「明日カノ」第5話、整形は美しくなるための“努力”か。彩(宇垣美里)編がついに佳境へ
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累計発行部数300万部突破したをのひなおの人気漫画「明日、私は誰かのカノジョ」(マンガアプリ「サイコミ」で連載中)がMBS/TBSドラマイズムにてドラマ化。2022年4月12日放送スタートした。
悩みを抱えて生きる5人の少女を描いた本作。一週間に一回レンタル彼女としてお金を稼ぐ「雪」や、孤独を抱えて寂しさを男で紛らわす「リナ」、見た目に固執して整形を繰り返す「彩」、周りに流されず、“自分”を持っていると語る「萌」、夜の街で“今”を生きる「ゆあ」らが各章で主人公となり物語が進む。
本記事では、その第5話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「明日、私は誰かのカノジョ」第5話レビュー
「誰だって努力すれば、いくらでも変われる。その単純な事実に私はずっと救われてきた」自分の理想に近づくため、整形を繰り返してきた彩(宇垣美里)。彼女はいわゆる外見至上主義だが、それは努力すればなりたい自分になれることを身を以て知っているから。
その手段に「整形」が入るか、入らないかは人によって考え方が違う。だが少なくとも、お金を貯めなければ整形は受けられないし、恐怖や痛みとも戦わなければならない。それを努力と言わずして何と言えばいいのだろう。
だけど、彩から本当の職業と年齢、そして整形の事実を打ち明けられた光晴(福山翔大)は彼女にこう言った。
「整形は努力じゃないだろ」
もちろん恋人に嘘をつかれていたことは同情する。仕事とはいえ、彼女が他の男性とデートすることを受け入れられないのも分かる。だけど、彩が整形に至るまでの背景や苦しみを理解しようともせず、自分が好きになった彼女の顔を“偽り”といった彼もまた、人の外側しか見ていない。
彩も美しくなった自分の外見を利用して、たくさんの人を傷つけた。桧山(岡部たかし)をはじめ、他の客も下心があるとはいっても、彩を信用してお金を渡したのだし……。だけど、彼女がそうせざるを得なかったのは、容姿を貶され続けた過去があるからだ。
恋人と仕事を同時に失い、身も心もずぶ濡れになった彩に傘をさしたのは、同じく見た目にコンプレックスを抱く雪(吉川愛)だった。他人に絶望してきた二人の出会いは何をもたらすのだろうか。
次回、第6話では彩編が完結するとともに、ついに萌(箭内夢菜)と優愛(齊藤なぎさ)が本格登場となる。
(文:苫とり子)
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(C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS