音楽

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2022年01月07日

<SixTONESの魅力再認識>2ndアルバム「CITY」収録「Rosy」に魅了された

<SixTONESの魅力再認識>2ndアルバム「CITY」収録「Rosy」に魅了された


SixTONESの2ndアルバム「CITY」が1月5日に発売された。

タイトルの通り街がコンセプトとなり、これまで以上にノンジャンル/ボーダレスな楽曲が収録された本アルバム。

まず初回盤Aを順当に聴き終えた後、私は率直にこう思った。「こんなにかっこいいアルバムを聴かないのはもったいない」と。

今回は、その思いのまま、ディスクの魅力を語っていこう。

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「CDを買う」喜びを思い出した1枚



今作は、初回盤A、初回盤B、通常盤の3形態でリリース。共通楽曲として、King Gnuの常田大希が作詞作曲を担当したシングル『マスカラ』などを含む全12曲が収録されている。そのジャンルは幅広く、EDMやダンスチューン、バラード、ラブソング……などさまざま。

あえて一言で言うならば、「1ST」がSixTONESのパワフルな存在感を表現したアルバムだとすれば、「CITY」はSixTONESのありのままの魅力が詰まった1枚だなと感じた。

そして、どの曲も全員のソロパートが満遍なくあり、全員の歌声をじっくり味わえるからこそ、SixTONESの6人がそれぞれ持つ音色の強さも感じた。ハイトーンボイスが魅力の京本大我と、マイクを握れば一瞬にして自分の空間に変えてしまう伸びやかな歌声のジェシー。2人のリードボーカルはもちろん、全員が自分なりに歌詞の意味とパートの位置付けを咀嚼し、何に寄せることなく“らしさ”を生かしている。

「SixTONESって最強じゃん」1枚のアルバムを聞いている中で、何度思っただろうか。

また、今回のアルバムは3形態すべてで曲順が異なるのもポイント。それぞれ朝、夕方、夜を思わせる楽曲からスタートし、曲と曲の合間に[Interlude]を挟みながら、1日の流れを表現した構成になっている。

アルバムが発売されると、それぞれに収録された曲を聞きたいからと全部買ってしまいがちな一方、共通楽曲は1枚のCDをパソコンに取り込んでそれっきりなことも多い昨今。

「CDで聞くのっていいな」と、ディスクを楽しむ喜びを改めて気づかせてくれた。

歌唱力、表現力の高さが凝縮された「Rosy」


アルバム収録曲の中でも特にフォーカスを当てたいのは、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』日本語吹替版の主題歌にも起用されている「Rosy」



まず約7秒のイントロでぐっと気分を高めてくれた後、歌唱パートでの疾走感はクセになる。止めることなく最後まで体感したくなるような楽曲だ。

また全員で歌っているように思わせておいて、2〜3人ずつでの歌唱を代わる代わる繰り返すサビ部分も魅力。「1ST」通常盤に収録された「うやむや」と同じKOUDAI IWATSUBOの提供曲と6人の相性の良さを改めて実感させられた。

1つ1つのパートの良さを解説したい気持ちをグッと押さえて、あえてMVPを挙げるなら、出だしのサビ部分オチの「ゆらゆらと」を選びたい。メロディラインを歌う森本慎太郎の力強い歌声と、しっかりとかつ控えめに高音でハモる京本大我が生み出す音の重厚感は至高だ。

また「Rosy」は、ただ疾走感あふれるだけでなく緩急の付け方が絶妙な曲。走り切った後にゆっくりとしたメロディになる部分も良い。1番でいう「誰かさんがくれた筋書きは捨てて」部分を歌う森本は爆発的にイケているので、ぜひ注目して欲しい。

他にも、ダンスの魅力について触れないわけにはいかないだろう。

デビュー前からSixTONESは「いや、僕らダンスは……」と謙遜することが度々あった。(もちろんそれはダンスを売りにしているグループが多かったからというのはあるかもしれないが……)

だが、声を大にして言いたい……SixTONESのダンスはまじでかっこいい!

YouTubeで公開中の「Dance Performance Only ver.」では、その魅力が爆発している。



疾走感ある曲と同じように目まぐるしくフォーメーションを変えているのだが、グッと集まる“集”と、フロアいっぱいに広がる“開”のフォーメーションを、どうしてもこうもキレイに表現できるのだろうと感動する。

また出だしの6人が斜め一列になるシーンと、初期のJAPONICA STYLEのカーテンシーンを彷彿とさせる体をくねらす動き(1分37秒)、サビ部分でのハイキックはシンプルに美しい。

何度見たら「もう、言い尽くしました」と満足できるのだろう。大袈裟でなく、見るたびに魅力が見つかる。正直、一人一人の見てほしいポイントもあげたいくらいだ。

どうか配信してくれ……!


「Rosy」や他の楽曲について、触れたいことがまだまだたくさんある。

ただ最後に一言だけ、関係者の人へ「今こそデジタル配信しましょう!」と言いたい。

SixTONESはこんなにもかっこいいのに、気軽に楽曲を聴けないのはあまりにも、もったいないからだ。

CDを渡して布教するのは簡単。しかし、何かしらの音楽サブスクリプションサービスに登録している人が多い現代でCDから曲を聴いてもらうのは、なかなかハードルが高いのだ。

もしタイミングを見計らっているのなら、もう1プッシュさせて欲しい。新年1発目、ジャニーズ初の「THE FIRST TAKE」動画を公開した今、多くの人の注目がSixTONESに集まっている。



だからこそ、今、デジタル配信を解禁していただきたい。

関係者の皆さん、何卒よろしくお願いいたします……!

(文:於ありさ)

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