「鎌倉殿の13人」第10話 レビュー:経験もないのに自信もなかったら何もできない!(※ストーリーネタバレあり)
常陸攻め
頼朝は常陸(茨城県)の佐竹氏攻略のため出陣しました。佐竹は平氏に通じており関東では最大の敵です。板東の基盤を固めるためには倒さなければならない相手です。自分の領土を守ることに懸命な板東武者も、佐竹討伐のためには積極的に兵を出しました。
本陣では、佐竹と長年の付き合いである上総広常に、まず使者に立ってもらうことに決まります。
そこで元気いっぱいの義経。
「兵を500ください。3日で敵大将の首を挙げます!」
威勢が良くて結構、結構。
戦の経験が無いのに自信満々だなという冷やかしに対して義経は
「経験もないのに自信もなかったら何もできない!」
と返します。ドラマ的にはその元気、買いだ!となるのですが、
広常は
「小僧!戦は自分勝手にやるんじゃない。決められたことに従えないならとっとと奥州に帰れ!」
それまで自分が決められたことに従い続けてきたような説教をします。
頼朝も
「ここは控えておれ」
と諭し、しぶしぶ義経は引き下がります。
佐竹家の軍と対峙した上総広常軍。広常は見知った佐竹の将と1対1でまず会話……と見せかけて抜き打ちます。それをきっかけに戦闘が始まってしまいました。
佐竹家の本陣は金砂城(茨城県常陸太田市にある西金砂山)。広常の奇襲をきっかけに戦況は有利になりました。
そうとは知らない本陣の頼朝。義経の、正面におとりの兵を置いて敵兵を引きつけ、背後から急襲する案を聞き、その案を実行しようとしたときに、金砂城が落城した報を聞きます。
義経の案は後に伝説となる一ノ谷の戦いでの奇襲を彷彿とさせる、戦の才能を十分に示す内容だったので、ここで見られず残念!といったところでしょうか。
頼朝、何もすることなくがっくりです。
なおこの時、必ず参戦していた三浦義村がいませんでした。それは
腐った餅を食べておなかを壊したから
だそうなのです。え、腐った餅って、もしかして……。
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