あなたに役立つ映画・ドラマのプラスαがあるメディア「シネマズプラス」

©cinemas PLUS Committee. All Right Reserved.

「ひねくれ女のボッチ飯」第1話レビュー:陰キャの飯豊まりえ、下野紘の声、町中華のカツカレー。掘り出し物揃いで今後に期待(※ストーリーネタバレあり)

テレビ東京ドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」が2021年7月1日深夜より放送開始。Paraviでは先行配信されている。

飯豊まりえが生粋のひねくれ主人公として、誰とも繋がらない孤独の食事「ボッチ飯」を食らう。一人だからこそ美味い飯に集中し、日常を忘れて英気を養う!

本記事では、記念すべき第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「ひねくれ女のボッチ飯」第1話レビュー


スマホを見、田んぼに向かって「私の7か月を返せ~!」と叫ぶ女。
このお話の主人公、川本つぐみ(飯豊まりえ)である。

ひねくれ女ってなかなかのタイトルだなと思っていたが、これがまあかなりのひねくれっぷりだ。コンビニでアルバイトしている彼女の心の声のひねくれていること。コンビニのレジのお会計中にイチャつくカップルに「家でやれよ」は同意だが……。

レジのお会計中にスマホでいいお店を見つけてかごに入れた商品全キャンセルするカップル、二度とこないでほしい。ちなみにカップルの男、よく見たらルパンレンジャーでルパンブルーをやっていた濱正悟だった。

つぐみ、バイトの控室でもひねくれている。同僚の岡林(片桐はいり)にかわいいんだからと言われても「どこが」と心の中で言ってしまう。

映画『暗黒女子』では生徒の憧れの的を演じていた飯豊まりえ。誰もがうらやむカースト上位も、つぐみのような究極の陰キャも、どちらもハマっていてすごい。

実はつぐみ、しばらく彼氏に連絡を無視されていた。そんな彼氏が女と一緒にいるところをSNSに投稿しており、思わず電話をかけてしまう。心の声ではあんなに強気だったのに、いざ彼氏に電話するとものすごく下手に出るつぐみ。投稿のことを怒りもせず、女のことを追及もせず、「今度連れて行ってね」と言うのが精一杯。

彼氏は「見てわかるだろ、お前よりランクの高い女と付き合ってるの。あの投稿は俺の最後通告」

何だこの男ありえなすぎるだろ、ランクってお前はどんだけのランクなんだ、こんな奴とはさっさと別れてしまえ。

冒頭の叫びはこれと繋がっていたのだ。叫んだあとおもむろにカバンから出した2リットルペットボトルの水を直飲みするつぐみ。それ持ち歩いてんのかい。

岡林に「そんな男はさっさとフォロー外しな、他に白馬の王子様が現れるかも」と言われて鼻で笑うつぐみだが、とあるSNSの投稿が目に入る。

いまいちいけてない食べ物の写真につけられた超長文のポエムのようなテキスト。同じように誰かに裏切られて捨てられたらしい心情をつづったそのポエムは、今のつぐみの心境とリンクしていて惹かれてしまう。

アカウント名が「ホワイトホース」だったことから白馬の王子様の話を思い出し、ポエムはかなりいい声で脳内再生される。この声を担当しているのが、アニメ「鬼滅の刃」我妻善逸役などで活躍している下野紘。個人的に善逸が一番好きな筆者、テンションが上がる。下野さんの声がお好きな方は、この声を聴くためだけにでも観る価値があると思う。

ホワイトホースが載せていたカツカレーを求め、中華料理店におもむくつぐみ。酒臭いおじさんが出入りする店、女性一人で入るのは勇気がいったが、ホワイトホースが投稿したメニューをどうしても食べたかったつぐみは、意を決して乗り込む。

ちなみにつぐみ、お店に入っても他の客に向ける視線が意地悪だ。部下に遠慮せずもっと頼めと言っている上司に「とか言いつつ、内心追加がなくてほっとしてんじゃね?」と心の中で毒づく。ひねくれてんな~。

だがそんな一方、ホワイトホースの投稿を見て素直に同じものを頼み「シンクロ完了。川本つぐみ、王子と一つになれました」と思ってるあたり、なかなかかわいいとも言える。

食事シーンが抜群にいい。ものすごい大きさのカツカレーのカツ、挙げている瞬間から美味しそうだ。カレーを食べていつもと全然違う! と驚く。サラダには心の中で「考えが浅すぎる。隠し味のリンゴが丸見え」などと文句を言うが、食べるとさらなる隠し味、ナッツが。これにはつぐみも侮れないと感心。

食べながら王子(ホワイトホース)の投稿を見直し、彼の物語を妄想して感動するつぐみ。ひねくれ女は妄想族でもあるようだ。よく見ると焼餃子も写っているのに気づき、まさかの追加注文。「カレーと餃子なんて絶対合わない」と言ってたのに食べたら美味しくてまた感動。

ちなみにつぐみが王子の投稿を読み返したり思い出したりするたびに下野さんの声が登場します。眼福の耳バージョン。

ホワイトホースの投稿をしているのはとある会社のしがない営業マン、白石(柄本時生)だった。7か月もかけて接待し、契約を約束してもらえたのに「やっぱりお付き合いのある他社にお願いすることにした、御社に不満があるわけじゃない」と言われ断られてしまう。上司には「ふざけるな、いくらかけたと思ってるんだ。お前には覇気がないんだよ」と怒鳴られる。

そのまま書くのはどうかと思い、仕事であった悲しい出来事を恋愛に置き換えて投稿していたのだった。白馬の王子とはかけ離れた人物だったが、彼もまた、つぐみからのフォローや「いいね」に勇気をもらっていたのだ。

SNSを通じてお互い勇気をもらったつぐみと白石。
これから始まるストーリーが、また次はどんなメニューに出会えるのか楽しみだ!

「ひねくれ女のボッチ飯」第1話ストーリー

人づきあいが苦手で友達もおらず、なんとなく日々を過ごす、ひねくれ女の川本つぐみ(飯豊まりえ)は、「ホワイトホース」という名のインスタグラムのアカウントに出会う。

顔も名前もわからないが、よくある料理なのに妙に魅力的な食事の写真と、自分と似ている理不尽な境遇が綴られた投稿に魅力を感じ、「ホワイトホース」を自分の「白馬の王子様」だと信じる。王子と同じものを食べるために、ボッチ飯をするつぐみは、それが日々の楽しみになっていく。王子もまた、つぐみから来る唯一の「いいね」が楽しみになり...。


(文:ぐみ)

全ての画像を見る
NEXT|次ページ > 「ひねくれ女のボッチ飯」作品情報

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録