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2021年07月26日

「TOKYO MER」第4話:元妻にかけた喜多見の言葉とは?チーム一丸となって繋ぐ命のバトン(※ストーリーネタバレあり)

「TOKYO MER」第4話:元妻にかけた喜多見の言葉とは?チーム一丸となって繋ぐ命のバトン(※ストーリーネタバレあり)



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2021年7月4日から放送されるTBS日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。鈴木亮平が主演を務め、中条あやみ、賀来賢人、菜々緒、小手伸也、佐野勇斗、石田ゆり子、要潤と豪華キャストが集結している。

「TOKYO MER」=「Mobile Emergency Room」で、文字通り動く救命救急室が描かれる。

本記事では、第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第4話レビュー

循環器外科の研修医でありながら、TOKYO MERを兼務する弦巻(中条あやみ)。彼女を指導するのは、元夫婦であるMERチーフドクターの喜多見(鈴木亮平)と循環器外科医の高輪(仲里依紗)だ。5年前に離婚したという二人はどこかよそよそしく、互いを避けている。

第4話では、喜多見の妹である涼香(佐藤栞里)がそんな様子を気にして、二人を朝食ビッフェに誘う場面からスタートした。気まずそうな喜多見と高輪を他所にお節介を焼く涼香のコミカルなやりとりが展開されるも、事態は急変。移植手術を待ち続けていた高輪の患者に、急遽心臓が提供されたのだ。

急いで高輪を病院まで送り届ける喜多見。しかしトンネル崩壊事故が発生し、喜多見もまもなく現場に出動されることに。そこで彼は提供された心臓を運搬中の医師・小山(高橋ユウ)がガレキに埋まっていることに気づく。



国立循環器病研究センターによると、人間の体から取り出した心臓の保存時間には限界があり、提供者(ドナー)から心臓を取り出してから受給者(レシピエント)の体に移植するまでの全てを原則として4時間以内に終えなければならない。
(参考ページ:国立循環器病研究センター

高輪はすでに手術を始めており、刻一刻と命のタイムリミットは過ぎていく。だがトンネルでは、いつまた天板が崩落するかわからない状況。ドラマを観ていて、思い出したのが2012年12月2日に発生した「笹子トンネル天井板落下事故」だ。この事故でもレスキュー隊が通報を受けて駆けつけたが、火災による煙の充満や二次災害の可能性で救助は困難を極めたという。結果トンネル内を走行中の車が巻き込まれ、9人の尊い命が失われた。

MERをサポートする危機管理対策室室長の駒場(橋本さとし)も、そんな危険性の高いトンネル内部に救助隊や医師・看護師が入ることを許可しない。どうやら駒場もかつて救助活動中に怪我を負ったことがあり、部下を危険に晒したくないようだ。そんな状況下で、みんなを奮い立たせたのが今回も赤塚(石田ゆり子)の言葉。誰かの命を救おうとしたことを公開しているのかという問いに、駒場は「命を救ってこい」と救助活動を許可する。さらに、自身も命の危機に見舞われながら、ドナーから提供された心臓を優先して届けることを懇願する小山の義務感もその場にいる人たちを突き動かした。



心臓は小山から蔵前(菜々緒)へ、蔵前から喜多見へ、喜多見から音羽(賀来賢人)へ、音羽から弦巻へとバトンのように繋がれていく。アンカーとなったのは、もちろん高輪だ。患者のことを考えて一度はオペを中止した高輪に、喜多見がかけた言葉に愛情を感じる。

「大丈夫、千晶ならやれる」とまさかの名前呼び。その言葉に勇気づけられた高輪がオペを無事に成功させ、喜多見はMERの仲間と共に小山の命を救う。離婚のきっかけはわからないが、二人は別れた今も尊敬し合い、互いの存在に支えられていることだけは確かだ。何よりラストに、寝ている喜多見の手に高輪が拳を当て、「お疲れ」とグータッチしたシーンがいい。その後密かに高輪をまね、拳を喜多見に向けた音羽の姿も。



身勝手な行動を取る喜多見をよく思っていなかったレスキュー隊の隊長・千住(要潤)も今回は協力する姿勢を見せるなど、ようやくMERを取り巻く人々がワンチームになった感じだ。あとは、赤塚をこき下ろしたい厚生労働大臣“白金(渡辺真起子)派”の人たちがどうなっていくか…。彼女にスパイとして派遣された音羽が、医師としての葛藤とどう向き合っていくかが今後の見どころとなるだろう。

「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第4話ストーリー



トンネル崩落事故発生!現場に駆けつけた喜多見幸太(鈴木亮平)は、移植手術のため心臓を運搬中の医師が、ガレキに埋まっていることに気づく。救出に挑むものの、新たな崩落が…。それでも喜多見は、レスキュー・千住幹生(要潤)や看護師・蔵前夏梅(菜々緒)と決死の突入を試みる!

一方、高輪千晶(仲里依紗)のオペを待つ患者の少女には、命のタイムリミットが迫っていた——現場で、オペ室で、指令室で…全てのメンバーが勇気を振り絞って「命のリレー」に挑む!

(文:苫とり子)

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