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2022年05月19日

「悪女(わる)」第6話:第二章突入!山瀬くん(高橋文哉)が麻理鈴(今田美桜)の後輩に

「悪女(わる)」第6話:第二章突入!山瀬くん(高橋文哉)が麻理鈴(今田美桜)の後輩に



深見じゅん原作の人気コミック「悪女(わる)」が、30年の時を経て再びドラマ化。
今作がドラマ初主演となる今田美桜が三流の大学を四流の成績で卒業した、ポンコツだけどポジティブな新入社員・田中麻理鈴を演じる。共演に江口のりこほか。

本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」第6話レビュー

ドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」が第二章に突入!オウミ入社2年目を迎えた麻理鈴(今田美桜)も、晴れて“先輩”となった。

“後輩”はなんと、麻理鈴が仲良しの山瀬くん(高橋文哉)。会社の情報収集するため、清掃アルバイトとして働いていた山瀬だったが、麻理鈴に恋したことが決め手となり、この度オウミに新入社員として入社した。

そんな麻理鈴に、今回も峰岸(江口のりこ)が出世100カ条を捧げる。「先輩とは、×××」。果たして「×××」に入る言葉とは何だろうか。

山瀬に良いところを見せようと張り切る麻理鈴の最初の仕事は、老舗アパレルメーカー「エディット」から出店料を回収すること。「エディット」はここ数年、売り上げが減少傾向にあった。

秘策を考える麻理鈴が頼ったのは、企画開発部の小野(鈴木伸之)。小野とその後輩である新入社員の板倉(石井杏奈)、そして麻理鈴と山瀬で企画を考えることに。

だが、板倉と山瀬はいわゆる“Z世代”。彼らは生まれた時からすでにインターネットが普及しており、SNS等で幅広い世界と触れていることから「多様性」を当たり前のものとして受け入れる傾向が強い。だから、良い意味で自分を持っているし、個性を大事にする。

ということは、会社の古い体制や価値観を押し付けられるなんて真っ平御免だ。板倉も山瀬も上下関係を重んじたり、良い企画があるのにクライアントのご機嫌ばかり伺っている小野にうんざり。一方で、小野の方も効率重視で相手の心と対話しようとしない2人にイライラを募らせていく。

そんな折、板倉と山瀬はそれぞれの先輩である小野と麻理鈴に相談もなく、自分たちだけで先方との打ち合わせに臨んでしまう。営業部長・国安(升毅)は2人から一方的に企画を押し付けられて激怒。前日に峰岸からご褒美として連れて行ってもらったT・Oさん(向井理)との食事会で浮かれ気分だった麻理鈴も後からその事情を知り、後輩に頼ってもらえなかったことに落ち込む。

好きな人であり、先輩である麻理鈴の顔に泥を塗ってしまった……。そう反省する山瀬に峰岸が贈ったのは、冒頭の出世100カ条。

「先輩とは、先に入った仲間。後輩とは、後から入った仲間」

おそらく、多くの人は山瀬と同じように驚いた反応を示すだろう。先輩・後輩の間柄には見えない壁が存在している気がして、どうしても「仲間」とは形容しがたい。でも、本来向かうべき先は同じはず。麻理鈴手作りの組織図にこれまで出会った社員の名前がびっしり書き込まれているのを見て、T・Oさんが「仲間の地図みたいだね」と言ったように、入ってきた順番が違うだけでみんな同じ「仲間」だ。

だから、“先輩”だからって偉いわけじゃない。無理に尊敬する必要もない。だけど、“先に入った仲間”を頼ったり、その経験と知識を時には借りてもいいんじゃないだろうか。

板倉は先方の懐にスッと入り込み、企画を成立させる小野の腕前、山瀬はその素直な性格により広がった、社内のネットワークをどんどん活用していく麻理鈴の強みを知る。そして、最後にはみんなで企画を成功させた4人。先輩も後輩も話が通じないエイリアンではない。目的を一にする仲間なのだから、いくらでも歩み寄ることはできる。

第6話では、峰岸とT・Oさんが影で進めていた計画も明らかになった。その計画とは、「3年以内に社内の女性管理職の割合を5割に上げる」というもの。T・Oさん、小野、山瀬との四角関係も含め、麻理鈴の環境は大荒れの予感だ。

(文:苫とり子)

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