2021年11月11日

「若いときより今のマーベラスが好き」『テン・ゴーカイジャー』小澤亮太インタビュー

「若いときより今のマーベラスが好き」『テン・ゴーカイジャー』小澤亮太インタビュー

2011年2月から1年間放送された、スーパー戦隊シリーズ第35作記念作品『海賊戦隊ゴーカイジャー』。

ヒーローなのに海賊、しかも宇宙人で構成される戦隊という斬新な設定に加え、過去のスーパー戦隊に変身して戦うという話題性で注目を集めた。海賊としてのアイデンティティを失うことなく、彼らがなぜこの星を守るべく戦うことになるのか、ゴーカイジャーの視点による客観的な地球の姿を、魅力的なストーリーで描いている。


→画像ギャラリーはこちら

そんな『海賊戦隊ゴーカイジャー』の10年ぶりとなる新作『テン・ゴーカイジャー』が、11月12日(金)より新宿バルト9ほかで上映される。他シリーズへのゲスト出演などを経て、再び集結したゴーカイジャーへの思いや自身の成長、さらに現在放送中の『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場するツーカイザーについて、キャプテンマーベラス/ゴーカイレッド役の小澤亮太に語ってもらった。


——10年ぶりの新作ということで、ゴーカイジャーのメンバーと再会してみていかがでした?

小澤亮太(以下、小澤):個々で会うことはあっても、6人揃って顔を合わせたのは『動物戦隊ジュウオウジャー』のゲスト出演以来、5年ぶりですね。僕はマーベラスとして出演した作品もありましたが、みんなが揃って「ゴーカイジャー」の新作を撮るというのは新鮮でした。衣装合わせで「わ〜!久しぶり!」と思ったけど、「あっという間に、久しぶり感なくなったな」って思うくらい、すぐなじみましたね。当時からみんなマイペースな感じで各々自由に過ごしていましたが、今回もすぐ、あの頃の空気感に戻りました。

もちろん、みんなでまた作品を作るのは楽しみだったけれど、いざ会ったら、それぞれの雰囲気とか6人でいるときの空気感は変わっていなくて、感慨深さみたいなのは正直あまりなかったですね(笑)。でも、みんなを見て「あぁ、10年経ったんだな」とは思いました。

——それは例えば、どんなところで?

小澤:まぁ…見た目(笑)?

——いやいや!

小澤:自分のことはそれなりに、10年経ったらこのくらい歳とるわな〜って思うけど、みんな僕より歳下だから、余計に大人になったと感じるというか。でも、中身はいい意味でそんなに変わってなくてよかったです。

撮影中も当時のゴーカイジャーの楽屋にいるような気分でしたけど、実際に作品を見たら、ちょっと素が出てるというか、なんだか逆に楽屋にいるゴーカイジャーみたいな感じもありました(笑)。役と自分の境界線が曖昧になるくらいフィットしているって、僕だけじゃなくみんなも思っているんじゃないかな。


——デビュー作に近いような状況で、1年という長期の作品ですしね。

小澤:時は止まっていないけど、あの1年で形作られたみんなのフィーリングは、なかなか忘れないものなんだなって思いました。

——みんながバラバラになっているところから始まる、ある意味ゴーカイジャーらしいストーリーでしたが、脚本を読んでみていかがでしたか?

小澤:昔とつながりのあるストーリーがよかったというか、意味のあることだなって思いました。昔からのファンが喜んでくれるだろうなというのはもちろん、今回初めて「ゴーカイジャー」を観る人にも楽しんでもらえる話になっていると思います。

僕自身、50話近くある本編のシナリオを事細かには覚えていなかったので、新鮮な気持ちにもなれたし、「あぁ、ジョーとはこんな感じだったな」とか、「アイムとはこんな感じだったな」というのが蘇ってきて。自分たちもすごく楽しんで撮影できたし、その気持ちがすごくみんなに伝わるんじゃないかなっていう脚本でしたね。

——ファンが「これこれ!」と思うようなものを、ちゃんと散りばめてくれていますよね。

小澤:さすが当時「ゴーカイジャー」のメイン脚本家の荒川(稔久)さんと、パイロット監督の中澤(祥次郎)さんだなって。「ゴーカイジャー」の生みの親・育ての親みたいな存在ですからね。


——特報が出たときに、眼帯姿もすごく話題になっていました。

小澤:眼帯をするって聞いたときは、「まじで?顔半分映らないの!?」って思いました(笑)。ラストで眼帯の秘密が明かされますけど、「おぉ、そういうことするんだ(笑)」って、びっくりしましたね。

片目が見えないと遠近感がなくなるので、アクションはめっちゃ苦労したんですよ!途中でアクション用の眼帯を渡されて、「あるんかい!」ってなりましたけど(笑)。壁を蹴って決めるキックとか、かっこいいアクションもあるんですが、最初はうまくいかなくて…。最終的にはやれたので、やりたいことができてよかったです。

眼帯は「ゴーカイジャー」のチーフプロデューサーだった宇都宮(孝明)さんが、昔からやりたかったことらしくて。TVシリーズ中にできなかったことが今回実現できて、そういう思いを背負えたこともよかったです。


——スーツアクターさんもオリジナルメンバーですよね。

小澤:引退された方も含め、みなさんが揃ってくださって感動しましたね。(ゴーカイレッドのスーツアクターの)福沢博文さんは相変わらずかっこよかったです!俺の変身後をこんなにかっこよくしてくれてうれしいなぁって、その感覚も久しぶりでした。福沢さんがアクション監督になる前の、最後のレッドがマーベラスだったんですもんね(しみじみ)。

——福沢さんとはどんなお話をされたんですか?


小澤:「大丈夫だよ!」って、すごく言ってもらいました(笑)。撮影初日からクライマックスのシーンを撮ることになっていたので、心配もあったんですが、みんなが支えてくれて。特に福沢さんとは「こんな感じでしたっけ?」とかポーズについて相談させてもらったりして、不安をところを最初から助けてくださいました。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!