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SNSのフォロワー数増減に一喜一憂するアラサーが映画『プリテンダーズ』を観てほしいと願う4つの理由

(C)2021「プリテンダーズ」製作委員会



2021年10月16日(土)から渋谷ユーロスペース他で全国公開される映画『プリテンダーズ』。

主演を務めるのは、ドラマ「親バカ青春白書」「きれいのくに」等に出演し存在感を残す小野花梨と、同じくドラマ「きれいのくに」出演やCM「クラフトボス 抹茶ラテ」への抜擢で注目を集める見上愛

今後の映画・ドラマ界を盛り上げる若い才能が、表現力を爆発させた本作。約120分の後、私は「なるべくたくさんの人にこの作品を観てほしい」と強く思った。観なければいけない、観るべきだとも思った。そう思う理由があるのだ。

この作品の本質にあるのは、人が本能的に持っている「承認欲求」と、「それが満たされなかった時の絶望」そして「SNSが生み出す本当の闇」。

SNS全盛期の今、フォロワー数の増減に一喜一憂しているアラサーの私が、映画『プリテンダーズ』をぜひ観てほしいと願う理由を4つに分けて解説する。

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理由1: SNSが刺激する承認欲求の正体に迫る

本作のテーマとして「承認欲求」ならびに「それが満たされなかった時の絶望」を挙げた。

『プリテンダーズ』の主人公のひとり・花梨は、とにかく「普通」や「一般的」が嫌いな女子高生。ゴッホになることを夢見て、小説を書いて賞に応募するなど創作活動を続けるが、自分を認めてくれない世界に対し慢性的な不満を抱えている。

実家で父親・妹と暮らし、半ばひきこもり同然。そんな彼女を支えてくれたのは友人の風子と、二人で結成することになる「プリテンダーズ」の存在だった。



「プリテンダーズ」は、フィクションの力で世界を変えたいと願った女子高生により結成されたチーム。「ファンタジーが人を優しくする」「人が変われば世界が変わる」と信じた花梨は、プリテンダーズとしての活動にのめり込んでいく。

プリテンダーズの活動は、最初は「盲目の人のフリをして、横断歩道を渡るのを手伝ってもらう」「足が不自由な人のフリをして、重いものを運ぶのを手伝ってもらう」といったものだった。

しかし、渾身の動画がSNSでバズるや否や、少しずつその目的はすり替わっていく。人に優しい気持ちになってもらうことを目指すよりも、いかに人に注目してもらうかが大事になってしまうのだ。

認めてもらいたい。自分のことを見てもらいたい。これまでの自分とは違うんだ。

映画『プリテンダーズ』が迫り、まざまざと浮き彫りにするのは、人が本能的に持つ承認欲求の正体だ。ただ「人に認めてほしい」と願っただけの女子高生が、どんな末路を辿ることになるのか。ひとりの人間がここまで打ちのめされる様子を、ここまで鮮烈に求心的に描いた映像作品も珍しい。

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