2021年12月20日

映画『味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ~の?』で難役を務めた喜多乃愛にインタビュー!

映画『味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ~の?』で難役を務めた喜多乃愛にインタビュー!



青森県のご当地グルメである「味噌カレー牛乳ラーメン」をタイトルに付けた映画『味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ~の?』が2022年の春に公開予定だ。 “イタコ×サブカル女子”の青春コメディと、独特なタイトルに負けず内容も異色ずくめ。

サブカルに傾倒する女子高生、二本柳うつつを演じるのは、AbemaTVの人気恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました。」に出演し、ティーン世代に人気の仲本愛美。日々の生活に悩み葛藤するうつつが、ひょんなことから狐の霊に取り憑かれ、ドタバタ劇を繰り広げる。

今回はうつつの唯一の理解者で親友の菊池葉月を演じた喜多乃愛にインタビュー。2021年も多くの作品に出演し、ブレイク必至と話題の一人である喜多に本作にかける想いや、これからの活動について伺った。

ぶっとんだ主人公と対照的な普通の高校生、葉月を演じる難しさ



――まずは完成した作品をご覧になった感想をお聞かせください。


撮影は本当に大変でしたが手作り感があり、愛のこもった作品になっていると思います。公開は来年の春とまだ先ですが、早く多くの方に観てもらいたいです。

――役作りにあたり監督とはどんなやりとりをされたのでしょうか?

今回の葉月という役はオーデションで得た役なのですが、監督はその時から何パターンもの演技を丁寧に見てみてくださいました。また、決まってからも一緒に葉月という人物像を探ってくださったので、演じやすかったです。



――喜多さんが演じた菊池葉月は主人公のうつつにとって唯一の親友という設定でしたが、演じる上で意識されたことはありますか?


まずは台本を読んで、かなりぶっとんだ主人公のうつつに対して、私が演じた葉月という女の子はなんて「まとも」なんだって思いました。そして、この2人がどうして仲がいいのかな……ということを考えました。
台本を読み込んでいくうちに、うつつという女の子は変わってはいるものの、根はとてもいい子だということがわかったので、その親友の葉月は誰にも嫌われない普通の子という設定を常に意識しました。

コメディ要素が強めであるものの、その中にあるメッセージも感じとって欲しい



――作品はコメディ色が全面に出ているものの、うつつの環境が厳しく、考えさせられる場面もありました。同じように生活環境が厳しい十代の子にアドバイスをされるとしたら、どんな言葉をかけますか?


誰でもなにかしら好きなことがあると思うので、絶対にその好きなものを見失わないで欲しいと思います。好きなことは夢を掴む材料になるので、辛い状況でも自分の好きなものは大事にして欲しいです。

――劇中に「スクールカースト」という言葉も出てきました。

ありましたね。「スクールカースト」なんて当然あってはいけないことです。
作品は、全体的にコメディ要素が強めですが、うつつという女の子を通し、ところどころでメッセージ性もあるので、そこにも注目をしてもらいたいですね。

女優という仕事に就き、「生きていること」を実感



――今回の役柄は高校生の役でしたが、喜多さんはどんな学生だったのですか?


小学生のころから外で遊ぶのが大好きな活動的なタイプでした。中学生のときもテニス部に所属し、真っ黒に日焼けするくらいのめり込み、高校生になってからは、エアロビクス部に所属していました。常に体を動かす部活に所属していたので正直、学業との両立が辛い時期もありました。4歳からはじめたダンスも並行して続けていたので、この世界に入るまで、自分はダンスの仕事に就くと思っていたくらいです。

――YouTubeでBTSのダンスを披露していましたね。

はい、人生初のYouTube撮影ではBTSさんの楽曲「Butter」のダンスに挑戦しました。踊ってみてわかったのですが、振りはシンプルなようでとっても難しいんです。公式の動画が投稿されてから、数時間の練習で即収録だったのでとても大変でしたが、楽しかったです。



――現在、女優というお仕事に就いてみてどう感じていますか?

そうですね、私にとって女優は「生きていること」を実感できるお仕事ですね。
演じることでいろんな方の人生を生きることができますし、また多くの人に出会えるので、とても刺激的で楽しいお仕事です。



――これからどんなお仕事に挑戦していきたいですか?


小さいころから表現をすることが身近にあったので、演じること以外にもダンスや歌なども追及していきたいですね。そして、常に楽しむことを忘れないでいたいと思います。その結果、人に感動を与えられるような女優さんになれたらいいなと思っています。

手探りではあるけれど、愛のある現場で



――映画のお話に戻りますが、最後のNGシーンからも楽しそうな現場の雰囲気が伝わってきました。


はい、とても楽しい現場でした。手探りではあるけれど、本気で愛のある現場でした。撮影中は全員が一生懸命でチーム感もあったので今後、共演者の皆さんや監督、スタッフさんに会えることが楽しみで仕方ありません。

――最後にこれから作品をご覧になる読者の方にメッセージをお願いします。

映画の内容を知っている私が観ても、とにかく面白くて笑顔になれる作品になっています。「難しいことは考えず、とにかく観てください」と言いたいです。また、観終わったあとは気持ちが楽になり、前向きにもなれる作品なので、できるだけたくさんの方に観てもらいたいです。



(撮影:渡会春加/取材・文=駒子)

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