「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」第9話レビュー:真実がつかめないふたりの焦り……物語は佳境へ(※ストーリーネタバレあり)
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鈴木伸之、犬飼貴丈出演の「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」が2022年1月13日より放送スタート。講談社「Palcy」で連載中の薫原好江による同名原作漫画を実写化した作品だ。
公安警察の捜査官・国下一狼(鈴木伸之)が、上司からの命令で暴力団「峰上組」の若頭・英獅郎(犬飼貴丈)を監視し始める。やがて、英獅郎は闇の会員制サロンを運営していることが発覚し……?
本記事では、第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」第9話レビュー
撃たれた莉音(栗山千明)、匡(吉村界人)を誘拐した疑いで警察に追われることになった獅郎(犬飼貴丈)。状況は最悪である。とりあえず、獅郎は郊外のラブホテルに身を隠すことに。一狼(鈴木伸之)も必要なものを届けたりとサポートをする。絶対に見つからないだろうから、とラブホテルを潜伏先にする獅郎、ものすごく獅郎っぽい。そして「なんでこんなところに」と苦い顔をする一狼も一狼らしさが出ている。仕事でしかラブホテルに来たことがないという一狼をからかう獅郎よ……。仲良くて何より……。
が、ふたりとも心の中に引っ掛かっているのは莉音のことだ。殺されたかもしれないという莉音の行方を追って出会ったふたり。その先で目撃することになったのが、莉音が撃たれるシーンだなんてやるせない。
気分が優れない獅郎を一狼がそっと支える。この状況、ついに互いの気持ちを確認し合ったりするのかと思ったが、一狼が本当に自分の気持ちに鈍そうでやるせない。あれ、もしかして知らないうちに付き合っていたりするんだろうか。
というふたりの関係性はさておき、捜査に関しては1歩進んで2歩下がるような状況が続く。切り札だと考えていた匡は敵の手に落ちる。匡が自分から何か告発するようなことは期待できない。一貫して匡は自分の身を守ることしか考えていなくて潔くて、腹立たしい。
そんな状況を変えるべく田口(徳井義実)が次の切り札として出したのが、行方不明だった幸子(中田クルミ)の父・東高茂(矢柴俊博)だ。
幸子からビル爆破事件について聞ければいいが、見つかった幸子は自殺未遂をして話が聞ける状態ではない。が、茂が何か知っているはずと踏んだ田口がそこから切り込むことにしたのだ。
茂に揺さぶりをかける田口と、一狼、獅郎。茂に付け入る隙があるとすれば、娘を大事に思っていること。最初は田口たちの提案を突っぱねるが、一狼の言葉に心を動かされる。
茂から証言が聞けるかもしれない。そう期待したが、茂は警察に……。
大須総理の手によるものなのか。真実に手が届きそうで、いつも届かない。そうこうしているうちに、いよいよ次週は最終回。
ビル爆破事件の真相が解き明かされるのか。そして、一狼と獅郎の関係はどうなるんですか! 1話はふたりが卵焼きの話をしているところからスタートしたけれど、あれはおそらく決着直前の会話なんだろう。来週、一狼が焼いた卵焼きを食べる獅郎のシーン、お待ちしています……。
(文:ふくだりょうこ)
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