「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」第1話レビュー:広瀬アリスと滝藤賢一のドタバタ推理コメディ再来!(※ストーリーネタバレあり)
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広瀬アリス、滝藤賢一主演の日テレ系ドラマ「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」が2022年4月14日より放送スタート。
事件が起こる前に「犯人が仕掛けたトリック」を暴いてしまう、史上最速の早すぎる探偵が再登場!大人気コメディミステリーの2期では、どんな痛快な展開が待っているのか?
本記事では、第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」第1話レビュー
一華(広瀬アリス)と千曲川(滝藤賢一)のコンビが帰ってきた!原作・井上真偽の「探偵が早すぎる」を実写ドラマ化した本作、前シリーズに引き続きドタバタコメディ感が強くてテンポもよく、面白い。1話の時点で期待度が高まる。
美津山財閥の会長である秋菜(宮崎美子)からの依頼で、またもや事件を未然に防いだ千曲川。そう、彼の異名は「事件が起こる前に未然に防ぐ探偵」なのだ。
彼が未然に防いだ事件のあらましは、こうだ。
亡くなった夫から莫大な資産を受け継いだ秋菜は、少し“問題”のある4人の子どもたちーー二郎(和田正人)・成美(MEGUMI)・明日香(ソニン)・純三郎(永野宗典)ではなく、孫の葉子(木下彩音)と宗介(萩原利久)に相続させようとしていた。
なぜか。遺産を狙って、4人の子どもたちが“母親殺人”を計画したからである。交通事故に見せかけて、秋菜を殺そうとしたことがわかったのだ。
身の危険を感じた秋菜は、探偵である千曲川へ事件の解決を依頼。美津山家(大豪邸!)へ執事のフリをして潜り込んだ千曲川は、後からやってきた子どもたちのうち、二郎と純三郎の”コートの袖”からヒントを得る。
そう。袖には庭の土がわずかに付着していた。
庭を調べた千曲川は、地中に埋められていたスプリンクラーの配電が断線していることを発見。何らかのトラブルを起こし、その間に母親である秋菜を殺そうとしているのでは……と検討をつける。
その目論見は当たっていた。子どもたちの計画は、こう。
あらかじめスプリンクラーを作動させないように細工しておき、同時に停電が起こるように仕向ける。あらかじめ二郎が用意しておいた“猛毒マッチ”を、亡き父へのプレゼントとして供えておくことで「停電→スプリンクラー作動なし→秋菜にマッチを点けさせる→猛毒の煙で殺害」といった流れを作ろうと考えたのだ。
なんとも非道な子どもたち。遺産を相続させたくないと考える秋菜の気持ちも、わかる気がする。
千曲川の推理により、なんとか秋菜の命を守ることができた。
しかし、話はそれで終わらない。
実は、美津山家へ千曲川を紹介したのは、一華とともに暮らす執事の橋田(水野美紀)だったのだ。
秋菜は一華の母親に命を助けられた過去があり、その恩返しのために、なんと遺産の一部を相続してほしいと、一華に申し出る。しかし、そうすると子どもたちに命を狙われることになってしまうため、用心棒が必要だ。
話を聞いた橋田は、千曲川の存在を思い出す。秋菜に信用してもらうためにも、千曲川の力量をテストするため、一連の事件を未然に防いでもらった、というわけだ。
またもや奇妙な運命に導かれ、ともに過ごすことになった一華と千曲川。「お孫さんに危害が加えられないよう、表向きには、遺産を相続するのは私一人だけということに」と機転を効かせた一華は、ふたたび命を狙われる立場になってしまった。
あの4人の子どもたちは、一致団結すると少々厄介である。今一歩のところで詰めが甘いようにも思えるが、やろうとしていることは立派な殺人。1秒たりとも気が抜けないだろう。
しかし、久々に、互いを小突きながらアレコレ悪口を言い合う一華と千曲川を見ていると……ああ、帰ってきたんだ! と嬉しくなる。推理の鮮やかさとドタバタコメディ感の絶妙なバランスがたまらない本シリーズ。次回放送が待ち遠しい。
(文:北村有)
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