(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2022

映画『クレヨンしんちゃん』“家族愛”が素晴らしい名作5選


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2022年4月22日より、映画クレヨンしんちゃんシリーズの最新作『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』が公開となりました。

映画『クレヨンしんちゃん』は、大きく「カスカベ防衛隊がメインの作品」と「野原一家がメインの作品」の2つに分けられます。『もののけニンジャ珍風伝』はしんのすけの出生をテーマにしており、家族の絆を色濃く描く作品。

そこで本記事では過去のシリーズから家族愛を楽しめる名作を、筆者の独断で5つ紹介します!

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『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2019

新婚旅行に行っていなかったひろしとみさえは、家族同伴で格安の新婚旅行ツアーに参加することに。野原一家が降り立ったオーストラリアのグレートババァブリーフ島には、ある言い伝えがありました。そんな中誤解からみさえと喧嘩をしてしまったひろしが、何者かに連れ去られてしまいーー。

映画クレヨンしんちゃんシリーズには、みさえやひろしとしんのすけの絆をメインにした作品が多くあります。その一方で2019年に公開された本作は、みさえとひろしの夫婦愛をメインに描く貴重な作品となっています。

家族を想うからこそひどい言葉を口にするひろしと、それでも彼を信じて立ち向かうみさえ。2人の愛は“あの頃”から何も変わっておらず、改めてプロポーズをするシーンは思わず見惚れてしまうこと間違いなしです。

『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2014

ギックリ腰で腰痛に苦しむひろしは、セクシー美女に誘惑されエステの無料体験を受けます。いつの間にか眠ってしまっていた彼が目を覚ますと、腰痛はすっかりと無くなり今まで以上に体が軽くなっていました。

大満足で帰ると、目の前には怯えきったみさえの姿が。鏡を見た彼の目には、ロボットと化した自身の体が飛び込んできたのです。

本作の主題は、タイトルからもわかるように「父親」です。作品の中盤で実はひろしはロボットになったわけではなく、ロボットにひろしの記憶をインプットしていただけで、生身の彼は別にいると明らかになります。

しかし記憶をインプットされたロボとーちゃんからすれば、自分は正真正銘の父親そのもの。生身のひろしと協力して敵を倒しても、ひろしはこの世に2人も必要ではありません。どっちが本当のひろしとして生きていくかを決めるため、2人は人生を賭けた腕相撲に挑みます。


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2014

ロボとーちゃんを本物のひろしとして観てきた我々の気持ちを代弁するように、しんのすけはとーちゃんとロボとーちゃんを交互に応援しました。しかし、みさえが放った「あなた頑張って!」という言葉を聞いたロボとーちゃんは何かを感じ取り、力を緩めたのです。

今後は家族と生きていけないロボとーちゃんも、本当のとーちゃん。ロボとーちゃんが「俺はお前のとーちゃんじゃなかったみたいだ」と話し、しんのすけがそれを否定するシーンは、涙なしでは観られません。

個人的には、映画クレヨンしんちゃんシリーズで最も泣いてしまう名作です……!

『映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国』


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2009

新しく四膳守(しぜんまもる)が町長に就任した春日部では、エコロジー活動が盛んにおこなわれていました。そんな中課外活動で土手の清掃をしていたしんのすけは、アタッシュケースに入った謎のドリンクを見つけます。

冷蔵庫で冷やされていたドリンクを飲んだみさえとひろしは、ドリンクが拾ってきたものだと知り大慌て。翌日から2人に異常がみえはじめ、ひろしはニワトリに、みさえはヒョウに変身してしまったのです。しかし2人の変化は、四膳が企てた恐ろしい計画の序章に過ぎなかったのでした。

『カスカベ野生王国』の注目ポイントは、なんといっても“みさえからしんのすけへの深い愛情”です。少しずつ動物化が進むみさえは、組織に連れ去られる際しんのすけに「あんたはダメな子だ」と吠えてしまったことを後悔していました。


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2009

しかししんのすけと再会した彼女は完全なヒョウになっており、人間の頃の記憶は失われています。自分の母親に襲われ傷だらけになったしんのすけは、すっかりと怯え切った様子。柱に登り逃げようとする我が子を、みさえは爪で引っ掻き引きずり下ろそうとしました。

爪がズボンに引っ掛かり、お尻丸出しで顔面に落ちてくるしんのすけ。そのときヒョウとなったみさえの脳内には、しんのすけのお尻と過ごしてきた楽しい思い出が蘇ります。

そしてしんのすけを自らの手で地面に降ろしたみさえは、優しい笑顔で「あんたはダメな子なんかじゃない」と口にしたのです。

母親の愛は常識を超えると感じた、心温まる名シーンでした。

『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』


(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2007

ひろしの勤続15年のご褒美として沖縄旅行に来た野原一家は、青い海を満喫していました。そんな中しんのすけは浜辺で奇妙な円盤を見つけ、フリスビー代わりに遊ぼうとします。その瞬間円盤は突如動き出し、しんのすけを庇ったシロのお尻に貼り付いてしまったのです。

シロに貼り付いた物体は、地球を吹き飛ばすほどの威力を誇る爆弾であると判明。宇宙監視センター「UNTI(ウンツィ)」がシロごと宇宙に飛ばすと話し、みさえとひろしは戸惑いをみせます。しかししんのすけは単独で作戦に猛反対、1人と1匹の逃避行が幕を開けたのでした。

『歌うケツだけ爆弾!』では相棒とも言える、しんのすけとシロの絆が描かれています。普段は散歩にも行かず、シロの世話をしっかりとしているとは言えない彼。しかし本当のピンチになれば、身を挺してシロを守っていました。

もちろん最後には頼りになる、ひろしとみさえの活躍にも注目です。

『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』



オトナ達は「20世紀博」で楽しめる懐かしさに心を奪われ、いつしか全員が虜になっていました。そしてテレビで放送された重大発表を聞いたみさえとひろしは、子供に戻り20世紀博から帰って来なくなってしまったのです。

オトナがいなくなった街は、子供だらけの無法地帯に。しんのすけは子供となったひろし達、そして20世紀博を作ったケンから“未来”を取り返すため奮闘するのでした。

未来に進むことの厳しさと素晴らしさを描いた本作。大人も楽しめる映画クレヨンしんちゃんシリーズの中でも、トップレベルに全年齢向けなのが『オトナ帝国の逆襲』です。

懐かしい匂いに負け未来を諦めたひろしは、完全に子供に戻り我が子にさえ牙を剥きます。しかし汗と涙と思い出が染み込んだ靴の匂いを嗅ぎ、しんのすけやひまわりと生きた喜びを思い出した彼は、正気を取り戻しました。

野原一家全員でケンを止めるために立ち上がり、ひろしやみさえはひまわりを守りしんのすけをサポートします。

劇画調になるラストはシリーズでも屈指の名シーンなので、ぜひチェックしてみてください。

(文:青木圭介)

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