「妻、小学生になる。」第9話レビュー:ようやく前に向かって歩き出す圭介と麻衣……涙なしには見られない第9話(※ストーリーネタバレあり)
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堤真一が主演するTBSの金曜ドラマ「妻、小学生になる。」が、2022年1月21日放送スタートした。
村田椰融(むらた・やゆう)の同名漫画を原作とする本作は、最愛の妻を亡くした男性が小学生に生まれ変わった妻と再会し、戸惑いながらも生きることに向き合っていくストーリー。主人公・新島圭介役はTBSドラマに16年ぶりの出演となる堤真一。他、圭介の妻・貴恵を石田ゆり子、圭介と貴恵の娘・麻衣を蒔田彩珠、貴恵の生まれ変わりである10歳の少女・白石万理華を毎田暖乃が演じる。
本記事では、その第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「妻、小学生になる。」第9話レビュー
そうじゃないんだ! 貴恵(石田ゆり子)は圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)にしてあげたかったことは、そういうことじゃないはずなんだ!
貴恵が万理華(毎田暖乃)に体を返し、圭介たちの前から貴恵は「消えた」。貴恵の存在に励まされて元気になったかと思いきや、前の状態に戻ってしまう。
しかし、圭介は、戻ってきてからの貴恵の言葉を思い出し、気合いを入れ直す。守屋(森田望智)のために仕事がスムーズに進むように調整役を買って出る。圭介が自信なさげにしているから忘れてしまうが、仕事ができる人なのだ……。
友利(神木隆之介)はというと、前を向いてまた漫画を描き始める。貴恵もその様子に笑顔を見せた。そんな貴恵の隣に吉原(水川かたまり)もいた。成仏する前に、最後気になったのが友利のことだなんて泣かせる。
甘えたい時期にいなくて、反抗したい時期にもいなくて、素直な気持ちを現せるときになってきて戻ってきてくれた、大好きな母親。2度目の別れが一番つらかったのは麻衣なのかもしれない。
「10年前、あのときママと一緒に消えちゃえばよかったんだ」
その言葉は、父親である圭介にだって、絶対に辛い。
しかし、圭介はちゃんと麻衣と向き合う。
「麻衣を励ますより、哀しみに浸ることを優先させた。
ただ生きているだけの生活に麻衣を巻き込んだ」
麻衣に懺悔する圭介。ようやく貴恵が戻ってきてくれた理由を考えられたのかもしれない。
「ママがくれたものを見つめて生きていかないか」と父と娘で生きていこう、と語りかける。圭介は10年前にやらなければならなかったことだ。でも、できなかった。こうして麻衣と向かい合えただけでも、貴恵が帰ってきた意味はある。
そして、ふたりで「焦げた唐揚げ」と「しょっぱいオムライス」を食べるのがなんとももう……。ふたりにとって忘れられない味になりそうだ。
あと、麻衣は蓮司(杉野遥亮)に早く連絡をしてあげてほしいんだが……。連絡がつかない麻衣を心配して、家まで会いに来てくれたにも関わらず「言ってもわからないよ」の言葉を投げつけてしまっていた。蓮司は麻衣の話を笑い飛ばしたりもしないだろうし、一緒にいろいろ考えようとしてくれると思うんだけれど。
一方、貴恵は、成仏しようと思っているのにできずに公園で困り顔を浮かべていた。そこにやってきたのは幽体離脱したのだろうか、万理華の姿が。
貴恵に向かって、「会いたいと思うのはワガママじゃない」という万理華。そして、貴恵の頬に触れて……。
来週、最終回。圭介と麻衣は前に進み始めた。貴恵はどのようにして本当の別れを告げるのだろうか。
ところで、途中で『凪のお暇』のママ(武田真治)が出てきたのがサプライズすぎたんですが!
#マスターとママのお暇?#つましょー #凪のお暇 #柳家喬太郎 #武田真治 pic.twitter.com/22GBeTvbqL
— 【公式】妻、小学生になる。-TBS金曜ドラマ- (@tsumasho_TBS) March 18, 2022
(文:ふくだりょうこ)
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