俳優・映画人コラム

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2021年12月31日

私は「水曜どうでしょう」の大泉洋が好きだ!

私は「水曜どうでしょう」の大泉洋が好きだ!


1997年放送ヨーロッパ21ヶ国完全制覇 プレミア版 

ヨーロッパ21ヶ国完全制覇の旅とは


1996年の水曜どうでしょう初放送から一周年。そこで巨額の予算を前借りして企画された、10日間で西ヨーロッパ諸国21ヶ国を全部回る旅のこと。いつもは行き先を知らされない大泉洋ですが、今回はさすがに本人と家族に行き先を告げてありました。

メルヘンミスター「ねえねえ、ハチミツ持ってる?」


今回の旅のテーマはあえて言うと”メルヘン”。メルヘンが大好きなミスターはヨーロッパ各地に散らばるメルヘンのカケラを集めたい。イギリス・ハートフィールドはA.Aミルン「くまのプーさん」の舞台となった村があり、マニアの聖地ともなっている。いやでも気持ちが高まり、迷言「みんなでUK(ゆーけー)にゆけえ」が生まれました。いや、一度聞いたら忘れられませんて。

「プーさんの悪口いったら容赦しないからね」。ミスターのプーさん愛は現地ハートフィールド・プーブリッジで最高潮に達する(ちなみに大泉洋はのちに思いっきり「プーのばかやろーと叫びます)。

左手にプー風船を持ったミスターに「ねえねえ、ハチミツ持ってる?」と二回も聞かれた大泉洋はパンパンと手を叩きながら、「はいはい」と受け流すしかできない。こうしてプーさん風船は、どうでしょう一行の旅に加わったのです。

大泉洋大脱走!大泉と藤村Dはこっそりロマンティックメルヘンを選択


旅にトラブルはつきもの。当初10日で西ヨーロッパ21ヶ国を制覇するとしていた一行でしたが、「BOULOGNE 」(フランス)と「Brugge」(ベルギー)を間違える、ツインを頼んだのにダブルルームを案内されるなどトラブル続き。しかし、ミスターは「21ヶ国達成できなければ、僕この番組をやめる。そうするしかないと心に決めています」とあくまで目的達成にこだわります。

大泉と藤村Dは、さっそく21ヶ国制覇プランから脱走。ミスタープランでは、アウトバーン(ドイツ・オーストリア・スイスの自動車高速道路)でドイツ(アーヘン)からルクセンブルク、リヒテンシュタインを経由してイタリアを目指すはずでした。

しかし、ミスターが寝ているのをいいことに藤村Dは大泉にドイツ古城街道への観光を唆します。二人は分岐点で6号線(イタリア行き)ではなく656号線(ドイツ古城街道行き・見所満載のドイツ観光ができる)を選ぶのでした。大泉は大泉で、656号線を選びながら「僕は6号線を行くよぉ」と流す。団結しそうで、するわけがない一行。なおミスターの怒りはワインとご飯で治りました。

ミスターハイジ、あなたは牛のう○こを踏みました


スイス・マイエンフェルトはヨハンナ・スピリ作「アルプスの少女ハイジ」の舞台となった村。ハイジの家やペーターの家をめぐるハイキング・コース「緑の道」があります。

ハイジに会えるらしい「ハイジ牧場」で、大泉洋が「ハイジこっちへおいでよ〜」と声をかけると、向こうからミスターハイジが大泉洋目がけて走ってきます。油性マジックで頰を赤く塗り、ハイジの仮装をしたミスター。勢い余ってカメラを落とした上に、牛の○んこまで踏んでしまうミスターハイジ。

それからオフィスCUE代表取締役の顔に戻って「楽しかった?」と社員大泉洋に聞くのでした。「勉強しました。本当にありがとうございました」と返す大泉洋ともどもエンタメ精神の塊です!

深夜高速バスの悲劇ふたたび・エクス・アン・プロバンスの悪夢


旅も終盤。フランスのエクス・アン・プロバンスに一泊して今後の作戦を練り直そうとするも、どこも満室。結局一晩中走り、真夜中にパーキングで仮眠をとったのです。

後部座席でうつ伏せで寝るミスター。やられちゃってる大泉洋。サイコロ2の激白を覚えておりますでしょうか。2日連続で長距離深夜バスに乗車した二人は、「寝れないんだよ!オレたち」とその苦痛を画面いっぱいに訴えました。悲劇がふたたび繰り返されたのです。おおお、と笑ってしまってごめんなさい。

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