経由でマクベスと出会ったことにより、本当に自分がやりたいことを見つけられた。接着点として互いに機能することで、各々の人生に対して前向きになれたのだ。

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