何かと神格化されがちな『DUNE/デューン 砂の惑星』を心の底から気楽に見る4つの方法
何かと神格化されがちな『DUNE/デューン 砂の惑星』を心の底から気楽に見る4つの方法
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本日、2021年10月15日(金)よりSF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』が公開されます。
映画ファン、SFファンにとって、“あの!!”と言いたくなるタイトルですが、年に数回、映画館に行くか行かないかの人たちやSFジャンルにそこまで興味のない人たちにとっては“どの??”という感じなのも事実です。
映画ファン、SFファンにとっては、過剰なまでに“伝説化”“神格化”されている『DUNE/砂の惑星』。
凄い凄いと言われれば言われるほど、“今ひとつ乗り切れない”、“気軽に楽しめない”と思う人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、何かと神格化されがちな『DUNE/砂の惑星』を気楽に楽しむ4つの方法をご紹介します。
『DUNE/デューン 砂の惑星』伝説
【予告編】『DUNE/デューン 砂の惑星』の原作は、フランク・ハーバードが1965年に発表したSF小説シリーズ。
小説のジャンルにおいて、日本ではSFはニッチなジャンルとして収まっていますが、海外では一大ジャンルとして成立しています。
架空の世界観と言いつつも、その時々の現実を反映させたり、未来を予見するような要素があったりと“今を生きる若者”のバイブル、必読書になったりすることも少なくなく、このフランク・ハーバードの原作もそんな一冊の一つでした。
そこまで影響力があるのですから、当然映像化をという声が上がるのも必然です。
しかし、イマジネーションたっぷりな原作の映画化には難題が多く、幾人もの映画製作者が手を挙げてはあきらめるが繰り返されてきました。
その“難産具合”は、映画化企画を進める過程で“『DUNE/砂の惑星』を映画にできなかったこと”を題材にしたドキュメンタリー映画(『ホドロフスキーのDUNE』)が作られたりするほど。
そんな『DUNE/砂の惑星』は1984年に映画化、2000年にテレビ映画化されましたが、どちらも、“成功作”とは言い難く、いつの間にか『DUNE/デューン 砂の惑星』は“難産企画の代表例”となっていきました。
こういった形で熟成を繰り返されますと、熱烈な映画ファンやSFファンはかえって思いをたぎらせて、煮詰まっていくものです。
『DUNE/デューン 砂の惑星』や映画に限ったことではありませんが、熱烈なファンから支持があるものは、そういった人たちと、そこまで熱意がなく軽く興味がある程度の人たちとの間にものすごい“意識の断絶”を生んでしまうことがしばしばあります。
双方ともに悪意はないんですけど、こうなっちゃうとなかなかにこじれてしまいます。
ただ『DUNE/デューン 砂の惑星』はハリウッドの超大作SF映画ですので、広く多くの方々に観ていただきたい。
そして、先行して作品を試写で見ることが出来た身として、映画ライターである身としては何とかかんとかこの溝を埋めたいという思いもあります。
ここからは『DUNE/デューン 砂の惑星』に感じる敷居をできるだけ下げて、気軽に見れる方法をご紹介します。
1.とにかくオールスター映画として見る
まず、入りやすいところでいえば、豪華すぎるキャスト陣。映画が人を惹きつける要因については、何と言ってもキャストによるところが大きいでしょう。作品に“見たことがある顔”“聞いたことのある名前”があるだけで、映画に入りやすくなります。『DUNE/デューン 砂の惑星』には過去に多くの話題作・ヒット作に出演した面々が集結しています。
主演は『君の名前で僕を呼んで』で賞レースを盛り上げた若手演技派ティモシー・シャラメ。策謀が渦巻く、砂の惑星デューンで立ち上がる美少年王子ポールを演じています。ティモシー・シャラメに関しては、『チャーリーとチョコレート工場』の前日談を描く『Wonka』で、ジョニー・デップが演じたウィリー・ウォンカの若き日を演じることが発表されましたね。
ポールの両親を演じるのは、『ミッション:インポッシブル』シリーズのレベッカ・ファーガソンと『スター・ウォーズ』シリーズのオスカー・アイザック。ポールを支える軍人のガーニーとダンカンには『アベンジャーズ』シリーズの“サノス”役でおなじみのジョシュ・ブローリンと、『アクアマン』のジェイソン・モモアが頼もしく演じています。
またポールの従医として、台湾出身で日本映画にも多数出演しているチャン・チェンも出演。本格ハリウッドデビューを飾っています。ヒロインのチャニを演じるのはトム・ホランド版『スパイダーマン』シリーズのMJ役のゼンデイア。さらに、ポールを導くスティルガーを演じるのは。アカデミー賞俳優で『007/スカイフォール』での怪演も記憶に濃いハビエル・バルデムです。
ポールを追い詰めるハルコネン男爵を演じるのは、大ベテランのステラン・スカルスガルド。彼の右腕のラッバーンには、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のデイブ・バウティスタが登場。宇宙帝国の真実に関わる教母には、イギリスのベテランシャーロット・ランプリングが扮しています。
大ヒット作の常連から、賞レースのお馴染みの顔まで幅広く“見たことがある顔”“聞いたことある名前”が『DUNE/砂の惑星』にはそろっています。そして、何よりうれしいことが彼らは映画に出ずっぱりなことです。
“旬のスター俳優カタログ”として『DUNE/デューン 砂の惑星』を見てみるのはいかがでしょうか?
2.宇宙を舞台にした冒険活劇=スペースオペラとして見る
SF映画と一口に言っても、広く捉えるとあの作品もこの作品もといった具合に、内包するものがどんどん増えるばかりで、キリがありません。それでもSF映画の代表例を聞かれると、多くの人々が『スター・ウォーズ』シリーズをイメージするパターンは少なくないでしょう。
いわゆる“スペースオペラ”と呼ばれる映画で、宇宙を舞台に宇宙船や戦闘機が飛びまわり、レーザー光線やミサイルが飛び交う、冒険活劇です。頭文字を転用して、SF=スペース・ファンタジーなどとも形容される作品群ですね。
SF映画の王道である『スター・ウォーズ』も、9作目『スカイウォーカーの夜明け』の公開から約2年が経過。ちょっと、この宇宙冒険活劇ジャンルに空白が生まれています。
そんな中で『DUNE/デューン 砂の惑星』の公開です。
映画の冒頭から宇宙空間をゆっくりと移動する巨大宇宙船が登場、観客を遥か宇宙の彼方へと導いてくれます。低予算SFなどという言葉もあるように、SF的な舞台設定を取りながらも、知恵と技術で乗り越えてコンパクトにまとめ切るものもありますので、SF要素をたくさん見ることが可能。
ただ、スペースオペラとなると、破格の予算、人手、手間暇を確保できるハリウッドでないとなかなか手を出しずらい案件です。広大な宇宙空間・惑星間で繰り広げられる冒険活劇=スペースオペラを見るために、劇場で『DUNE/デューン 砂の惑星』を選んでみるのはいかがでしょう?
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