2021年10月17日

『仮面ライダーリバイス』をもっと楽しむ方法!コンテンツを生かした、新たなコンテンツに期待

『仮面ライダーリバイス』をもっと楽しむ方法!コンテンツを生かした、新たなコンテンツに期待

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

早々に衝撃的な展開を繰り広げている『仮面ライダーリバイス』。

『仮面ライダービルド』で、マスターが実は味方じゃなかったとわかったときにも、「こんな早くにそこまで展開しちゃうの?」と驚いたものですが、今回はそれよりも早い、大二の闇堕ちに驚愕。

そして、第1話の段階から所々に張られていっている伏線。

このあたりはリバイスの脚本を担当されてる木下半太さんの色が十二分に出ているなと感じるところ。

聖人君子ではない人間のドロっとしたところを描けるのが木下半太さんの魅力であり特徴でもありますし、伏線が回収されるかどうかは、木下半太さんの小説読んでいれば要らぬ心配ということがわかります。

回収される瞬間を楽しみに待ちましょう。

東映特撮の最大の特徴にして最大の強みは、前年の作品との差別化をしてきた歴史だと僕は思います。

どんなにヒットしても1年できっぱり切り上げ、前作とは違ったアプローチで次作の制作を進め、その挑戦で成功したものを未来の作品に繋げていく。

こうやって東映特撮は進化し続けてきたわけですが、今回の「リバイス」でもその進化を端々に見ることができます。

ストーリー、アクション、CG、スーツの造形、音楽などあげればキリがありません。

カメラワークは想像力無尽蔵なのかというくらい、毎年視聴者のハードルを超えてきて、「リバイス」だとベルトの中から目線のスタンプを押す演出とか、バイス目線のアクションなど。今作も胸を躍らせてくれてます。

その中でも僕が毎週一番楽しみにしているのは五十嵐一輝役の前田拳太郎さんの「表情」です。

端正な顔で男前というのは何も前田さんが初めてというわけではないんですが、僕が好きなのは変身前や怒ったときに見せる眉間にシワを寄せた前田さんの表情がとてもヒーロー然としていて
、男ながらに惚れ惚れしてしまうのです。

そして変身ポーズが歴代トップクラスで美しい。

前田さんは空手をやられていて相当な腕の持ち主ということは、以前「ウラ仮面ライダー」でお話を伺ったときに聞いたんですが、そのおかげなのか背筋の伸び具合や、ポーズの型のハマり具合が黄金比に照らし合わせたかのように美しいのです。

さらにそこに前述の表情も足され、完全無欠の変身シーンを毎週見ることができているのです。

こんな楽しい「リバイス」ですが、さらに楽しむ方法があります。

東映特撮ファンクラブ、通称TTFCではなんと「リバイス」のオーディオコメンタリーが配信されているのです。

第1話のコメンタリーには脚本の木下半太さんと望月卓プロデューサーが、第2話はパイロット監督の柴﨑貴行監督と望月プロデューサーが、第3話はアクション監督の渡辺淳さんとAPの百瀬龍介さんが、第4話は杉原輝昭監督と望月プロデューサーが、映像を見ながら、撮影や打ち合わせの時のエピソードを話してくれているんですが、結構貴重な話をしていたりしてめちゃくちゃ面白いのです。

本来オーディオコメンタリーはDVDやBlu-rayの特典で付いてくるという認識でしたが、先の「スーパーヒーロー戦記」では映画を見ながら副音声を楽しめるという新しいコンテンツにもすでに着手されており、今回のこのコメンタリーも含め、進化への挑戦をここでもされているわけです。

これはぜひ『機界戦隊ゼンカイジャー』でもやってほしいし、ジョージ・狩崎役で仮面ライダーファンでもある濱尾ノリタカさんと、同じくライダーファンで『仮面ライダーセイバー』の大秦寺哲雄さんこと岡宏明さんとで、過去作のコメンタリーなんかもして存分にライダー愛を語ってほしいし、ラジレンジャーの鈴村健一さん神谷浩史さんにもまたやっていただきたいし、例えばカメラマンさんや照明さん、美術さんなど、技術チームのコメンタリーなんかもぜひ聞いてみたいし
、音楽面の話をエイベックスの担当さんから話してもらうのも面白そう。

コンテンツを生かした、新たなコンテンツに期待大です。

(文:篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】

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