俳優・映画人コラム
<松坂桃李>論:すべてをはまり役にしてしまう男の魅力とは?『孤狼の血』『あのキス』『あの頃。』……
<松坂桃李>論:すべてをはまり役にしてしまう男の魅力とは?『孤狼の血』『あのキス』『あの頃。』……
映画『孤狼の血 LEVEL2』 前作からさらなる変化、予想を上回る不良刑事っぷりとアクション
前作終盤の豹変っぷりで観客を驚かせた日岡だったが、数年後の本作では想像以上に変化していて、前作冒頭と同じ人物とは思えなかった。亡き大上(役所広司)のようにヤクザとつながり、すごまれても動じず脅し返すレベルだ。そうなるきっかけは前作で観ているものの、いい意味で予想を超えてきてくれた。
とはいえ、細身な印象のある日岡。最凶最悪な敵・上林(鈴木亮平)と渡り合えるのだろうか? という心配が少しあった。詳しくは劇場で確認してほしいが、こちらの心配をよそに、非常に見どころのある対決シーンを楽しませてもらった。よく考えたら松坂桃李も183センチあるんだよな~とあらためて実感した。演技力もさることながら、フィジカル面でも発見のあった作品だった。
松坂桃李はもちろん、鈴木亮平・村上虹郎の演技も合わせて注目だ。
これからもいい意味で期待を裏切ってほしいし、裏切ってくれると確信している
松坂桃李のさまざまな作品についてお伝えしてきたが、本当に毎回毎回新たな発見と感動をくれる素晴らしい俳優だと思う。事前の発表では「この役どうなんだろう?」と思う役柄も、必ず予想をいい意味で超えた演技を見せてくれる。もはや最近はどんな役でも「松坂桃李ならやってくれる」という謎の信頼感と安心感がある。これから彼がどんな作品に出演し、どんな役を演じるのか。いつもいつでも楽しみだ。ずっと松坂桃李のターン!ドロー!
(文:ぐみ)
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