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2022年04月27日

「汝の名」第4話レビュー:二人は姉妹じゃなかった!久恵(北乃きい)の執着が怖い

「汝の名」第4話レビュー:二人は姉妹じゃなかった!久恵(北乃きい)の執着が怖い


©テレビ東京

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明野照葉の同名小説を原作に、山崎紘菜と北乃きいがW主演と務める「汝の名」が4月5日より放送開始。
山崎演じる姉の陶子と北乃演じる妹の久恵は、「女王様」と「奴隷」のような関係を築き上げ、憎しみ合いながらも心の奥底で依存し合う。女の感情の「負」が惜しげもなく散りばめられた新感覚ホラーサスペンスだ。

本記事では、第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「汝の名」第4話レビュー


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帰宅したところを後ろから男に襲われた陶子(山崎紘菜)。彼女が会社の依頼でおとしいれた男だった。ほら言わんこっちゃない……! そこに助けにきたのはさっき別れたはずの亮介(EXILE NAOTO)。かっこいいな! 他の男性たちが男性たちなので、はじめ「何か裏があるのでは?」と思ってしまったが、どうやら普通にいい人みたいだ。

警察に行った方がいいのではという亮介だったが、陶子は落ち着きたいと断った。いろいろなことがバレると困るからだろうが、やはり他人の名前を使うのは本人にとってもあまりいいことではなさそう。妹だと挨拶した久恵(北乃きい)を「何で妹なんて言うのよ!」とひっぱたく陶子、ご乱心がすぎる。普段は妹と名乗れと言っているらしいのに、これに関しては久恵が気の毒だ。


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久恵は亮介が家にきたことと、後日機嫌のいい陶子に「ずっと一緒ってわけにはいかないよ」「本当の姉妹でも何でもないんだから、久恵もいつか自分の幸せを見つけて旅立たなくちゃ」と言われたことで戦慄する。陶子は悪い気持ちで言ったわけではないが、久恵は裏切りに感じたらしい。

二人は姉妹ではなく、高校の同級生だった。演劇部と運動部をかけもちし、両方で活躍していた陶子(当時は本来の名である利矢子)と、彼女に崇拝に近い気持ちで親しくしていた友人が久恵だったのだ。

「亮介さん、許してくれるの? 本当の名前は陶子じゃなくて利矢子ですなんてふつう受け入れられないよ」と言ってくる久恵。必死だ。

「陶子ちゃんをわかってあげられるのは私だけ……」とつぶやく久恵、めっちゃ怖い。そもそも友人といえど他人の好意で生活させてもらっているのに、真面目に働こうという発想にならずその状態にしがみつこうとしているのが異常だ。

危機感を強めた久恵は、親しくなったおばあさん・継子(茅島成美)の家でとんでもない行動に出る。通帳の金額が合わないのか、言葉には出さないものの疑われているような気がする。やはり通帳に手を出してしまっていたのか……。バレているのではとあせりだす久恵。


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陶子は亮介に真実を話そうとするが、言えなかった。でも言おうとすること、嘘をついていることを悪いと思うこと自体、陶子にとっては珍しいことだ。

「犯罪がバレたら陶子ちゃんに捨てられる」とうとう継子さんの湯飲みに液体を入れる久恵。継子さん、疑っている相手の用意した飲み物飲んじゃ駄目だよ……。来週一緒に行こうという話をしながら平然と液体を入れる久恵、相手がお茶を飲んだ瞬間に、静かな表情で口元をうっすら歪めるように笑っていて怖い。

ことを終え、何でもないように隠れ家のアパートでおばあさんの家に持って行った大福を捨てる久恵。継子さんはどうなってしまったのか……。陶子より久恵のほうが怖いかもしれない。

(文:ぐみ)


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