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2022年04月22日

ドラマ「しろめし修行僧」の魅力!白米ほおばるハナコ・岡部は令和の寅さん

ドラマ「しろめし修行僧」の魅力!白米ほおばるハナコ・岡部は令和の寅さん

白飯に合う最高のおかずとは何かー。

米好きの方が、一度は考えるテーマではないだろうか。

そんな究極の問いに真正面から向き合うグルメドラマが、この4月から放送されている。お笑いトリオ、ハナコ・岡部大さんが初主演を務める「しろめし修行僧」だ。

岡部さん演じる米田(こめだ)たくあんが各地を修行しながらさまざまな人々、そして最高のごはんのお供たちと出会う。



筆者はこのドラマに出てくるキャラクターにもおかずにも、すっかり魅了されてしまった。そこで本記事では「しろめし修行僧」の魅力や今後注目したい見どころについて、語っていきたい。

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ハナコ・岡部のハマり役っぷり

筆者が岡部さんの演技を初めて見たのは、日本テレビ「THE突破ファイル」での警察官役だった。


過去に劇中でラーメンを食べるシーンがあったのだが、岡部さんがなんともおいしそうに麺をすする姿を今でも覚えている。岡部さんの「食」の演技は、こちらの食欲を刺激するだけでなく、美味しくて幸せな気分を視聴者にまで分けてくれるような「多幸感」がある。

このラーメンのシーンをみた瞬間「岡部さんが、食べ物をテーマにした仕事をするのは時間の問題だな…」と思っていた。なので、ドラマ「しろめし修行僧」主演のニュースを聞いたときは「ついに来た!」と思わず歓喜。

そして楽しみにしていた「しろめし修行僧」の第1話・2話の放送を見て確信した。

このドラマの主演を務められるのは、ハナコ・岡部さんしかいなかったと…。

お人好しで食いしん坊。女性に惚れやすいけど少々奥手。坊主頭で袈裟がよく似合う、僧侶を演じるのにぴったりのビジュアル…。

挙げはじめるとキリがない。岡部さんが演じるために生まれてきたキャラクターが主人公の「米田(こめだ)たくあん」だと思った。

脇を固める個性派キャスト

第1話で、たくあんはラッパーを目指しているほぼニート状態の僧侶として登場。そんな息子の姿を見かねた、住職である父・こしあんから修行に出るよう命じられ「しろめし修行僧」は始まる。

(C)「しろめし修行僧」製作委員会

(C)「しろめし修行僧」製作委員会

威厳たっぷりの父・こしあん役を演じるのは松平健さん。息子にビシッと喝を入れる姿は、見ているこちらまで背筋がのびる。かと思えば、たくあんが修行の掟を破った際に「口の中が酸っぱくなる呪い」や「口がミント味になる呪い」を唱える姿は、どこか茶目っ気があり笑ってしまう。

また、たくあんの友人を演じる2人からも目が離せない。まず一人目は、たくあんと一緒にライブをするDJトロ役を演じるCreepy NutsのDJ松永さん。Paraviで視聴できる「考えすぎちゃん」というバラエティ番組で共演経験がある2人だけに、息の合ったやり取りににんまりした。(DJトロとMCたくあん。2人の名前を合わせると「トロたく」となり、ごはんの友の名前になる仕掛けもたまらない)


もうひとり注目すべき友人役を演じているのは、俳優の犬飼貴丈さんだ。ドラマ『ケイ×ヤク-あぶない相棒-』での暴力団の若頭役が記憶に新しいが、本作ではたくあんの幼なじみの修行僧・佐藤ぶりあん役を演じている。

いつも優しく微笑むぶりあんは、たくあんがお腹を空かせていたらおかずを分け、落ち込んでいたら話を聞いて励ます。見た目も内面もイケメンそのもの。また、父との掟のためたくあんが食べられない豪華なおかずを、ぶりあんが優雅に食べるシーンも必見だ。

(C)「しろめし修行僧」製作委員会

(C)「しろめし修行僧」製作委員会

第2話の最後で「次の町は僕と一緒に行こう」とぶりあんが言っていたことを踏まえると、第3話は2人で一緒に行脚修行する場面があるだろう。この2人の絆がどう育まれてきたのか、どんな幼少期を過ごしてきたかなどは今後ぜひ注目したいポイントだ。

各話に登場するマドンナたち

「しろめし修行僧」では各話に魅力的なマドンナたちが登場する。第一話では漁港で働く漁師役に内田理央さん、第二話には農家の娘役として松井玲奈さんが出演。


2話までのマドンナと、たくあんの流れは大体こうだ。

どこか問題を抱えたマドンナと、たくあんが出会う→マドンナに恋心を抱く→マドンナたちの問題を解決しようと、たくあんが一生懸命奔走する→しかし最後にはマドンナにその気がないことを悟り、人知れず恋やぶれる…。

(C)「しろめし修行僧」製作委員会

(C)「しろめし修行僧」製作委員会

この流れを見ると、ある有名作品と酷似していることに気がつく方も多いだろう。

そう「男はつらいよ」の寅さんだ。

寅さんと同じように、たくあんも惚れっぽくそして恋にやぶれがち。

今後、恋愛に発展するマドンナが登場するのか、それともどこか懐かしくも切ないお決まりの展開が続いていくのか、たくあんの恋路も見守っていきたい。

視聴者も白飯が楽しみになる粋な条件

たくあんが行脚修行をするにあたり、食に関する「2つの条件」が父から出された。
ひとつ目は訪れた土地土地で善行に励み、その分だけ白飯が食べられる「一日一膳」の行。もうひとつは、お椀にのる一品のおかずのみ食べられる「一碗一品」の行だった。

この「一碗一品」の掟が、なかなかシビアだ。お椀からはみ出す、天ぷらや魚の切り身などはNG。あくまでお椀に収まるごはんのお供一品のみしか、許されていない。

ただ「お椀に収まるおかず、ごはんの上にのるおかず」と制限があることで、白飯と好相性の食材や一度は口にしたことがある、なじみのおかずが登場しやすい状況が作られた。

たくあんが訪れた土地の食材を使うことが難しくても「オープニングで映った明太子が美味しそうなので、明日食べよう」「夜ご飯はとろろに、白味噌をちょっぴり混ぜてみようかな…」など、視聴者が気軽に取り入れやすい要素がたっぷりとある。

明日すぐに白米とのコラボが実現できそうな、食の楽しみを与えてくれるドラマだ。

たくあんから見れば父からの厳しい掟も、視聴者側にとっては白飯が楽しみになる粋なエッセンスとなっている。第3話以降も、どんなごはんのお供と出会っていくのだろうか。

たくあんが白飯をほおばる姿を楽しみながら、一緒にお茶碗を持ってこの言葉を唱えたいと思う。

しろめしもう一膳、所望します!

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(文:ふじい)

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