俳優・映画人コラム

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2021年10月11日

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優


好奇心旺盛なお嬢様役で体当たり的な演技に挑戦!「映像研には手を出すな!」シリーズ


(C)2020 「映像研」実写映画化作戦会議 (C)2016 大童澄瞳/小学館

2020年には「映像研には手を出すな!」の実写ドラマと映画にメインキャストのひとり・水崎ツバメ役で出演。齋藤飛鳥(浅草みどり)と梅澤美波(金森さやか)という乃木坂46のメンバーが共演したことでも話題を集めた。

原作は「月刊!スピリッツ」(小学館)で連載している大童澄瞳による漫画で、運命的な出会いを果たした3人がアニメ制作に全力で突き進んでいくというストーリー。異色のストーリーながら仲間とともに全力でものごとに取り組み、ひとつの作品を作ろうと邁進する彼女たちの生き様はとてもかっこよく、見れば見るほど作中にのめり込んでいってしまった。

内容だけではなく、映像研の3人が描き出すアニメ世界がVFXによって迫力のある美麗な映像となっているのも本作の魅力だ。アイドルがメインキャストであるために、アイドルファン向けに作られた作品だと思われるかもしれないが、決してそんなことはなく誰もが共感できる映画となっている。

本作において、山下はこれまでの出演作にはなかったような好奇心旺盛なお嬢様の水崎ツバメを演じているが、これがとてもいい。

表情の機敏で見せる喜怒哀楽や熱量に満ち溢れた眼光……と水崎という人物を余すところなく伝えられていて、こういう演技もできるのかと驚かされた。映画では5メートルもある水門から川に飛び込むという体を張ったシーンにも挑戦し、文字通り殻を破った演技も見どころとなっている。

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