アレクサンダー・ロックウェル最新作『スウィート・シング』10 ⽉29 ⽇(⾦)公開決定!
ジャームッシュと並ぶ⽶インディーズのアイコン、『イン・ザ・スープ』のアレクサンダー・ロックウェル監督の新作『Sweet Thing』が、『スウィート・シング』の邦題で10⽉29 ⽇(⾦)より日本公開されることが決定した。
ロックウェル監督の⽇本での最後の劇場公開作は1995 年の『フォー・ルームス』。その後もスティーヴ・ブシェミ、ジェニファー・ビールス共演の『13 rooms』(2002)や⽇本では配信のみの『ピート・スモールズは死んだ!』(2010)など⼈気作はあったもののなぜか⽇本公開されず、ロックウェル⾃⾝がニューヨーク⼤学で教鞭をとっているせいで寡作になり、本作はまさに待望の新作となる。
⼀貫してインディーズにこだわり続けてきたロックウェル監督が本作で描くのは、親に頼ることができず、⾃分たちで成⻑していかなくてはならない15歳の少⼥と11歳の少年の物語。⼦育てができない親たちという現代社会の問題を描きながらも、16ミリフィルムで撮影された美しいモノクロとパートカラーの映像は詩的で美しく、『スタンド・バイ・ミー』(1986)も彷彿とさせる⼦どもたちの冒険は幸福に溢れている。
主役を演じるのは、監督の実の⼦どもたち。姉ビリー役を娘のラナ・ロックウェル。弟ビリー役を息⼦のニコ・ロックウェル。実際のパートナーであるカリン・パーソンズが⺟親イヴを、『イン・ザ・スープ』からの盟友で、近年は『ミナリ』への出演など活躍中のウィル・パットンが⽗親アダムを演じる。
また、全編を彩る⾳楽も、本作の魅⼒の⼀つ。タイトルにもなっているヴァン・モリソン『Sweet Thing』やビリー・ホリディ、テレンス・マリック『地獄の逃避⾏』(1973)のサウンドトラックの引⽤など、ロックウェルの⾳楽センスが光っている。なお本作は2020 年2 ⽉ベルリン国際映画祭ジェネレーション部⾨にてワールドプレミア上映され、最優秀作品賞を受賞している。
※2020年東京国際映画祭でも『愛しい存在』というタイトルで上映された。
ストーリー
15 歳のビリーと11 歳のニコ。このうえなく悲しいけれど、このうえなく幸福なファンタジー。頼る⼤⼈をなくした姉弟2⼈は、あてのない旅へ̶̶⽢美で切ない、現代版『スタンド・バイ・ミー』。マサチューセッツ州・ニューベッドフォード。普段は優しいが酒のトラブルが尽きない⽗アダムと暮らす、少⼥ビリーと弟ニコ。ある⽇、⽗アダムが強制的な⼊院措置となり、⾝寄りのないビリーとニコは、家を出て⾏った⺟親イヴのもとへ⾏くのだが……。⼦どもたちの、悲しいけれどどこか希望に満ちた、ひとときの冒険が始まる。
作品情報
原題:Sweet Thing |監督・脚本:アレクサンダー・ロックウェル|2020 年|アメリカ|91 分|DCP|モノクロ+パートカラー無料メールマガジン会員に登録すると、
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