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2022年04月28日

「悪女(わる)」第3話:“女性社員はみんな田中麻理鈴”、峰岸(江口のりこ)の目的も見えてきた?

「悪女(わる)」第3話:“女性社員はみんな田中麻理鈴”、峰岸(江口のりこ)の目的も見えてきた?


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深見じゅん原作の人気コミック「悪女(わる)」が、30年の時を経て再びドラマ化。
今作がドラマ初主演となる今田美桜が三流の大学を四流の成績で卒業した、ポンコツだけどポジティブな新入社員・田中麻理鈴を演じる。共演に江口のりこほか。

本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」第3話レビュー

麻理鈴(今田美桜)が入社前に一目惚れした“T・Oさん”は“O・T”さんだった。

ついに正体が明らかになった海外事業部で働く田村収(向井理)に近づくため、ステップアップを目指す麻理鈴が次に挑むのはマーケティング部。辞令に次ぐ辞令で、麻理鈴は社内の有名人なのでは?と思ったが、そうではないらしい。

おきまりの自己紹介を叫ぶ麻理鈴だが、誰も笑ってくれる人はおらず、やはりアウェイ。しかも、麻理鈴が配属されることになったのは「誰にでもできる仕事だから」と部署でおまけ扱いされているリサーチチーム、通称“おまケ”だった。

麻理鈴の指導を担当することになった梨田(石橋静河)も、やりがいなんてとっくに諦めていて、仕事は老後資金を稼ぐための作業と割り切っている。やる気のある子が大好きだった夏目(石田ひかり)とは正反対で、波を立てずに仕事したい梨田は麻理鈴と非常に相性が悪い。

しかも、麻理鈴は「オウミ」のECサイトのトップページに掲載する商品を決める際、企画開発部の小野(鈴木伸之)から「“社長の息子案件”だからトップページに掲載してほしい」と頼まれた取引先のスッポンスープを競合商品と並べてしまい、リサーチチームは解散の危機に陥る。

T・Oさんの顔を見て少しでも元気を出そうと、海外事業部に行ってみるが、逆に身分の差をつけられて麻理鈴史上一番の落ち込みに。そんな麻理鈴を元気づけたのは、みんなが口にしたがらないあのスッポンスープだった。

「正当な評価を受けられないのは、アピールする方法を間違えているか、そもそも本当に能力がないか」

麻理鈴がそう峰岸にアドバイスされ、スッポンの美味しさを社員にアピールしていることを知り、小野は強く反発する。実は小野も新入社員の時、自分の指導を担当してくれた峰岸に密かに憧れていたのだ。

あんな落ちこぼれになぜ目をかけるのかと問われた峰岸は、「女性社員はみんな田中麻理鈴。あなたに彼女たちを活かせるかな?」と小野を挑発。この言葉で、峰岸が何をやろうとしているのか少し見えてきた気がする。

営業一課の大井(志田未来)も、人事部の夏目も、梨田も。みんなどこか男性社員の“おまけ”扱いされていた。それは能力がないからじゃない。女性である、という時点で最初から男性社員よりスタート地点が低いのだ。峰岸はその現状を変えるために、会社で底辺の扱いをされている備品管理部で逆襲の時を待っていたのだろう。そこにタイミングよく麻理鈴が現れた。

短所も多いが、バイアスなしに人の良さを見つけられる麻理鈴。彼女が色んな部署を横断して上に行けば、きっと今はまだ眠ったままの才能を発掘してくれる。そう峰岸は確信したのではないだろうか。

今回も麻理鈴は、梨田が本当は仕事にやりがいを持って取り組んでいることに気づいた。頑張っても認められなかった過去から心を閉ざしていた梨田も、麻理鈴の姿に心動かされ、二人は共にスッポンスープの売上向上を成功させる。スッポンの名前を敢えて隠し、“冒険スープ”という商品名で売り出す作戦が功を奏した。

そんな二人の頑張りをこれまで女性蔑視と捉えられる言動が多かった小野がついに認め、リサーチチームは存続が決定する。もっと、もっと、社内には理不尽な理由で正当に評価されない人たちの才能が眠っているかもしれない。麻理鈴と関わった人たちが結託し、今回のように少しずつ周囲を動かしていく展開が痛快だ。

麻理鈴のよき先輩となってくれるキャストは毎回魅力的で、特に石橋静河は安心感がある。「この恋あたためますか」(TBS系)では森七菜演じるヒロインのライバルでありながら、さっぱりとした理想の先輩、「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」(WOWOW)では保護司と保護対象という関係でありながら、有村架純演じる主人公の良き理解者となった。

誰と並んでも、たちまち良いコンビになる。意志の強そうな瞳とキリッとした佇まいで、同性が憧れる存在だ。そんな石橋が演じる梨田をはじめ、他の女性社員もみんなで笑えるようなラストを迎えてほしい。

(文:苫とり子)

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