<解説&考察>「ミズ・マーベル」第5話:家族の絆が繋がる驚愕のクライマックスへ!
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マーベル・スタジオが送るドラマシリーズの最新作「ミズ・マーベル」が2022年6月8日より配信された。
イスラム教徒のアメリカ人ティーンエージャーであり、アベンジャーズオタクでもある主人公・カマラを中心に繰り広げられる本作。マーベル作品の新機軸であり、今後のシリーズを支えるであろうニュー・ヒーローの誕生やいかに……。
本記事では、「ミズ・マーベル」第5話の魅力をマーベル好きのライターが紐解いていく。
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まさかのクラシック演出
今回のエピソードは、お馴染みのマーベルロゴが1940年代ごろの記録映像風になるという予想外のサプライズでスタート。
さらには、タイトルロゴも全てが現地の言葉になり、本編尺のほぼ半分はカマラの曽祖母・アイシャの物語という思わぬ展開になった。
これまで登場人物の口から語られてきた、カマラのルーツにまつわる“ある秘密”が明らかになったのだ。
家父長制を感じさせる過去編
今回のエピソードでは、主人公・カマラの曾祖母・アイシャの物語が主軸となり、彼女とその夫・ハサンとの馴れ初めなどが明かされた。
ここで気になったのは、ハサンが家父長制の時代を象徴するようなキャラクターとして描かれていたことだ。
アイシャの価値観を尊重することなく、自身の意見を主張し続けるハサン。そんな彼の様子にストレスを抱えるアイシャの様子も克明に描かれていた。
またエピソード後半の現代編では、カマラ・母・祖母との連帯が描かれており、これはまさしく過去編と対照的な演出であることが分かるだろう。
余談ではあるが、この展開を踏まえるとやはり、カマラに寄り添うことの出来る男友達・ブルーノには幸せになってほしいところ。
彼こそまさしくハサンとは対照的な男性キャラクターとも言えるため、今後の彼には期待が高まる。
これまでカマラの恋人候補として描かれてきたカムランとの敵対関係が友好関係へと変化する流れは、なんとも現代的。
最終回で彼らにどのような運命が待ち受けているのかにも注目したいところだ。
時空を超える物語
これまでのエピソードでは、カマラの腕輪には次元を越える能力があることが示唆されていたが、今回のエピソードでは時間も超えられることが明らかになった。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ハリーポッターとアズカバンの囚人』といった名作時間SFに匹敵する運命的なタイムスリップ描写には驚きと感動を抱いた方も多いのでは……。
特に、光を追い求めていたはずの主人公が、結果的に家族を照らす光になるという展開も感慨深かった。
「現実に向き合う」物語
フェーズ4、特に配信ドラマシリーズの共通テーマは「現実に向き合う」ことといえるが、今回のエピソードでも、その点が強調して描かれていた。
第1話で「空想にふけるな」とカマラを叱っていた母・ムニーバが、実は自身の母親・サナに向き合っていなかったこと。
「サナには空想癖がある」と言い聞かせ、“真実を見る”ことから避けてきた彼女が、変化するという予想外の展開が特に興味深かった。
今回は、残り1話を残して、ついに完結を迎える「ミズ・マーベル」第5話を紹介した。
ある程度の決着を迎えたかのようにみえる物語だけに、最終回では何が描かれるのだろうか。
今後のマーベル作品との繋がりなども含め、来週が待ち遠しくなるエピソードだった。
(文:TETSU)
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