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2022年06月17日

見取り図は東京でも天下を取れる!お笑い好きの目線で語る5つの理由

見取り図は東京でも天下を取れる!お笑い好きの目線で語る5つの理由



「関西の芸人は2度売れないといけない」

過去にダウンタウンの松本さんから発せられた、この言葉。

大阪で活動している芸人はまず関西で名を馳せ、上京後は関東でもブレイクが求められるという意味だ。この言葉通り、上京を機に思うような活躍ができずに悩む芸人は多い。

ところが今年の春、この言葉を蹴散らすように満を持して、東京に拠点を移したコンビがいる。

2018年のM-1グランプリでファイナリストとなって以降、確実に知名度を上げてきたお笑いコンビ「見取り図」だ。

関東在住の筆者からすると「え?まだ上京してなかったの?」と思うほど冠番組やレギュラーを持ち、メディアで見ない日はない2人。

ここからは関東在住のイチお笑い好きの目線から、見取り図の魅力や東京でも天下を取れる理由を語っていきたい。そのため関西在住の方や、昔から見取り図を応援してきた方とは印象・感想など異なる部分があるかと思うが、そこはご容赦頂けるとありがたい。

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2人の人たらし力

NSC大阪校の29期生として出会った、盛山晋太郎とリリーによって結成されたコンビ・見取り図。キャリアを重ね、M-1グランプリで頭角を現した頃には「関西の劇場番長」というフレーズをよく耳にした。

劇場を愛し、後輩や芸人仲間から慕われている・見取り図。2人の「まわりから慕われる力=人たらし力」は関東進出によってより裾野を広げている。

特にリリーさんは先輩・大御所の懐に自然に入り、気づいたら可愛がられているケースが増えているように思う。印象的だったのは、コロナで療養していたリリーさんの自宅に、近所に住むとんねるずの木梨憲武さんが食事の差し入れをした話。リリーさん自身が「初めて木梨憲武にUber Eatsされた男」と話していたのは記憶に新しい。

また、中田カウス師匠に物怖じせず、経験人数を聞いたエピソードは思わず笑ってしまう。普通なら萎縮してしまいそうな相手にも切り込む、リリーさんの肝の座ったコミュニケーション力は大御所にとって新鮮で可愛く写るのかもしれない。

一方、盛山さんは関西の劇場の楽屋で、男子学生のようなノリに芸人仲間を巻き込むことで有名。街の人に声をかけられても手を上げて応じ「まるで、こち亀の両津勘吉のようだ」と後輩のオズワルドがラジオで話すほど。名実ともに「番長」の風格を漂わせ、親しみやすい兄貴感もうかがえる。

また、最近では『ロンドンハーツ』のテレビ業界で働く女性に聞いた好きな芸人ランキングで、ニューヨークや相方・リリーさんを抑え、1位にランクイン。女性スタッフからの好感度の高さが判明した。

どんな立場の人にも分け隔てなく接し、さりげない気遣いができる2人に魅了される人が増えている。

盛山さんのかわいげと隙

ワイルドな風貌で即興ラップを披露することが多い、ツッコミの盛山さん。男気あふれる豪快な人かと思いきや、盛山さんを知るほど意外と繊細で心配性な側面が見えてくる。

SNSのリプライの内容を気にする、自分の大事なところをスタイリストさんに意図せず見せてしまったかも…と心配しまくる(https://note.com/morishimc/n/n4490bbc8a6b8)など、まるで乙女みたいな一面がある。

さらに盛山さんのエピソードを聞くと、人懐っこい犬のような気質と思わずツッコミたくなる隙も見えてくる。

寂しがり屋で人が好き。そのため基本的に楽屋では、誰かと喋っている。

物を忘れたり失くしたりすることが多い盛山さんは、ダサいと言われても紛失を防ぐためにウォレットチェーンをつけているなど…。

人につっこませる・イジらせる隙を持つ芸人さんは、どこへいっても強いし愛される。特に盛山さんは「あたおか」「大阪人果汁100%」など独自のワードセンスも持ち合わせており「盛山さんをいじりたい!ツッコまれたい!」と考える業界の方は多いのではないか。

この盛山さんのギャップや可愛げに気づくと、自然と彼の動向を追ってしまう。すると盛山さんのリアクションに反応する、リリーさんの言動も気になり始める。この状態に陥ったら、見取り図沼にハマりかけているといっても過言ではない。

こうした人が今後増え、関東での盛山さん人気・見取り図人気はさらに過熱していくだろう。

リリーさんの神秘性と観察力

ポーカーフェイスでクールな雰囲気をまとう、ボケ担当のリリーさん。意図や本心が見えない奇行ともいえるボケはリリーさんの「我関せず」といった表情によって、より面白さを増しているように思う。

そんなリリーさんが100%自分の感情を表に出さないか、といえばそうではない。盛山さんに何か仕掛ける際にはケタケタ笑ったり、同期の結婚式では男泣きしたりもする。

ひょうひょうとした神秘的な佇まいから、時にチラ見えする人間味溢れる一面は関東でもきっと多くの人を惹きつけるだろう。

また筆者は加えて、リリーさんの観察力にも注目している。

美術教員の免許を持っており、バラエティ番組でも時折その画力を披露しているリリーさん。アートな感性があるゆえなのか、芸人仲間の容姿の変化にもいち早く気づく。特にランジャタイ・伊藤さんが角刈りを隠している時期に他の人が気づかない中、すぐに違和感を口にしたのはお見事だった。



このリリーさんの観察力やアートな感性が、バラエティ番組以外でも今後開花していくのでは…と筆者はにらんでいる。

個展や他ジャンルのアーティストとのコラボ、とんねるずのような音楽活動など、芸人の枠にとらわれない多岐に渡る活躍をしていくのではないだろうか。

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