「インビジブル」第10話:自分の正義を信じ抜いた志村、未来は続いていく。
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高橋一生が主演するTBSの金曜ドラマ「インビジブル」が2022年4月15日スタート。
本来相容れないはずの二人がタッグを組んで、警察すら存在を知らない凶悪犯、通称“クリミナルズ”に立ち向かっていく前代未聞の犯罪エンターテインメントである本作。逮捕のためにグレーな手段を使うこともある刑事・志村貴文をTBS連続ドラマ初主演となる高橋一生、志村のバディとなる犯罪コーディネーター・キリコを柴咲コウが演じる。
本記事では、第10話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「インビジブル」第10話レビュー
とりあえず冒頭からキリヒト(永山絢斗)が不憫である……。
キリコ(柴咲コウ)と一緒にいたかっただけなのに、気がついたらよく知らない警察官と一緒にいるし、その警察官と仲が良いし……。
「ずっと一緒にいたかった」と言いながら死んでいったキリヒト。愛に気づかないままだったんだろうか。キリコを猿渡(桐山健太)の銃弾から守れただけでも、もしかしたらよかったのかもしれない。
猿渡はキリヒトを撃ったあと、「爆弾」によって警視庁のシステムをダウンさせる。警視庁に仕掛けられている爆弾を探していたものの、彼らが想定していたものではないから、見つけられるはずがなかったのだ。
猿渡は志村(高橋一生)が内通者でキリコと組んで全てを仕組んでいた、と部下たちを動かし始める。意外だったのは、捜査一課の面々が「志村が内通者?」と疑問を持ったことだった。思っていたより、みんなから信頼されていた……ヨカッタ。
そんな中、クリミナルズの行方を追っていた磯ヶ谷(有岡大貴)と五十嵐(堀田茜)に会った志村は事の真相をふたりに話す。志村が内通者だとも信じられないが、猿渡だということも信じられない。動揺するふたり。
「何を信じればいいのか」という磯ヶ谷に志村は「俺は自分の正義を信じる。お前らはどうだ」と問い返す。そこから、猿渡の裏をかく作戦は始まっていた。
捜査一課に志村の行方について話していた磯ヶ谷たち。「いやいやいや!話すなよ!」と思ったが、これも猿渡を嵌めるためだった。信用させて、ギリギリのところまで追い込む。
最後の舞台となったスタジアムで猿渡を取り囲む捜査員。その様子を警視庁に中継しているカメラ。逃げ場はない。が、猿渡は余裕だ。と言うか、楽しそう。
拳銃を構える志村を煽る。志村は射撃が下手だからだ。志村は猿渡を諭すが聞き入れられない。「誰も助けられない」と猿渡はキリコに銃口を向けるが、さらに煽るためにナイフを取り出す。志村のかつてのバディ・安野(平埜生成)を殺したナイフ。どうするの、志村、猿渡はハッタリじゃすまない、絶対にやる……と思った瞬間、志村が撃った銃弾が猿渡の右手を討つ。そして、左手、左足も正確に。
志村は射撃が下手だというのはあくまで噂。うますぎて、逆に拳銃が持たせてもらえなかったのだ。荒れまくっていた志村に拳銃を持たせていたら、確かに鬼に金棒かもしれない……。
しかし、撃たれたところで猿渡は全くがっかりしていない。自分が楽しむためだけに、志村が苦しむ顔が見たいから、生かしていた。そんな猿渡だから、もはや志村に撃たれたり、逮捕されるの嬉しいのでは……大丈夫……? 桐谷健太のサイコパスな表情がゾッとして、最終回をよりおもしろいものにしてくれた気がする。
志村もキリコも無事に最終回、猿渡逮捕まで生きてくれていてよかった。そして、2人の未来を示唆するような描写があったのもイイ。
ただ、ラストシーンが少し気になるが……もしかしたら、また志村とキリコに会う機会があるのかもしれない。
(文:ふくだりょうこ)
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