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2021年11月09日

「じゃない方の彼女」第5話レビュー:雅也、それはずるいって…!怜子の告白にまさかの返答(※ストーリーネタバレあり)

「じゃない方の彼女」第5話レビュー:雅也、それはずるいって…!怜子の告白にまさかの返答(※ストーリーネタバレあり)


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濱田岳が主演するドラマ「じゃない方の彼女」が、2021年10月11日(月)放送スタートした。

企画、原作を秋元康が手掛ける本作は、どこにでもいる普通の人生を送ってきた"じゃない方"の男性が天然魔性な女性に翻弄されていく新感覚の不倫コメディ。道ならぬ恋にハマっていく大学教授・小谷雅也を濱田岳が、図らずとも男性を虜にする魅力を持つ女子大生・野々山怜子を山下美月(乃木坂46)が演じる。

本記事では、その第5話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「じゃない方の彼女」第5話レビュー


結局深夜まで看病しちゃう雅也(濱田岳)。「先生のおかげで熱下がったみたい」とちょっと弱々しいながらも笑顔を浮かべる怜子(山下美月)。
怜子の気持ちは、やっぱり本物のようだ。雅也ももうそれを疑ってはいないだろう。だからこそ、帰りたくないと思ったのだ。帰らなければならない場所があるのに。

排気口の下で焼き肉の煙にまみれ、雅也は怜子の香りと自身の邪念を振り払おうとする。これ以上好きになったらダメ、と思っている時点で、もう好きなことを認めてしまっていた。

家に帰ると、麗(小西真奈美)が珍しく雅也のリクエストを聞いて作ってくれた夕食が、ダイニングテーブルの上で寂しそうに並んでいた。タイミングよく起きてきて、「焼き肉食べに行ったな~」と雅也に絡む麗は可愛いし、物分かりがいい奥さんだ。でも、それが今は逆に空しく感じられた。

怜子のことを考えてしまっている雅也は、職場である大学でも心ここにあらずだ。
片桐(山崎樹範)に不倫について面白おかしく問われても、「そんなんじゃない」の一点張り。きっと、雅也は麗のことも怜子のことも考えてしまって、こんな態度なのだろう。でも、この真剣ゆえの曖昧な感じこそ、結果的に周囲を傷付けてしまう気がするのだが…。

これまで、雅也との積極的なスキンシップこそ拒みながら、ほがらかな面ばかりがフィーチャーされてきていた麗。もうちょっと夕食の献立に配慮はしてほしいなとは思ったが、筆者としてはいい妻、いい母だと思っていた。だけど、今回はそれとは少し違う内面が垣間見えた。


まずは2人のなれそめ。
最初に話すようになったのは、雅也が大学生の頃の学食で。2人はあまり人気のない山菜炒め定食を偶然同じタイミングで食べていた。「好みが合うね」と麗は言った。
それをきっかけに、たまに話すようになった2人。そんな折、麗が高校時代から付き合っていた彼氏に、突然フラれてしまった。そこから雅也と過ごす時間が増え、麗のほうから「付き合おう」と言葉にした。
でも、麗は雅也に、好きだとは言わなかったらしい。麗にとって、雅也は“じゃない方”の男だったのだ。なんだか、悲しすぎないか…。

さらに、結婚記念日のお祝いについて。
雅也が、今回は10周年だからいつもよりちょっと豪華にしようと提案すると、その日は高校の同窓会があるから、と麗。ここまでは、たまたま日程が被ってしまったのだし、しょうがない。だが、そこにはおそらく、麗をフッた“じゃない方”じゃなかった彼(ややこしいな…)もやって来るのだ。
気になるのは麗のネイル。普段はしていなかったのに、ネイルサロンに行ったらしい。これ、その人のことを意識しちゃってるんじゃんない…?

麗がいない週末、盆栽教室にも行かず、家で過ごす雅也。
怜子を探すとなく、以前一緒に飲んだ公園へ。「何やってるんだよ…」と呟く雅也に同感だけど、なんだかもう、突っ込むこともできない。辛いよな…と、ちょっと同情してしまった。

すると、歩道橋で偶然怜子に遭遇する。逃げようとする雅也を追って、階段から落ちそうになる怜子。それを支えて、雅也は手をけがしてしまう。手当をしなきゃダメだと諭され、またも怜子の家に上がり込む。


そして、怜子は改めて雅也への思いを言葉にする。「先生が初めてなんです、自分からいいなって思ったのは」「今までは相手から好きって言われても、どうしても言えなかった」「だからいつも“ありがとう”って答えてました」。
ここまで言わせたのだから、雅也にも本気で答えて欲しい。しかし、雅也が口にしたのは「ありがとう」だった。ず、ずるい…!!! しかし、キスをする…のか、しないのか、というところで本編終了。

もはや引き返せないところまで足を踏み入れてしまった感じ。コメディかと思いきや、今回は色々と考えてしまう内容だった。次回、どう展開するのかが楽しみだ。

「じゃない方の彼女」第5話ストーリー



高熱で苦しむ怜子(山下美月)を部屋で見守っていた雅也(濱田岳)は、「帰りたくない」と思ってしまった自分に驚く。帰宅して、妻の麗(小西真奈美)に様々な嘘を重ねたことに罪悪感を抱えた雅也は、初めて麗と出会った大学時代のことを思い出す。自分が麗と結婚できたのは奇跡だと思い直した雅也は、怜子への思いを断ち、結婚記念日のお祝いを麗に提案するが…。夫婦に訪れた危機と再び訪れた怜子との奇跡…雅也は一体どうする?

(文:ふくだりょうこ)

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(C)「じゃない方の彼女」製作委員会

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