お笑い

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2023年05月20日

【祝!THE SECOND決勝進出】囲碁将棋が愛される5つの理由。こんなカッコ良くてクレイジーな漫才師いねぇって!

【祝!THE SECOND決勝進出】囲碁将棋が愛される5つの理由。こんなカッコ良くてクレイジーな漫才師いねぇって!

結成16年以上の漫才師による新たな賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント〜」

先日ついにファイナリスト8組が決定した。どのコンビもさまざまな舞台で笑いを生み出してきた猛者たちばかり。その中でも、劇場を中心に年間約1000ステージの出演数を誇るコンビをご存知だろうか?

ファンはもちろん、芸人からも絶大な支持を集める漫才師「囲碁将棋」だ。



有吉弘行氏は自身のラジオで「大好き。応援している」と語り、M-1王者であるマヂカルラブリーは「すべっても面白いコンビ」「無形文化財」と彼らを評す。

結成から20年。
常に独自の笑いを探求する熱量と優しさをあわせ持つ、2人の魅力を語っていきたい。



コンビ仲の良さ

高校の同級生だった文田大介と根建太一からなるコンビ、囲碁将棋。コンビ名は、当時彼らが所属していた囲碁将棋部が由来だ。高校・大学を経て、友人から互いに「相方」となった2人。2人とも185cmの高身長のため、漫才のはじめにマイク位置をスッと高くする所作が美しい。

そんな彼らは、芸人になってからも仲が良いことで有名だ。過去にはバイクで2人乗り移動をすることも多く、空手道場にも一緒に通っていた。

その道場で習った組手を、時々披露するのが囲碁将棋ならでは。お笑いライブの空気が、一瞬にして格闘技イベントに様変わりする。真剣に組手をする2人の姿はなぜだか笑ってしまうし、仲の良さの象徴ともいえるのではないだろうか。



また今年の2月には、芸人が ”今、電話で話したい人” に電話をする音声コンテンツ番組「真夜中のテレフォン(Spotify)」に根建さんが出演。電話の相手として指名したのは、自分の家族でも友人でもなく「相方・文田さんの母」だった。

番組内では相方の幼少期の話を聞いたり、文田さんの母から見た2人の話で盛り上がったり…。聴いていると「そんな仲良しなコンビいねぇって!」と思わず根建さん風のツッコミをしたくなる貴重なエピソードが盛りだくさんだった。

囲碁将棋の珠玉のネタは、2人の仲の良さから生まれたものも多いはずだ。

着眼点・ワードセンスが秀逸

囲碁将棋のネタやトークを見ていると、彼らならではの特有の着眼点に笑ってしまう。
文田『Kinki Kidsの「愛されるよりも  愛したい〜♪」の後の(歌詞)さ「マジで」の3文字、いつもいらねぇなと思うんだけど…。間に誰か「嘘だろ?」って言ったってこと?』

根建『俺みたいに「嘘だろ?」と思う奴のために最初から予防線はってんだよ』


ヒット曲の歌詞や身近な店の話など囲碁将棋の手に掛かると、なんでも面白くなる。そして絶景と共に漫才・トーク・体を張る、良い意味でクレイジーなコンビは囲碁将棋しかいないだろう。

彼らのワードセンスに酔いしれたいときはYouTubeも良いが、お笑いラジオアプリGERAで毎週更新されている「囲碁将棋の情熱スリーポイント」を聴くのもおすすめだ。


「情熱スリーポイント」は元プロバスケットボール選手・佐古賢一さんがパーソナリティを務めていた居抜き番組という架空の設定を貫いている。ハガキ職人も精鋭揃いで、囲碁将棋のストロングスタイルの笑いにどっぷり浸かれる番組だ。

余談だが「うるう年といえば飯島直子だろ」と根建さんがよく言うので、飯島直子さんが2/29生まれだと覚えてしまった囲碁将棋ファンは、わりといるのではないだろうか。

愛くるしい根建さんのまっすぐさ

パンサー・尾形さん率いる尾形軍団のメンバーでもある根建さん。最近では「水曜日のダウンタウン」で尾形さんから数々のドッキリを仕掛けられ、素直で全力な根建さんのリアクションにも注目が集まっている。


