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〈新作紹介〉『マリグナント 狂暴な悪夢』ジェームズ・ワン監督が贈る恐怖の洪水!原点回帰の暴力的恐怖に興奮が止まらない



■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT

先週公開されたばかりの『アンテベラム』のように鑑賞前の「ネタバレ厳禁!」といった作品は多数ありますが、本作もその例に漏れないものではあるものの、もはやその域を越えて一体何を書いたら良いものやらと、途方に暮れてしまうほどのものがある作品です。

ただ、ひとつだけ大きな声で言っても大丈夫というか、これしか言いようがないもの、それは本作がジェームズ・ワン監督によるサブタイトルに偽りなしの狂暴なホラー映画であるということでしょう。



そもそも『ソウ』(04)や『死霊館』(13)での圧倒的に暴力的な、そして今まで味わったことのない未体験の恐怖の構築こそが彼を“モダンホラーのゴッドファーザー”の座へ躍り出させたわけでもありますが、一方では『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15)や『アクアマン』(18)といったハリウッド大メジャーの人気エンタメ作品を見事ヒットに導いた実績を経ての自信を旨に取り組んだ本作は、ジャームズ・ワンのキャリアの原点ともいえるインディペンデントの自由な発想に基づいた暴力的恐怖へ回帰しつつパワーアップしていることを実証する快(怪?)作足り得ているのでした。

しかも今回のストーリーそのものはホラー・マニアの方ならば見ている途中である程度は想像のつくところもあるかもしれませんが(その意味でも冒頭のシークエンスはしっかり目に焼き付けておきましょう)、驚嘆すべきはその予想を凌駕するほどパワフルなシークエンスの数々が矢継ぎ早に用意されていることで、これにはもう恐怖すら超えて意識がぶっ飛ぶ人も出てくるのではないかと思えるほどの仕掛けの数々にびっくり!



『ソウ』や『死霊館』での暴力的恐怖に『アクアマン』などのメジャー感を大いに加味させながら、インデイペンデント感覚あふれる自由な恐怖のアミューズメント・パークとでもいった興奮に満たされるエンタテインメント作品です。

本作に関するジェームズ・ワン監督の発言の数々からは自身の原点回帰、つまりは自分が子どものころに映画を見まくっていた1980年代のビデオレンタル店の奥に埋もれていたA級もC級も問わないさまざまなホラー・ジャンルヘのリスペクトを具現化させたもののように思えます。



ジェームズ・ワン監督は撮影に入る前、ヒロインを務めるアナベル・ウォーリスにアーヴィン・カーシュナー監督『アイズ』(78)、ウォルフガング・ペーター前監督『プラスティック・ナイトメア/仮面の情事』(91)、ダリオ・アルジェント監督『サスペリアPART2』(75)、そしてブライアン・デパルマ監督「ミッドナイト・クロス』(81)を見ておくように伝えたとのことで、言われてみれば納得。

私自身は観賞途中、アルジェント監督『オペラ座 血の喝采』(88)を彷彿させるシーンにも幾度か遭遇してしまいました。

(文:増當竜也)

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