「テッパチ!」6話:宙(町田啓太)が涙、涙の一部最終回!仲間と過ごした時間が繋げた母との絆
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町田啓太主演フジテレビ系ドラマ「テッパチ!」が2022年7月6日より放送スタート。
陸上自衛隊を舞台にした本作は、町田啓太演じる主人公・国生宙を含めた自衛隊候補生たちの熱き青春と成長を描いた物語。佐野勇斗や佐藤寛太など次世代を背負う若手役者が多数出演することでも話題を呼んでいる。
本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「テッパチ!」第6話レビュー
生きていると、時折「究極の二択」を迫られることがある。大なり小なり、人生を左右する重要な決断だ。進学、就職、結婚、移住……。ライフステージに関わる選択には、できれば相応の時間をかけたいと思うもの。
訓練生卒業に向け、2日間の総合訓練が行われた。宙(町田啓太)をはじめとする訓練生たちは、実際の戦闘を想定した「戦闘訓練」と、その翌日に行われる「戦闘訓練+徒歩行進訓練」に挑むことに。まさに今後の進路が決まる局面において、宙は究極の二択を提示されることになる。
訓練の日程中に、母が事故に遭った報が入ってきたのだ。
いくら人生を賭けた訓練だろうと、身内を放っておくわけにはいかない。しかし、当初は小康状態だった母が、2日目の戦闘訓練最中には危篤状態になってしまった。
八女(北村一輝)を筆頭に、訓練生の仲間たちは宙を病院へと促す。が、彼は頑として従おうとしない。
「こいつらと最後まで、やり遂げるって決めたんだよ!」と揺るがない決意を示した宙は、最後の徒歩行進訓練まで見事にやり遂げる。
仲間たちとの訓練か、それとも、母の命か。迷ったはずだ。確執がある母であっても、万が一、これが最期だったとしたら……。そんな思いがよぎらなかったはずはない。
しかし、宙は2日間の総合訓練を最後までやり切ったあとで、母の元へ駆けつける選択をした。結果的に、仲間と過ごしてきた時間や積んできた経験が、母との和解に繋がったのである。
ラグビー部で活躍していた学生時代、宙は傲慢なプレー姿勢で仲間からの反感を買い、怪我をしたことも相まってその場にいられなくなった。
くわえて、母は再婚し疎遠に。職も長続きせず、どこからも必要とされない自分に対して”諦め”ていた。
そんな彼にとって、自分でも役に立てる場所があるかもしれないと、目を覚まさせてくれたのが自衛隊への入寮であり、そこで出会った仲間たちだったのだ。
母のためとはいえ、途中で訓練を投げ出すことは、仲間たちや自分に対する裏切りにも等しいと思ったはず。最後までやり切ったことが恩返しであり、これまで時間や努力を費やしてきた自分に対する信頼の証明だった。
それを察したからこそ、母は「前へ進んでるんだね」と言ってくれたのだろう。
無事に訓練生を卒業した宙たち。新たなステージへと向かう一人一人に対し、八女が投げかけた言葉が沁みる。
「どうだ、やっぱり自衛隊は、お前にぴったりの仕事だったろう」「みんな良い顔をしてる。お前のおかげだ」ーー宙が自衛隊の世界へ飛び込み、次第に立派な自衛官を志すようになった過程は、決して間違いではなかった。
物語は第一部閉幕。次回からは第二部が幕を開ける。新たな仲間、そして上司となる冬美(白石麻衣)との関係性も気になるところだ。
(文:北村有)
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