『もののけ姫』が公開された1997年、こんな<ヤバい>年だった
『CAN YOU CELEBRATE?』よりも売れた『ファイナルファンタジーVII』
1997年の年間ゲームソフト売上ランキングは、1位が「ポケットモンスター 赤/緑/青」で399.5万本と、ほぼ400万本の大ヒットを記録した。2位は「ファイナルファンタジーVII」で、327.7万本を売り上げている。CD3枚組だったので、ディスク換算にすれば1,000万枚近く売れている計算になる。このバカみたいな計算を採用するならば実質1位だ。
一応補足しておくと、「ポケットモンスター 赤/緑/青」はいずれも1996年発売で、翌年にヒットを記録している。よって、厳密に1997年に発売されたソフトのなかでは、「ファイナルファンタジーVII」が1位であるとも考えられる。
この年のランキングはほぼプレイステーション1強となっていて、ニンテンドー64、スーパーファミコン、セガサターン、ゲームボーイがちらほらといった感じだ。ランキングからいくつかPSソフトをピックアップしてみるだけでも、とんでもないラインナップになる。
- ファイナルファンタジーVII
- ダービースタリオン
- ファイナルファンタジータクティクス
- サガ フロンティア
- みんなのGOLF
- パラッパラッパー
- チョコボの不思議なダンジョン
- エースコンバット2
- フロントミッション セカンド
- ブレス オブ ファイアⅢ
- テイルズ オブ デスティニー
- ブシドーブレード
- クロックタワー2
- COOL BOARDERS 2
- RUNABOUT
はい。ヤバすぎます。と思わず敬体になってしまうくらいヤバい。
とくにスクウェアの勢いは凄まじく、「ファイナルファンタジータクティクス」と「サガ フロンティア」なんて約1ヶ月差でリリースされている。オルランドゥ伯爵が壊れとか、トキノくんのタイムリープが壊れとか言っている場合じゃない。創造主のスクウェア自体がぶっ壊れである。
大作から小品まで、良作からクソゲー、スルメゲーまで幅広いラインナップなのは映画や音楽と同様で「余裕・挑戦・失敗」のような三本柱を感じる。念の為に書くが失敗とてポジティブなヴァイヴスに溢れている。
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(C)1997 Studio Ghibli・ND