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2022年01月18日

【Netflix】でしか観られないハラハラする韓国スリラー映画3選

【Netflix】でしか観られないハラハラする韓国スリラー映画3選

ハラハラドキドキの手に汗握る展開に定評がある、韓国のサスペンス・スリラー映画。

最近スリルや刺激が足りない……という方にオススメの、Netflixでしか観られない韓国映画を3つご紹介します!

『第8日の夜』



2021年より独占配信中。“東洋版エクソシスト”的な、オカルト好きにはたまらないサスペンス・スリラーです。

物語の発端は、金剛経に記された仏教の伝説。約2500年前、釈迦によって邪悪な妖怪が倒されました。釈迦は妖怪の力の源である赤い目と黒い目をくり抜き、舎利容器に封印。西の広大な砂漠(インド・パキスタン国境)と、東の険しい崖に隠されました。伝説によると、この2つの目が再び交わるとき再び地獄の門が開かれるとされています。

現代韓国で封印から解き放たれた2つの目が交わるのを阻止するべく立ち上がったのが、主人公の元僧侶パク・ジンス、別名“ソナ和尚”(イ・ソンミン)。

元僧侶ジンスは過去に悲しい事情があり建設現場の作業員として働いていたのですが、恩師ハジョン和尚の使者として修行僧チョンソク(ナム・ダルム)が「邪悪な目の復活」を告げにきたことから、僧侶として復帰することに。

数珠と斧だけを武器に、チョンソクを従えて危険な旅に出ます。

不気味で恐ろしい雰囲気が漂う中、食いしん坊で天真爛漫な少年チョンソクが、清涼剤的な役割を上手く担っていると言えるでしょう。

サブキャラとしては、邪悪な妖怪による変死事件の真相を追いかけるキム刑事(パク・ヘジュン)。キム刑事は、悪霊払いの活動をする「胡散臭い野郎」ジンスのことも警戒し、執拗に追跡します。

赤い目と黒い目は魔物の持ち物ではありますが、実は人間の弱さや愚かさの象徴でもあることが明かされます。

魔物は人間を脅かす存在として描かれていると思いきや、実は人間の中にこそ真の魔物は潜んでいるのではないか……という深い教訓も伝わってきました。

ホラー・サスペンス・刑事ドラマ・アドベンチャー・アクションヒーローの要素をバランスよく合わせ持っている作品なので、色々な好みの人に“刺さる”のではないでしょうか!

→「第8日の夜」Netflix配信ページ

『#生きている』



2020年より独占配信中。デジタルネイティブ世代のゲームオタクが主人公のゾンビ・スリラー。

ある日、謎のウィルスの感染が急拡大。凶暴化した感染者が次々に人を襲い、韓国の街は混乱を極めていきます。

主人公は、マンションの自宅に引きこもってオンラインゲームばかりしているオタクの青年オ・ジュヌ(ユ・アイン)。

もともと引きこもりがちでしたが、外はゾンビがウヨウヨしているため、より徹底的に閉じこもることになります。コロナ禍で実感した人も多いと思いますが、趣味のために自分の意思で引きこもるのと、ウイルスにより家に閉じ込められるのとでは、精神的ストレスの度合いが全然違うんですよね……。

このような緊急事態にこそインターネットに頼りたいのに、よりによってインターネットも使用不可という絶望的な状況。

そこで代わりに活躍するのが、ラジコンや無線機などネットが普及する前からあるアイテムです。

本作を観ていると、インターネットやスマホに依存している生活への不安が汲み上げてきて、防災家電を色々揃えたくなってくるかもしれません……。

ITやガジェットに詳しい今どきのオタク青年であるジュヌが味方につけるのは、向かいのマンションに住んでいるアウトドア好きのキム・ユビン(パク・シネ)。

制約だらけの状況下で、自分と正反対の趣味を持つ女性とお互いに足りない知識やスキルを補い合いながら、サバイバルを繰り広げていきます。

とくに印象的なのが、ジュヌとユビンが無線機で会話をしながら同じメニューのジャージャー麺を“一緒に食べる”シーン。

ウィルス蔓延のせいで家から出られず、精神的・肉体的に追い詰められながらも何とか工夫して乗り越えようとするストーリーは、コロナ禍が長引く今、大いに共感してしまうはずです!

→「#生きている」Netflix配信ページ

『狩りの時間』



2020年より独占配信中。近未来のディストピア化した韓国が舞台のクライム・スリラー映画。

刑務所から出所した若者ジュンソク(イ・ジェフン)と、その親友であるギフン(チェ・ウシク)とチャンホ(アン・ジェホン)とサンス(パク・ジョンミン)は、賭博場を襲撃して現金強奪計画を実行。

しかしその後、謎の殺し屋(パク・ヘス)から追われることになります。

もちろん強盗なんて、本来やってはいけない犯罪行為です。しかし若者の努力が報われず、チャンスも掴めず、夢や希望を持つことが難しい社会では、“一か八か”の賭けに出たり自暴自棄な行動に走りがちになってしまうのかもしれません。

主人公たちは愚かな若者として描かれていますが、その境遇には同情の余地もあり、感情移入してしまう人も少なくないでしょう。

どこまでも執拗に追いかけてくる殺し屋は、まるで映画『ターミネーター』に登場する体力無限&不死身のアンドロイドのよう。

ダークで退廃的な世界観ではありますがそこまでグロテスクな描写はなく、まるで“鬼ごっこ”のようなスリルを味わえる作品です!

→「狩りの時間」Netflix配信ページ

今回ご紹介した3作品は、他のサスペンス・スリラーと比較してそこまで残酷度が高くないのも共通点。「程よいスリルが欲しいけれど、怖すぎるのはちょっと……」という方にはかなりオススメです!

(文・吉野潤子)

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