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2021年12月29日

バチェラーMC・藤森慎吾に学ぶコミュニケーションの極意3つ!次期バチェラーへの期待も

バチェラーMC・藤森慎吾に学ぶコミュニケーションの極意3つ!次期バチェラーへの期待も

お笑い芸人として早期から華々しい活躍を遂げ、近年は俳優としても引っ張りだこの藤森慎吾。中田敦彦とのコンビ・オリエンタルラジオは2人揃って2020年12月に吉本興業を退所。2021年は個々の活動の幅をマルチに広げた1年となった。



最近ではAmazonPrimeで配信中の恋愛リアリティーショー『バチェラー・ジャパン』の司会進行を務めた藤森。世間の声を代弁しながら、女性参加者に対しても積極的に寄りそう姿勢に、好感を抱いた視聴者の方も多いのではないだろうか。

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今シーズンも話題を呼んだバチェラー・ジャパン

『バチェラー・ジャパン』とは、1人のバチェラー(独身男性)を奪い合う婚活サバイバル番組。結婚を夢見る女性らはバチェラーと共に旅をし、結婚相手に選ばれるために駆け引きを繰り広げる。

旅の中で定期的に行われる「ローズセレモニー」にて、バチェラーに選ばれなかった女性は1人また1人と旅を去っていく。2021年に配信されたシーズン4も幕を閉じ、未だバチェラーロスを引きずる人も多いはず。



藤森は今田耕司、指原莉乃と共にこの番組のスタジオMCを務めている。旅の様子を俯瞰で観ながら情報を整理、コメントしていく立ち位置だ。今田耕司の新鮮なリアクションと指原の的確なツッコミを受け、藤森は情報を整理しながら進行していく。

バチェラーシリーズは本編は勿論のこと、MC陣の掛け合いも番組の魅力となっている。

藤森の発言から紐解くコミュニケーションの極意とは?

この番組では藤森がスタジオMCとして優れたフォロー能力を発揮。そこには、コミュニケーションの極意が現れていた!

極意1:意見が対立した際は少数派へのフォローもする

恋愛リアリティーショーには波乱がつきもの。時には出演者の行動や発言が視聴者の反感を買ってしまうこともしばしば……。

例えばシーズン2で起きた、バチェラーの両親との会食のシーン。バチェラーの父が、結婚相手の候補の女性が父子家庭で育ったことが気になると本音を吐露した。その発言にバチェラーは反発。父と子の価値観のズレが生じた場面だ。

他人の家庭環境について苦言を呈する時代錯誤な発言に、視聴者のヘイトが向くのではないかと恐れたか、藤森は「厳しいように感じますけど、こういう考えも勿論あるから……」と丁寧にフォロー。他のMCとは違う中立な立場でバランスを取った。

極意2:視野を広く持つ

シーズン3では、バチェラーが旅の最後に結婚相手に選んだ女性とは別の女性に番組終了後にアプローチしていたことが判明。番組始まって以来の大波乱として参加者・視聴者ともに憤り、バチェラーは四面楚歌状態。

しかしここでも「俯瞰で見たら、こんな出来事(恋人とは別の女性を好きになること)は至るところで起きているわけだし」「逆に言うとそれを何も包み隠さず見せてくれていたという。これがバチェラーなんだよ!そこに拍手を贈ろうじゃないか!」と発言。エンタメの外側(現実世界)から俯瞰し、視野を広く持つことを促した。

極意3:周囲の批判に安易に同調しない



シーズン4のバチェラーは情熱的なタイプ。心が動いたタイミングで次々とキスをし、女性参加者らに不信感が生まれた。

当然スタジオでも「複数の女性にキスするのは是か非か」の話の流れになりかけたが、藤森は「僕その中でよかったなと思ったのが……」と話題をポジティブな方向に修正。

人間関係の荒れる中、「バチェラー本人の話をちゃんと聞いてみないと分からない」と状況を冷静に見ている女性も数人おり、藤森は彼女らに好感を持ったと語った。

他人の批判で盛り上がるのは簡単だが、その中で人の良い面を見つけようとする姿勢が流石の行動であった。

バチェラー愛を公言しバチェ民からも支持

バチェラーシリーズには男女逆転版のバチェロレッテ・ジャパンがある。バチェロレッテのスタジオMCはナインティナインとSHELLY務めた。

バチェロレッテは最終的にノー・ローズ(誰もパートナーに選ばない)という衝撃の結末となったのだが、トークスペシャルと称した座談会では男性参加者の不満が爆発。パートナーを選ばなかったバチェロレッテに多くの非難の矢が向けられた。

ここで筆者が強く感じたのはMC陣のフォローの少なさだ。バチェロレッテが悪者にならないようなカバーが足りておらず、番組は「バチェロレッテが番組の方向性に沿わなかった」という気まずさのまま幕を閉じた。配信後の大炎上を見て、もしもここに藤森慎吾がいれば雰囲気も少し違ったのでは……と残念に感じたのを覚えている。

どうしてこのような結果となったのかと考えたところ、あくまで筆者の考えだが、ナインティナインにはバチェラーシリーズに対する愛があまり無かったからかもしれない。彼らは客観的な視点での考察に徹しており、出演者に感情移入したり興奮したりする場面もなかった。

対して藤森は自身のYouTubeでシーズン1からのファンだったことを公言し、シーズン2から番組に携われたことの喜びを語っている。そのため、「女性のあの行動が良かった」と藤森が具体的に語る場面も多く、スタジオMCのトークも大いに盛り上がった。



リアリティーショーの最も懸念すべきは、出演者へ過剰なヘイトが向くことだ。炎上が誹謗中傷を巻き起こす可能性から、近年は制作姿勢や放送倫理も問われてきた。

そんな中、藤森が番組愛と出演者へのリスペクトから見事な立ち回りを見せたことは、多くのバチェ民(「バチェラーの民」の略。バチェラー・ジャパンの熱心な視聴者を称したもの)から支持されている。

リアリティーショーには必須の「受け入れる力」

バチェラーシリーズにおいて、藤森が出演者の突飛な行動に理解を寄せ、視聴者の違和感をさりげなくケアすること。

まさにこの「受け入れる力」は、私達がこれから様々なリアリティーショーを楽しむ上で必要不可欠な力である。視聴者も、番組にのめりこむが故あれこれ言いたくなるものだが、藤森から今一度「受け入れる力」を学ぶべきなのかもしれない。

ちなみに、バチェラーを務める条件はズバリ「頭脳ありルックス良しのお金持ちな独身男性」なのだが、藤森慎吾はその要素を満たしていることになる。事実、藤森を次回のバチェラーに!と期待する声も。

ますます目が離せないバチェラーシリーズ、ハイスペック男子・藤森慎吾を女性が奪い合う日もそう遠くない!?

(文:みくりや佐代子)

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