<山田裕貴の魅力>そこにあるのは「説得力」と「信頼感」


ドラマ「ハコヅメ」山田役


©日テレ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」

新米刑事・川合(永野芽郁)が完璧な元エース刑事・藤(戸田恵梨香)本人と出会い、辞めようとしていたところから警察官として目覚めていく物語。名字が同じ役を演じた山田は、三浦翔平演じる源とペアを組みつつ、一期上の先輩である藤と源にこき使われるというキャラクター。三浦翔平とのギャグっぽいやりとりが、物語を明るく彩ってくれた。

警察手帳をなくしてマジ泣きしたり、藤の色仕掛けにほだされて源との作戦を台無しにしたり、激務で全然モテず、せっかく合コンに行っても呼び出しがかかってしまったり……と面白シーン満載な一方で、人の気持ちを読み取ってさりげなく気遣ってくれるようなところもあり、愛すべきキャラだった。

シリアスもギャグもどっちもいいの、ほんとたまらん。

舞台「海王星」猛夫役(主演)



58年の時を経て舞台化された、寺山修司の未上演の音楽劇。山田演じる猛夫は、父・彌平(ユースケ・サンタマリア)が乗った船がの難破により亡くなったときき悲しみに暮れる。父の婚約者だった魔子(松雪泰子)と出会い、彌平の思い出を語るうちに2人は恋に落ちる。だがそこへ、死んだと思っていた彌平が生還する知らせが届くーーという、悲しい三角関係の物語だ。

山田は父一人子一人で支えあってきた愛する父と恋敵になってしまうという、運命に弄ばれる役どころを演じる。歌唱シーンも多く、初めてお芝居で歌っているのを観たのだが、歌が素晴らしかった。うまいだけでなく、複雑な感情が歌声に乗って伝わってくるような歌声だった。同じ曲が何度も歌われるのだが、物語の状況によって歌声のかなしさが変化していくようだったし、松雪泰子と2人で歌う場面、愛し合っているのが伝わってきた。

歌も歌えるのか山田裕貴、もっとミュージカルでの彼も観たくなってしまった。

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