「女の戦争~バチェラー殺人事件~」第6話レビュー:ラスト5分、幸せの絶頂からどん底に突き落とす最終話!想像以上の救いようのなさに、涙を流さずにはいられない(※ストーリーネタバレあり)
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華麗でハイスペックな御曹司バチェラーを巡る、7人の女性たちのバトルを描く愛憎サスペンスドラマ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」が放送開始となった。
古川雄大が主人公を演じ、7人の女性たちは、葵わかな、トリンドル玲奈、寺本莉緒、尾碕真花、北原里英、成海璃子、真飛聖が演じる。
本記事では、そんな話題作の第6話(最終話)をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「女の戦争~バチェラー殺人事件~」第6話のレビュー
どこかでハッピーエンドを期待していたけれど、やはりそうきましたか—。(以下、語らずにはいられないのでネタばれ満載です。まだ観ていない方はご注意ください)
***
資産3000億円、鳴戸グループ御曹司の哲也(古川雄大)が選んだのは、若菜(葵わかな)だった。
かつて哲也の恋人だった麗奈(トリンドル玲奈)の横で幸せそうに見つめる2人。
哲也の心を取り戻せなかった麗奈の心は、憎悪で満ちているようだった。
収録後、これまで我慢していた思いを父の英一郎(羽場裕一)にぶつけた哲也。
案の定、親子は言い争いになってしまった。
しかし、哲也が胸の内を見せたことによって誤解が解け、親子関係は修復しそう。
振りかえってみると花嫁も見つかり、父との確執も少し解けたこの日が哲也にとって一番幸せだったのかもしれない。
にもかかわらず、その哲也を刺したのは若菜だった。
「あなたが頑張って鳴戸英一郎に認められて良かった。これで大切な人を奪われる痛みを味あわせてやれる」
「だから復讐には最高なの」
刺した後に発したこの若菜の言葉には背筋が凍った。
倒れる哲也……。
あぁ……。
「はい、カット」
の声を期待していたが、テレビ収録の続きではなかった。
哲也の美しい顔がみるみるうちに苦悶の表情を浮かべる。
一筋の涙を流しながらそっと目を閉じた……。
そして、花嫁姿の若菜も橋から身を投げたよう。
悲しくも白いベールが水面に浮かんで番組は終了。
かつて若菜の母が「一緒に幸せになりたい人を探すのも大事だけれど、この人となら不幸になってもいいっていう人を選びなさい」と言った意味がここにきてわかった。
本当に二人して不幸になってしまうなんて。
若菜の恨みはそこまでも激しかったのか。
「愛情」よりも「復讐」が勝ってしまった結果だった。
それにしても、毎回映る「赤いヒール」の足元は紛らわしかった。
麗奈が犯人と見せかけたかったことはよくわかる。
さらに、久々の登場の星(真飛聖)や利子(成海璃子)、そして理恵(北原里英)の何か含んだ横顔はなんだったのか?
深読みかもしれないがどちらにしても哲也は、誰かに命を奪われる運命だったのかもしれない。
ディズニー映画に出てきそうな心優しい王子様、哲也。
誰よりも幸せになるべきだったヒロイン、若菜。
ここ最近でみたドラマの中ではピカイチに後味の悪い作品ではあったが、全6話を存分に楽しませてもらった。
と、同時に哲也には「不憫で仕方ないで賞」を送りたい。
天国で二人が幸せに暮らしているところを想像しながら「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の筆をおきたいと思う。
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第6話ストーリー
哲也(古川雄大)は、父・英一郎(羽場裕一)の意向や自分の気持ちの中、葛藤を繰り返しながらも、最後の一人を選ぶ。番組の撮影は無事終了し、舞台は結婚式へ!脱落した女性たちも笑顔で参列し、幸せな結婚式になる…はずだった。そこで待ち受けていたのは哲也の死。哲也が最後に選ぶのは誰なのか?最後に哲也を殺すのは誰なのか?ようやくすべての謎が明らかになる、衝撃の最終話!
(文:駒子)
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