特に昨年10月に放送された「1000万円を受け取ってもらうの逆に難しい説」では何が何でも1000万円を受け取れと訴える尾形さんに対して「自分の欲しい物(ホンダ シビック)は自分で買いたい」と、まっすぐに力説する根建さんの姿には感動すら覚えた。




根建さんのリアクションの才能は、トータルテンボスのYouTubeでも引き出されている。「兄貴」として後輩から慕われる場面が多い根建さんでも、このYouTube内では自身が後輩。トータルテンボス・大村さんの手のひらで転がされまくっている姿は爆笑必須だ。



ドッキリを仕掛けたくなる少年のような素直さに加え、優しい性格も根建さんが愛される大きな理由だと思う。

上記の動画を見たとき、検尿を扱う医療関係者に対してまで気遣いを見せる根建さんにハッとした。そして独自の検尿方法を熱弁する姿に爆笑。尿検査について、この熱量でトークできる芸人は根建さんぐらいなのではないだろうか。

少年のようなまっすぐさと優しさを兼ね備えた根建さんは、老若男女に愛される逸材だと思う。

情に厚い文田さんの行動力

芸人界でケンカが一番強いと言われている文田さん。メガネをかけたスタイリッシュな見た目とは裏腹に、中身はかなりの武闘派だ。

しかし誰これ構わず傷つけるタイプではない。根建さんいわく「文田がキレるのは、仲間がやられた時だけ」とのこと。文田さんがブチ切れたときに発する言葉やケンカの顛末は、ぜひ2人のトークから知ってほしい。



文田さんは仲間だけでなく、ファンに対しても男気あふれる行動を見せ続けている。というのも、筆者は囲碁将棋のオンラインサロン『IGOSHOGI GARAGE』に入っているのだが、そこでの文田さんの更新頻度と内容が凄まじいのだ。

中でも「(ファンが)ライブの配信チケットを購入&視聴してみたらイマイチだった、となるのを減らしたい」という理由で、文田さんは「今日の配信」という動画をアップしてくれている。

その動画内で、出演した配信チケットありのライブに対して「このライブは面白いからおすすめ」「ちょっとイマイチだったかも」など赤裸々に語っている。何公演も出演して疲れがマックスであろう日も、帰宅後に動画撮影をして夜中に更新。ファンとしては「今日ぐらい休んで!」と思う日も、情報発信をしてくれる姿に頭が下がる思いだ。

仲間だけでなくファンのことも思いやり、大事にする文田さんを見ていると「そりゃ、こんな先輩がいたら頼もしくて慕われるよなぁ…」と合点がいく。

今後、義理人情に厚く涙もろい文田さんにももっとスポットがあたり、武勇伝を披露する機会が増えてほしいなと願う。

自分たちの笑いを貫き続ける熱量

ここまで読んで頂いた方なら、囲碁将棋がただの漫才師ではないことにお気づきだろう。他にも特筆したいことは多々ある。

「神奈川県住みます芸人」として活動中なのに、東京都北区赤羽に引っ越した文田さん。

私服のトップスは元・プロ野球選手の野茂英雄関連のものばかりの根建さん。

中国サイトで光る靴を購入し、相方にも同じものをプレゼントする文田さん。

ライブ中に眉毛を全剃りする根建さん。

M-1卒業後もネタを作り続け、後輩たちと切磋琢磨するカッコいい兄さん・囲碁将棋。

あの2人には自分たちの笑いを貫く熱量とまわりに対する優しさ、そしてどこか危なっかしいクレイジーさが常に同居している。

もう、あれこれ言うのは野暮かもしれない。2人の最高の漫才が全国民に知れ渡り、文田さんのうれし泣きや根建さんのシビック購入映像が見られる未来を期待している。

(ふじい)

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