『十九歳の地図』阪本順治監督×柳町光男監督トークイベント開催決定!
後世の監督たちに多大な影響を与える柳町光男監督の代表作『十九歳の地図』のリバイバル上映を記念して、柳町光男監督と阪本順治監督のトークイベントの開催が決定した。
芥川賞作家である中上健次の原作の同名小説を映画化し、1979年「映画芸術」ベストテン1位、「キネマ旬報」ベストテン7位に選ばれ、カンヌ国際映画祭の批評家週間にも出品された『十九歳の地図』。40年前に作られた映画の中の主人公の“どう生きればいいのか分からない”出口の見えない、やり場のない閉塞する混迷の時代は、今も変わらず存在している。
公開記念のトークイベントは、12月17日(金)18時40分からの上映後に開催。横浜国立大学在学中に、『十九歳の地図』を大学で上映するために柳町監督の事務所を訪れた阪本監督には、柳町監督からその時貰ったセブンスターを大切にしていたというエピソードがある。
今回のリバイバル上映は、『十九歳の地図』を中心に、『ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR』『さらば愛しき大地』という柳町光男監督初期3作。12月4日(土)~30日(金)まで、新宿K’s cinemaにて上映される。
『十九歳の地図』トークイベント概要
■日時:2021年12月17日(金)18時40分の回上映後場所:新宿K’s cinema
登壇者:阪本順治監督、柳町光男監督
*プログラム詳細は HP をご覧ください。https://www.ks-cinema.com
公式twitter:@19sainochizu
ストーリー
新聞販売所で下宿をする予備校生の19歳の青年が、日々の配達先で知る各家々の家庭構成、性格など書き止め、×印を付け、自分だけの地図を書き始める。見下されながらも見下しているような捻じれた自尊心が、日常の不満、偽善に鬱屈しながら、配達先で×印をつけた人たちに嫌がらせ電話をかけていく。主演本間優二が、夢も希望もなく鬱積する青年を見事に体現。また、卑小で無様な中年男の哀しみを演じた蟹江敬三。板橋文夫の音楽が切なく響く。
作品情報
『十九歳の地図』1979|109分|製作:プロダクション群狼|監督・脚本:柳町光男|原作:中上健次|撮影:榊原勝己
美術:平賀俊一|音楽:板橋文夫
出演:本間優二 蟹江敬三 沖山秀子 山谷初男 原知佐子 西塚肇 白川和子 友部正人 津山登志子 中島葵 川島めぐ 竹田かほり 中丸忠雄 清川虹子 柳家小三治 楠侑子
配給:プロダクション群狼
*DCP版での上映
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