「汝の名」第3話レビュー:陶子(山崎紘菜)に恋の予感。あせりだす久恵(北乃きい)は……(※ストーリーネタバレあり)
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明野照葉の同名小説を原作に、山崎紘菜と北乃きいがW主演と務める「汝の名」が4月5日より放送開始。
山崎演じる姉の陶子と北乃演じる妹の久恵は、「女王様」と「奴隷」のような関係を築き上げ、憎しみ合いながらも心の奥底で依存し合う。女の感情の「負」が惜しげもなく散りばめられた新感覚ホラーサスペンスだ。
本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「汝の名」第3話レビュー
本物の麻生陶子(長井短)が死んだ。路上で死んでいたらしい。動揺する陶子(山崎紘菜)に、久恵(北乃きい)はついてると喜ぶ。序盤は大人しかったが、久恵もなかなか感覚がおかしい。
前回出会ったホテルグループを経営者の亮介(EXILE NAOTO)に惹かれる陶子。亮介は紫のバラを持って会社にやってきて花言葉を伝えてきたり、「人は遊ぶために生まれてきた、全部楽しもう」と言ったり、積極的にアプローチしてくる。ややクサかったりたまに「この人は何を言っているんだ……?」という気持ちになるが、裏のないいい人ではありそうだ。
演じている自分に飽きはじめていた陶子には、彼の言葉や言動がより魅力的に見えたのかもしれない。前回までより心なしか機嫌がいい時間が長そうで、こちらもほっとする。
一方久恵は、このあいだ助けたおばあさんの家に出入りするようになり、銀行にお金を下ろしにいくのを頼まれるまでになっていた。駄目だって~!! 頼むから変な気を起こさないでほしい。
亮介からもらったバラを嬉しそうに持って帰ってきて、その後電話している陶子の様子を見て、クライアントではなく好きな男だと確信する久恵は、「私、彼と住むから出て行ってね」と言われる妄想をふくらませ、危機感を覚える。被害妄想が激しいし、そもそもずっと居候し続ける気なのか? というツッコミを入れたくなる。
逃げ場のアパートにきていた手紙は元同僚からのもので、久恵を捨てた元彼が乗り換えた女と結婚し子どもが生まれるという内容だった。さらに、手紙の主である同僚も結婚する予定で、相手がいかに素敵な人かということまで書いてある。どちらもそんなことわざわざ知らせてくる必要ある……? という内容だ。
元彼を奪った女の勝ち誇った目や、手紙を送ってきた同僚が陰で「ああいう子(久恵)の相手をしてると優しい子だと思ってもらえるんだよね」と言っていたことを思い出し、「どうしてあの子が結婚出来て私が一人なの」と泣く久恵。このドラマ、性格悪い人多すぎんか。
亮介と出かける陶子は久恵と目が合うが、無視して行ってしまった。
この後久恵がどんな行動に出るか、かなり心配だ。
(文:ぐみ)
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