「鬼滅の刃」 炭治郎と彼を取り巻く人たちとの関係性:「長男力」がポイント?
炭治郎の“長男力”は物語の要のひとつ
炭治郎を中心としたキャラクターとの関係性を考察してみたが、ポイントとなるのはやはり炭治郎の長男力だ。
何かと炭治郎は「長男だから」と言うが、この言葉は弟や妹たちを忘れないこと、自分を奮い立たせるという意味のほかに、物語の中での立ち位置も表わしているのではないか。世の長男(というより長子)にプレッシャーをかけるというわけではなく、大正時代の長男の責任は今よりもずっと重かったはずだ。
また、家族の中で完結していた関係性が突然、外に放り出されたことによってさまざまな場所でも長男力が発揮されることになった。これもひとつのコミュニケーション術なのかもしれない。
では長男同士ではどうなるかというと、まだまだ炭治郎も子どもではあるので、圧倒的長男力を持っている人間には憧れを抱く。一方で長男であることを捨てた人とはものすごく反発しあう。炭治郎は長男であらんとするところがあるからだ。
今後、長男属性を持っているキャラクターとの関係性にも要注目だ。
(文:ふくだりょうこ)
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