映画コラム
『ナイトメア・アリー』演技合戦が魅力のダークファンタジー! <cinemas short>
『ナイトメア・アリー』演技合戦が魅力のダークファンタジー! <cinemas short>
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「cinemas short」は、話題の映画やドラマを短く簡潔に紹介する特設コーナー。
今回紹介する映画は『ナイトメア・アリー』。
【あらすじ】
ある秘密を抱えてカーニバルにやってきたスタン(ブラッドリー・クーパー)は、一座に入るや、野心と頭の回転の速さで瞬く間に読心術を習得。愛する女芸人モリー(ルーニー・マーラ)とともにショービジネスの世界を駆け上がり、都会の高級ホテルにあるステージの看板をはるまでになる。
しかし心理学博士のリリス・リッター博士(ケイト・ブランシェット)はショーを見てすぐに読心術のからくりを看破。スタンはリリスと手を組むことにするが、それをきっかけに、光に照らされるショービジネスの世界から、後戻りの出来ない闇に飲み込まれていく。
人の欲望を描くダークファンタジー!
どういう気持ちで鑑賞したか
なんといってもギレルモ・デル・トロの最新作なので、それだけでも惹かれました。
ギレルモ・デル・トロの監督作としてはアカデミー賞受賞作の『シェイプ・オブ・ウォーター』以来で、待望の1本でした。
実際鑑賞してみてどうだったか
想像以上に人間の欲望のドロドロとした部分を描いた作品でした。
ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェットほか、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、ルーニー・マーラ、ロン・パールマンと濃すぎる個性派による濃すぎるキャラクターが楽しかったです。
2時間半の上映時間も、前半と後半で全く違った作品になっているので、2幕モノとして見れば長さも気になりません。
その中でも何が良かったか、推せるか
やはり、演技派俳優による演技合戦が魅力です。かなり極端な世界観の物語ですが、変に浮くことなく説得力を持たせています。
また、後半戦はミステリーの要素が強くて、謎解き映画がお好きな方は楽しめると思います。
どういう人にオススメか
ギレルモ・デル・トロ監督のファンならもちろん見逃せません。また、ちょっとダークなファンタジー作品がお好みの方におススメです。
隅々まで芸達者な役者が配置されているため、演技合戦は見応えたっぷりです。
(文:村松健太郎)
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公開に関する情報
『ナイトメア・アリー』2022年3月25日(金)より公開
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