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2022-06-18

BiSH短編オムニバス映画インタビュー:モモコグミカンパニー「吹っ切れた原動力は怒りでした」


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2023年をもっての解散を控える”楽器を持たないパンクバンド”BiSHが、このタイミングで自身を主人公に据えたオムニバス映画『BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL』を公開した。

2022年6月10日(金)に封切りされた本作のなかで、唯一といってもいい”異色のコメディ”『PEACH CHAOS PEACH』の主演を務めたモモコグミカンパニーにインタビュー。

BiSHが所属する音楽プロダクション・WACKの代表である渡辺淳之介氏とのタッグについて、そして初期のBiSHを彷彿とさせるような下ネタ満載の物語について振り返ったいま、彼女は何を思うのだろうか。

最後まで心が折れなかった原動力は「怒りでした」


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――渡辺さん監督の本作は「ある日突然、女子学生に男性器が生えてきた!」といった、下ネタ満載のコメディですね。物語の内容は最初から決まっていたんですか?

モモコグミカンパニー(以下、モモコ):そうですね。台本を最後まで読んだ段階で、やる気をなくしちゃいました(笑)。そんな私の様子を見て渡辺さんは「大丈夫かな……」って焦ってたみたいです。

演技経験がゼロの私が、こういうTHE・カオスな作品で初演技。自分でも「どうなっちゃうのかな?」って不安でした。でも、やるしかない!って吹っ切れましたね。

――やる気をなくしてしまったにも関わらず、最後までやり通したんですね。

モモコ:やらないと終われなかったっていうのが大きいです(笑)。恥を抱えたままだったら演技なんてできないから、恥ずかしがり屋な自分は捨てて、渡辺さんの構想を形にするために必死でした。

今回の経験を通して、初期のBiSHを思い出しましたね。下ネタ満載の歌詞を歌ったり、MVでとんでもないことをやったり、24時間イベントや200km駅伝をやったり。あらためて、渡辺さんのカオスさが濃縮された映画だな、と思いました。


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――途中で心が折れることはなかったですか?

モモコ:何度も何度も折れそうになりました。でも、これまでBiSHとして活動してきたなかでも挫けそうになったことはたくさんあって……。その度に「渡辺さんについていかなきゃ」って自分を奮い立たせてきたので、今回も最後までやり切りたいと思ったんです。

あと、こういう演技をさせるっていう状況に対しての怒りもデカかったです。怒りのパワーが、中途半端な恥を吹っ切ってくれました。カメラの前で自分を解放する体験ができたのは、嬉しかったですね。

全力で「モモコグミカンパニー」を演じきった


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――あらためて、映画づくりにおいて渡辺さんとタッグを組んだ感想を聞かせてください。

モモコ:いま振り返ってみると、渡辺さんと組めてよかったな、と思います。ほかの監督とのタッグで、ナチュラルな演技を求められるほうが難しかったかも。渡辺さんのカオスな台本だからこそ、あそこまで吹っ切れたんだろうな、って。

あと、私も初演技だし渡辺さんも初監督。映画づくりにおいて初めて同士だったから、気楽にやれた面も大きいですね。


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――ほかのメンバーの反応はどうでしたか?

モモコ:とっても褒めてくれました。普段そこまで褒められることは多くないんですけど「モモコだから面白かった」って言ってもらえて。認めてもらえた嬉しさがありますね。

渡辺さんからは「お前こんなに頑張れるんだな」って言われて、ここまでしなくてもよかったのかな? って思ったりもしたんですけど(笑)。


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――反対に、モモコさんから渡辺さんに対する印象は変わりましたか?

モモコ:渡辺さん、普通の大人になってしまったんだろうか……ってちょっと心配だったんですよ。BiSHが始まった当初は、今回の映画みたいにバリバリの下ネタ満載なことを言っていたのに、最近は減ってきていて。

でも、根本の部分はやっぱり変わってなかった、やっぱりこの人おかしいぞって思えて安心しました。渡辺さんの危うい部分を再確認できて、嬉しかったです。


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――モモコさんは個人でエッセイや小説を書かれていますよね。文章と演技、ふたつの表現方法に共通点はありましたか?

モモコ:うーん、比べてみるとまったく違いますね。文章を書くときは自分の内面を引き出したり、ほかの世界を新しく作り出す感じがします。でも、今回の演技では「モモコグミカンパニー」を全力で演じきった!って感じでした。

私はWACKという事務所が好きで、ファンである清掃員の方たちも好きで。皆さんが抱いてくれているモモコグミカンパニーのイメージを演じきれたのかな、と思います。渡辺さんだからこそ、引き出してもらえたんじゃないかな、と。

映画を通して、さらにBiSHを好きになってもらいたい


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――今作では、お笑いコンビ・千鳥のノブさんとも共演されていますね。


モモコ:ノブさんが「アメトー-ク!」でBiSHに触れてくれたおかげで、BiSHを知った方が多いと思います。心のなかで「ノブ様」って呼んでるくらい感謝していて。なので、共演できたのはとても嬉しかったです。

――清掃員の方々にとっても、ノブさんとモモコさんの共演は感慨深いんじゃないでしょうか。

モモコ:それに加えて監督はWACKの渡辺さんですし、まさにBiSHらしさが詰まった映画ですよね。このコメディ要素満載の作品にノブさんがいてくれることが、さらなる良いスパイスになっていると思います。


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――映画づくりを通して、BiSHに対しての捉え方が変わった面はありましたか?

モモコ:あらためて、何一つ統一性がないグループだなと思いました。だからこそ、メンバーそれぞれのキラッと光る魅力を再確認できる作品になってると思います。推しがいる方には、とくに楽しんでもらえるんじゃないかな。

それぞれの監督がメンバーのことを考えて、愛のある映画を作ってくださいました。まだまだ知られていないBiSHの面白さを感じて、さらに好きになってもらえたら、と思います。


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――これから映画をご覧になる方へ、メッセージをお願いします。

モモコ:「自分だったら、校庭のど真ん中で”やらせろ〜!”って叫べるかな?」って考えながら見てほしいです(笑)。私は演技も未経験で、この映画を見る方となんら変わらない普通の人間なので。それを意識して見てもらえたら、私に対しての見方が180度変わるんじゃないでしょうか。

(撮影⁼Marco Perboni/取材・文=北村有)

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