マーベル「ワンダヴィジョン」魅力解説&1分で分かるあらすじ|新作との繋がりも
「ワンダヴィジョン」の伏線
(C)2022 Marvel
ドラマ「ワンダヴィジョン」では、本編中で回収されなかった様々な伏線が存在します。
以下では、最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を含む今後に繋がる可能性がある4つの要素を解説します。
1:CMの謎とワンダの能力
「ワンダヴィジョン」では、劇中に登場する小ネタ満載のCMも話題になりました。
本編とリンクする内容も数多く存在しましたが、今回はワンダの能力に関係すると思われる2種類のCMを振り返ります。
第6話では、YO-MAGICというヨーグルトのCMが登場。
無人島で餓死寸前な少年のもとにサメが現れ、ヨーグルトを差し出します。
しかし、少年はヨーグルトを食べ損ね、ガイコツになってしまうという何ともブラックな内容。
「ヨーマジックで生き延びな」という言葉が印象に残るCMですが、これは「your magic(あなたの魔法)で生き延びな」という意味合いなのではとファンの間では考察されていました。
つまり、過酷な環境で生き延びるために、魔力を使わざるを得なかった主人公・ワンダが少年に投影されているというのです。
CMの最後には、少年がガイコツになってしまうというブラックな結末が用意されていましたが、これは何を意味しているのでしょうか……。
続く、第7話では、ネクサスという抗うつ剤のCMが登場。
主人公・ワンダを彷彿とさせるメランコリックな女性を軸に、「世界から取り残された気分?それとも一人になりたい?」「あなたを現実につなぎとめる」「どの現実かは選択可能」など、示唆的な単語が並びます。
実は原作におけるワンダは別次元のユニバースと交信できる数少ない人物であり、ネクサスビーイングと呼ばれる存在でもあります。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では、さまざまな別次元のユニバースを指す“マルチバース”が重要なキーワードになっており、この設定が大きな意味を持つことになります。
また「ワンダヴィジョン」のラストシーンでは、消えたはずの2人息子・トミーとビリーの声がこだましているほか、新作の予告編(以下の動画の15秒ごろ)に2人が登場していることからも、別次元の彼らの存在が大きなカギを握ることは明らかです。
>>>【関連記事】『ワンダヴィジョン』スターク、HYDRA、ラゴス、MCUの世界とリンクする“CM”の中身を紐解く
2:白いヴィジョン
「ワンダヴィジョン」では、S.W.O.R.Dの陰謀によって生み出された白いヴィジョンが登場。
戦闘用シンセゾイドとして生み出された彼は、主人公たちの脅威として立ちはだかりました。
しかし、クライマックスではヴィジョンの記憶を移植されたことで、物語の大きな希望となりました。劇中ではワンダと再会することなく行方をくらました彼ですが、再登場することはあるのでしょうか?
3:姿を消したワンダと謎の書“ダークホールド”
ドラマの最終回で行方をくらましたワンダ。
戦いの末、スカーレット・ウィッチとして覚醒し、さらなる力を手に入れた彼女のその後は最新作で明らかになります。
そこで大切なキーワードになると思われるのが、禁断の書“ダークホールド”。
過去のドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」や「マーベル ランナウェイズ」にも登場し、マーベル作品ではお馴染みとなった書物ですが、その内容は謎に包まれたまま。
『ドクターストレンジ』に登場した魔法書の数々とも類似する本書は、最新作でも重要な役割を担っていくことになります。
4:『X-MEN』合流への兆し
ドラマ本編では、映画『X-MEN』シリーズを彷彿とさせる小ネタが多数散りばめられていたほか、同シリーズでクイックシルバー役を演じたエヴァン・ピーターズが再登場する展開が話題になりました。
実は「ワンダヴィジョン」で彼が演じたワンダの弟・ピエトロとX-MENに登場したクイックシルバーは、原作の同じキャラクターを基に生まれた人物。
これまでのマーベル・シネマティック・ユニバースとX-MENシリーズは別会社が作る異なる世界観の物語として製作されており、大人の事情でクイックシルバーが2人存在するという事態が発生していたのです。
しかし、のちに同シリーズは製作会社が統一され、キャラクターの合流が可能になったことで今回の展開が実現しました。
ドラマ本編では、エヴァン・ピーターズが演じた人物はクイックシルバーにそっくりな別人だったことが判明しましたが、この設定が視聴者への単純なフェイクと考えるのは早いのかもしれません。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では、予告編の“ある描写”からX-MENシリーズの合流が期待されています。
そのため、クイックシルバーに関しても、今後、何らかの形で再登場する可能性があると言えるのです。
>>>【関連記事】<解説>『X-MEN』が再注目されるワケとは?
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