「テッパチ!」1話:町田啓太に佐野勇斗!熱きイケメンたちの青春ドラマが始まった
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町田啓太主演フジテレビ系ドラマ「テッパチ!」が2022年7月6日より放送スタート。
陸上自衛隊を舞台にした本作は、町田啓太演じる主人公・国生宙を含めた自衛隊候補生たちの熱き青春と成長を描いた物語。佐野勇斗や佐藤寛太など次世代を背負う若手役者が多数出演することでも話題を呼んでいる。
本記事では、第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「テッパチ!」第1話レビュー
町田啓太に佐野勇斗、そして佐藤寛太や北村一輝! 若手からベテランまで幅広いイケメンが揃った、熱き青春ドラマが始まった。町田啓太演じる国生宙は、学生時代こそラグビーのエース選手として活躍していたものの、怪我をきっかけに引退。オレオレなプレースタイルに周囲の反感を買っていた宙は、卒業後もくすぶったままだった。
その日暮らしを続ける宙。工事現場もクビになり、家賃滞納のため家まで追い出される。そんな人生ドン底の状態から、たまたま通りかかった陸上自衛官の八女(北村一輝)にスカウト(!)され、陸自の候補生になることに。こんな逆転劇があるのか!? ステーキまで奢ってくれる八女さん、どんなに控えめに見ても良い人すぎます。
仮に八女さんがホストクラブの経営者だったとしたら、宙はホストとしてスカウトされ、あれよあれよとNo.1に登り詰めていたかもしれない。それはそれで人生逆転劇。このキャストたちで、熱い凌ぎを削るホストたちのNo.1争いドラマも見てみたい気もする。
無事に候補生として、3ヶ月の厳しい訓練に従事することになった宙。
入寮にあたり、髪を切って髭も剃った宙がカッコ良すぎる……! やさぐれていた間も薄々思っていたことだが、ビジュアルの素晴らしさを隠しきれていない。町田啓太の眉の凛々しさやスタイルの良さが、より際立っている。できれば毎話ごとに数秒でいいからシャワーシーンを入れていただきたい。
このドラマは、陸自を舞台に繰り広げられる、男たちの熱き青春ドラマである。
それと同時に、若手からベテランまでイケメンが揃っていることでも、放送前から話題になっていた。
とくに触れておかねばならないのが、宙のバディとなる馬場(佐野勇斗)、そして入寮前から宙と因縁のあった荒井(佐藤寛太)だろう。
陸自の音楽隊に憧れ、脱サラを決めて入隊した馬場。試験の時点で爽やかさ満点である。これまで佐野勇斗が演じてきた直近のキャラクター(「ドラゴン桜」の米山や「真犯人フラグ」の橘一星など)と比べると、より彼のパーソナリティに近いのでは? と思わせる役柄だ。
バディを組むにあたり、もし互いのどちらかに不幸があれば、片方が遺族へ連絡をする決まり事があるらしい。
2枚の鉄製タッグがついたネックレスを渡された候補生たちは、複雑な思いでそれを眺める。宙は「大げさな」と深く取り合わないが、馬場は「俺が死んだら、宙くんが家族に連絡してくれるんだろう?」と真摯に向き合う。佐野勇斗が表現する真面目さや素直さ、実直さに打たれる視聴者も増えそうだ。
もうひとり、佐藤寛太演じる荒井は、その名の通りなかなかの荒くれ者だ。
ストーリーの中盤以降で、実は彼が金持ちの家の息子であることが判明する。建設会社の長である父親は常に忙しく、広い家でポツンとひとり、孤独な時間を過ごすことが多かった荒井。愛情不足でグレてしまうキャラクター設定はありがちかもしれないが、佐藤寛太が演じることで他にはない真新しさが見えてくる。
宙と馬場、そして荒井。他にも個性豊かな候補生の面々たちがいる。彼らを教え統率する役回りとしては、宙をスカウトした八女、そして白石麻衣演じる桜間が。彼女との恋の予感にも、今後注目していきたいところだ。
一度は「やっぱり辞めてやる」と寮から抜け出そうとする宙。
しかし八女は「逃げ出さない限り、ここはお前を受け入れる」と一言だけ告げる。どこに行っても居場所がないと感じていた宙にとって、何よりも嬉しい言葉だったに違いない。
拒絶され、根なし草だった宙が、新しい環境と人に巡り合い、変わっていく。現実を生きる私たちにとっても、心から安心できる居場所は必要だ。少しずつ変わっていく宙を見ながら、居場所を探す行動力と生きる勇気をもらえるかもしれないーー少し、大げさかもしれないけれど。
(文:北村有)
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