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「アンラッキーガール!」第5話レビュー:福原遥演じる幸が引き起こしているのは、不運ではなく“新陳代謝”では?(※ストーリーネタバレあり)



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「私たち、運が悪いだけだから」

福原遥・若月佑美・高梨臨の3人が主演の「アンラッキーガール!」が2021年10月7日より放送スタート。
とにかくツイてなさすぎる、“世界一不運”な3人のオンナたちが、次々とトラブルに巻き込まれながらも、幸せを掴もうと奮闘していくアンラッキーコメディ。不幸だけど前向きな3人の姿に注目だ。

脚本は、ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)、ドラマ「おじさまと猫」(テレビ東京系)などの「大人のカフェ」の伊達さんと、ドラマ「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)などのモラル。完全オリジナル作品!

本記事では、第5話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「アンラッキーガール!」第5話レビュー


樹(高梨臨)の踏んだり蹴ったりな就職活動や、指宿(生瀬勝久)によるラッキーガールvsアンラッキーガール(ズ)の実験など、色々あるけどなんだかんだで楽しそうに暮らしている幸(福原遥)たち。

前回、ラッキーガール・紗菜(長井短)が担当するアーティストのイベントでは、香(若月佑美)が不運を一身に背負っているかに見えた。大勢のスタッフがいる中で「この女に昔、彼氏を寝取られた」と言い出すアーティストの人格に問題がある気はするから、これは本当に不運でしかない。

ただ、波乱の展開となったイベントで本性がバレてしまったアーティストは、それによってむしろ売れ始める結果に。幸たち、もしかして不運を引き寄せた後に幸運を招いてるんじゃない…?


そんな中、今回もまたおかしなことが起こっていく。
人生ゲームの罰ゲームとして、幸がマッチングアプリに登録。早速マッチングした相手とデートに行くことになったのだが、そこに現れたのはかつて時代の寵児ともてはやされた経営コンサルタント・城井大介(松尾諭)だった。デートをした1日中、幸がずっと上の空だったことで説教をしてくる城井。

たかだかボードゲームの罰ゲームとして、1日がっつりデートってちょっと重すぎる。しかも説教までされるなんて最悪だ。それなのに幸は城井に、いつでも連絡してください、と優しさを見せる。いや本当に、こういう子が幸せになってほしい…。


その優しさに漬け込むように、城井は幸にポエムを送ってくるようになる。正直言って、だいぶ気持ちが悪い。
城井、もともとは有名人だったが、夢だった船上カフェをオープンしようとして以来、不運が続いているという。
例によって指宿が絡んできて、城井の手伝いをすることになった。ちょっと前までは完全なヒモだった卓海(板垣瑞生)も加わる。なんと彼、起業を考えているらしい。人って変わるものなんだな。


ところが、クラウドファンディングをしようとすれば、ミスをきっかけに炎上。過去に城井が世話した人たちに協力を仰ごうとすれば、「お前に恩を感じている奴なんかいない」と突き放される。では、みんなに“叱られる”ことで資金を募ろうと思い立つが、人すら集まらないという事態に。
この人、これまで相当なことを人にやってきたんだろうな。感謝されるどころか恨まれている。「不運なんかじゃない、僕が招いた結果だ」と話す後ろ姿はやっぱり寂しそうだったけど、全然同情の余地はない。


しかし、誰も集まらないかに見えた“城井大介をみんなで叱る会”に思わぬお客がやって来る。
城井がかつて懇意にしていたカフェ経営者の息子だ。彼は城井にお金を投げつけ、言いたいことを言いまくる。お前のせいで親父はノイローゼ気味になった、借金も嵩んだ…
城井、あなた一体どれだけのことを言ってきたんだ。当時はまだ学生だったから、コンサルをはき違えていたのかもしれないが。
挙句の果てに、息子の名前もずっと間違っていたらしい(しかも一文字もかすってないから、もはや怖い)。

これでついに城井の心も折れたかに見えた。が、なんとこれが縁で、城井はかつて通っていたカフェで働くことになったという。
船上カフェとはずいぶん違うし、もしかしたらまだ自分はこんなところで働くには惜しい人間だと思っているかもしれない。でも、ここでしっかり地に足の着いた働き方を体得し、カフェ経営を間近で見ていたら、あるいはクラファンで一気に資金を集めて動き出すよりも、結果的にはいいかもしれない。
最後の最後で縁に救われる、これは果たして城井の人徳なのか、アンラッキーな彼女たちが憑き物を落とし切ってくれたのか。

運は巡るものという言葉を信じるならば、幸たちは不幸を呼び寄せて、その後に人生を上向きにする何かを人に与えているんじゃないか。前回のアーティストにしろ、今回の城井にしろ、彼女たちが運の“新陳代謝”を起こしているように見えなくもない。
その可能性と、幸たちが幸せになる可能性を信じつつ、引き続き静かに見守りたいと思う。

「アンラッキーガール!」第5話のストーリー

 
“2021・12・8「大凶日」”と書かれた指宿(生瀬勝久)のノートを見てしまった幸(福原遥)。
そのメッセージは、幸、香(若月佑美)、樹(高梨臨)が12月8日にとんでもない不幸に見舞われるという予言のようだった。幸は、どういう意味なのかと指宿を問い詰める。指宿は答えず、代わりに「君たち3人が力を合わせて乗り越えろ」と告げる。
幸は、香と樹を自宅に招き「大凶日」のことを話そうとする。しかし結局、幸は言い出せず、3人でボードゲームをして遊んだだけだった。ゲームに負けた幸は、婚活アプリに24時間登録するという罰ゲームを受ける。登録早々、高級車と写ったアイコン写真の男性からデートをしたいというメッセージが届く。幸は、彼と会う約束をする。

デート当日、待ち合わせ場所に来たのは、高級車に乗った男性・城井。幸は彼と1日一緒に過ごすものの、まったく楽しめない。城井は、幸の態度がよくないと説教を始める。彼はすぐに言い過ぎたと反省して「君みたいな素直な子と、最後にこの夜景を見ることができてよかった」と意味深な言葉を残す。城井が心配になった幸は「苦しい時には連絡ください」と答える。それ以来、幸のもとに、城井から頻繁に連絡が来るようになる。
城井は、有名な経営コンサルタントだった。船上カフェをつくるという密かな夢を持っていた城井はこのカフェに多額の資金をつぎ込んだが、些細な不運によってオープン前日に船が沈没してしまう。順風満帆な人生を送っていた彼の運命は、この日を境に突然、暗転。共同経営者に金を持ち逃げされ、妻とは離婚。城井は、すべてを失ってしまった。

指宿(生瀬勝久)が城井を占うと、「周囲の人に助けを求めろ」という暗示が出た。そして指宿は3人に、城井を助けてあげるようにと勧める。手伝うことで3人にとっても学びがあるという。自分たちの運気を上げられるかもしれないと考えた幸は、香と樹を巻き込んで城井の手助けをすることに。夢の船上カフェを再び開くために必要な資金は2500万円。3人は城井の資金集めを手伝うが、さらなる不運を呼び寄せてしまい…!?

(文:あまのさき)

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