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2021年12月03日

「アンラッキーガール!」第9話レビュー:すでにエグすぎ!来る大凶日には一体何が起こるのか…(※ストーリーネタバレあり)

「アンラッキーガール!」第9話レビュー:すでにエグすぎ!来る大凶日には一体何が起こるのか…(※ストーリーネタバレあり)


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「私たち、運が悪いだけだから」

福原遥・若月佑美・高梨臨の3人が主演の「アンラッキーガール!」が2021年10月7日より放送スタート。
とにかくツイてなさすぎる、“世界一不運”な3人のオンナたちが、次々とトラブルに巻き込まれながらも、幸せを掴もうと奮闘していくアンラッキーコメディ。不幸だけど前向きな3人の姿に注目だ。

脚本は、ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)、ドラマ「おじさまと猫」(テレビ東京系)などの「大人のカフェ」の伊達さんと、ドラマ「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)などのモラル。完全オリジナル作品!

本記事では、第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「アンラッキーガール!」第9話レビュー

指宿(生瀬勝久)の娘の結婚のごたごたに巻き込まれたり、銀行強盗の犯人にされかけたり、相変わらずツイていない幸(福原遥)たち。大凶日が迫り、アンラッキーに拍車がかかっていた。

ヘアメイクの香(若月佑美)は、かつての人間関係をネガティブに吹聴されたことが尾を引いて、仕事を失いそうになっていた。「自分で蒔いた種だから……」と落ち込む香に、最近めっきり男を上げた卓海(板垣瑞生)は「きっといい種だって蒔いてるよ」と励ます。いいこと言う~!

一方、幸のもとには、父の重流(丸山智己)から「母さんが倒れた」と連絡が入る。慌てて駆けつける幸だったが、病気などではなく、ぎっくり腰だった。久々に家族が揃ったことでうれしそうな母・涼子(中島ひろ子)の顔が見られてほっこり……したのも束の間、重流のスマートフォンに樹(高梨臨)から着信が入るのを見てしまう。幸の身に起きる不運はこっちだった……。


幸はなかなか父との関係を樹に聞き出せない。自分の父親と友だちが、実はかねてから知り合いで不倫関係にあったかもしれない、なんて、想像しただけでゾッとする。幸が樹に対して挙動がおかしくなってしまうのも無理ないだろう。

だが、幸の不運はこれだけではない。なんとアルバイトをしていた喫茶店が年内で営業を終了させ、宝くじ売り場も取り壊されてしまうことに。同時に仕事を失うって、本当にどれだけツイてないんだ……。


壊されていく宝くじ売り場を見つめる幸のもとに現れたのは、松葉杖をつく香。工事現場の溝に落ちて足を怪我してしまったらしい。こっちもこっちでだいぶヘビーな不運の餌食になっていた。

幸が、樹と父のことを話すと、「ちゃんと話したほうがいい」と香。幸も意を決して約束を取り付けるのだが、工事に邪魔されたり、スマホを忘れたり、人違いをしたりして一向に落ち合えない。そんなコントみたいなことある? という出来事の連続だ。しかも、結局会えずじまい。

そうこうしているうちに、指宿がいう大凶日まで数時間。幸は明日、自分の身に何かあるかもしれないと思い、涼子の顔を見に実家へ。「今まで幸せだった?」としんみりした質問を母に投げかけるのだが、母はツイてる思い出のディレクターズカット版を作っている、と話す。これ、すごくいいアイデアだ。筆者もぜひそれを作ってたまに咀嚼したいし、本当に死ぬ前に走馬灯をみるのなら、その時には“ツイてる思い出のディレクターズカット版”を脳内で流したい。

実家からの帰り道。幸は、樹がいるカフェの前を通りかかる。この時、樹は100社の就職試験を受けて失敗し、前の会社の総務に戻るという話を受諾するところだった。だが、幸の姿を認めた樹は、店を出て走って追いかける。しかし、角を曲がったところで、幸が誘拐されてしまう……!?

幸と樹が待ち合わせができないシーンこそ面白く見ていたが、香が大怪我をしたり、幸が職を失ったり父の不倫相手に勘づいてしまったり、まだ大凶日でもないのにエグすぎた。その上、最後には誘拐まで。果たして幸は無事なのか? 3人は大凶日をどう乗り越えるのか? アンラッキーガールたちがラッキーガールに生まれ変わると信じて、最終回を待ちたい。

ところで、冒頭でもちょっと触れたが、ここ数話での卓海の変化がとてもうれしい。1話では完全なヒモだったのに、職を得、香への気持ちに気付き、改めて思いを伝え……。短期間ですさまじい成長だ。自分も痛々しいほどの怪我をしているのに、松葉杖をつく樹をいたわるところもよかった。
個人的には、板垣瑞生はこういう愛嬌のある役が似合うなと感じるので、もっともっとかわいいところを見せて欲しい。香と卓海カップルにも幸あれ……!

「アンラッキーガール!」第9話のストーリー


12月8日の大凶日まで、あと一週間。幸(福原遥)の身の回りには、これまで以上に不運が起こるようになっていた。幸は良男(岐洲匠)から、「蓮」が年内で閉店すると知らされる。あまりの不運の連続に、さすがの幸も心が折れそうになる。一方、樹(高梨臨)も就職活動がまったくうまくいかない。指宿(生瀬勝久)は、災難続きの幸と樹に「まだ序の口だ」と不吉な言葉を告げる。
一方、香(若月佑美)は卓海(板垣瑞生)と復縁。幸は、二人のことを祝福しつつも、幸せそうな香に少し距離を感じてしまっていた。しかし、香本人は仕事関係の人々に悪い噂を流されて肩身の狭い思いをしていて、なにもかも幸せというわけでは決してなかった。
その頃、卓海(板垣瑞生)と復縁して幸せなはずの香(若月佑美)は、仕事関係の人々に悪い噂を流されて肩身の狭い思いをしていた。

幸は重流(丸山智己)から、母の涼子(中島ひろ子)が倒れたという連絡を受ける。幸が実家に駆け付け、福良家が久しぶりに顔を合わせることに。
幸は涼子に、なぜ離婚したのかと尋ねる。涼子は幸に負けないほど、不運な人生を送ってきた女性だった。
そんな中、幸は、重流と樹が以前から知り合いで今も連絡を取り合う仲だと知り、ショックを受ける。一体、樹と重流はどういう関係なのか?幸は、重流との関係について樹には聞けないまま、あれこれ勘ぐるうちに幸と樹の関係までぎくしゃくするように…。
樹は以前勤めていた会社の上司・紺野から、会社に戻ってこないかと声をかけられる。ただし、任される仕事は総務で、樹が希望する企画の仕事ではなかった。夢を追うのか、現実を受け入れて妥協するのか、樹は選択を迫られる。

紗菜(長井短)が仕事を辞めて引っ越すことになり、樹の提案で送別会が開かれる。香も参加する予定だったが、何の連絡もなく姿を見せなかった。
翌朝、幸がくじ売り場に行くと、建物が解体されていた。くじ売り場が突然なくなることになったという。このままでは、幸は完全に無職になってしまう。
ますます追い詰められる幸の前に現れたのは、松葉杖をついた香だった。大凶日を目前に、運命がアンラッキーガール3人を引き離す!?

(文:あまのさき)

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